「上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/6スレ目ログ/6-177」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/6スレ目ログ/6-177 - (2010/03/14 (日) 22:47:26) のソース

#asciiart(){{{

同じベッドの上で








「おい、面白ぇモルモットが手に入ったぞ、誰か運んどけ!」

近くでテレスティーナの声がする。
行かせちゃ、ダメだ…止めなきゃ…。
だが美琴は立ち上がろうにも立ち上がれない。そこで美琴の意識は途切れた。


美琴は気づくと、真っ暗な世界の中にいた。
「何やってんだろ私…。1人で乗り込んで1人でやられて…」
その時
「おい!」
美琴の後ろから声がした。
「!?」
美琴が振り向くと、そこにはあの見慣れたツンツン頭の少年がいた。
「な、なんでアンタがここに!?」

「そんなつまんねぇことはどうでもいい!理論も理屈もいらねぇ、たった一つだけ言わせろ!
 お前はそれでいいのかよ。テメェはあの子達を助けたくないのかよ?
 簡単にあきらめんじゃねぇよ!俺の知ってるお前はそんなヤツじゃねぇ!
 納得できないことがあんなら、テメェのその手で下らない幻想をぶち壊してこいよ!」

その少年は右拳を突き出し、美琴にむかって叫ぶ。

「わかったわ、私が私の手でけりをつける!」

美琴はその少年と向かい合い、自分の左拳をその少年の右拳にむかって突き出す。
すると少年は満足そうに笑って、フッと消えてしまった。
「なによ、自分が言いたいことだけ言いやがって…。」
しかし、そんなことを言いながらも美琴は感謝していた、あのツンツン頭の少年に。

次の瞬間。美琴の目に病院の天井が写っていた。
「大丈夫ですか、御坂さん!」
「お姉さま!」

美琴たちは知らない。今美琴が寝ている病室は、いつもツンツン頭の少年が戦いの傷を癒すために使っているということを。
もしかしたら、このベッドにはその少年の魂がうつっているのかもしれない。

END

}}}
#back(hr,left,text=Back)
目安箱バナー