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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある宣伝の超電磁砲/Part01 - (2010/05/11 (火) 02:53:06) のソース

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#navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある宣伝の超電磁砲)

「皆さんお疲れ様でしたー!」

 とあるスタジオで、とある撮影がようやく終わったところだ。

この物語の主役である御坂美琴は撮影が終わり、その開放感でいっぱいだった。そこへ「御坂さーん」と二人の少女が合流する。

「ほんっっとすごかったですよね~!」
 目をキラキラさせ、もぉ~御坂さんカッコよすぎですよー!と熱く語るのは佐天涙子。
波動、プラズマ、超常現象、そういったものに目がない少女は、今回の撮影にかなりシビレたらしい。
「お、落ち着いてください、佐天さん!」
 とわたわた慌てて熱くなりすぎた佐天さんを静めているのは、花飾りが特徴的な少女、初春飾利である。

 美琴はなんだか忙しないなーと思いながら、二人の後輩を見つめる。
不意にそんな二人の様子が、とある少年と自分の姿に重なり切なくなる。

(あいつ、何してんのかしら…ったく連絡ぐらいくれたっていいのに)

 禁書目録<インデックス>の時は、よく会ったのに今は自分が主役を務める物語のため
向こうの出番が少ない、考えたところでどうしようもないのだが、それでも寂しいという思いは消せない。
 それなら自分から会いに行けばいいだけのこと、と思うがどうしてもできない。
それに用も無いのに連絡も取りずらい。以前は用がなくても連絡できたし、会いに行けたはずだ…。

 何だろう?このもやもやした気持ち…掴めない感情が、ぐるぐると思考を支配する。

「はぁ…」
「御坂さん、もしかして上条さんの事考えてました?」
 と佐天さんはそれはもうズバっと美琴の物思いを言い当てた。

「えっ?ってか…な、なんで私があいつの事を考えなきゃならないのよ!」

 佐天と初春は顔を見合わせると

「「皆知ってますよ?」」 

「ふぇ?なっ何を?」

「御坂さんと上条さんって付き合ってるんですよね?」

「………………つ、付き合ってないわよ」
 そもそも、彼氏彼女の関係、いわゆる恋人とかそういうのではない。  
一体、何をどうしたら二人の少女の口から「付き合ってる」との言葉出るのか美琴には理解できなかった。

「「えっ、えええええ…付き合ってないんですか!!!!」」

 あんなに仲がいいのにですか?!うそです、あれはどう見ても付き合ってる雰囲気ですよ!?と捲くし立てる。
それほどまでに美琴の発言は、佐天と初春に衝撃を与えた。

「…その、私とあいつって、つっ付き合ってる様に見えるの?」

 この際だから、美琴は聞いてみる事にした。

「そりゃもう!」
 と初春は力強く、力の限り頷いて答えた。
「えっと…「御坂さん!」」
「さ、佐天さん?」
「御坂さんは、上条さんのこと嫌いですか?」
「きっ…嫌いなわけないじゃない」
「じゃあ、御坂さんは、上条さんのこと好きですか?」
「…………………わからないの」
「………御坂さん?」
「その、わからないの……いっぱい、ごちゃごちゃしちゃって…」

 ぽつりぽつりと、美琴は感じたままに話しだす。
それはたった一つの思いを掬い上げる作業だった。

 あいつといると何だかとても楽しい、時間があっという間に過ぎる。
けれど禁書目録から超電磁砲に物語が移ってから、会う機会が少なくなった。
最初は、ただ禁書目録の物語が終わったことに、寂しさを感じているだけだと思っていた。
でも、違った…私は超電磁砲にあいつが出る話があると、嬉しくなった。寂しくなくなった。

「あいつの事をさ…考えると、自分が自分じゃなくなるっていうのかな…もやもやして」

 苦しい。

 自分自身のことなのに制御できない感情は、理屈では説明できなくて。
この感情をどうしていいかわからなくて、ただ会いたいと思うようになった…でもどんな顔をして会えばいい?

 出会った頃のように接するなんて無理だ。
会いたい、けれど会いたくない。矛盾する思考回路。

「私は…どうすればいいかな?」

ふるふるふるふる…ガシっ!思わず二人の少女は美琴の手を取った。

「「御坂さん、それって、それって!!」」

――ヒュン

遅れあそばせながら、ツインテールの少女、白井黒子が三人の前に現れた。

「そこまでですの!」

「本日の黒子は、出番が少ない上に、あの類人猿のお話で気が立っておりますの、それに時間もありませんことですし」


さてそろそろ時間ですわよ、準備はよろしくて?

「それじゃあ、宣伝行くわよー!」
「はいですの!」
「行きましょう!」
「行っくよ~!」
『せーーーーーのっ!』

「みんなお待たせ!今回は電撃ビリビリアクションでお届けします!」
「はっ!お姉さまのお御髪が乱れて…しかもぐちょぐちょの濡れ「なに、言ってんのよ!」」
ゴン!
「とある科学の超電磁砲<レールガン>第4巻、4月28日、DVD&ブルーレイで発売よ!」
「もちろん初回限定版は豪華特典付ですの!買わなきゃ損ですわよ?」
「笑いあり、涙ありの感動スペクタルです!皆さん、スポーツタオルを用意してくださいね!」
「…本当に大切なものに気付かされます、ねっ初春!」「はい、佐天さん!」

「ってまだ発売まで一週間もあるわよ!」
「待ち遠しいですの!」


つづく!

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