小ネタ たいとるがないんだよ
ある日、上条当麻は嘆いていた
「あゝ、今日はなんて…不幸なだァぁァぁァーー!?」
そうだ、上条当麻はいつにもまして不幸であった。
朝起きて、暗く電気を着けようとすると、ブレーカーが落ちるは、ポッキーを買うと全部折れてるは、ビリビリ中学生に追いかけられるわ、それを白井黒子に見つかり、勘違いされまた追いかけられるわ、逃げ切って卵の特売に間に合わないわ、本当にもう不幸である。
そして只今、インデックスの噛み付き攻撃を無限回路のごとく受けている始末…
「どーしていつもいつも、とうまはそんなに冷たくあしらうの*?こんなにわたしがお腹を透かしているというのに!!」
この銀髪シスターは噛みついた後に、どうしようもないことばかり、俺に八つ当たっては憤慨を繰り返している所存。
「あーもう解りました、解りましたよ。ファミレスにでもいって、今日のところは許してくれよ。な、インデックス」
「むぅ~~~」
「な?お願いしますよ、インデックスさん」
「一番高いの頼んでいい…?」
「それはダメだ、最高900円までだ」
「ケチ!とうまのケチ!ケチケチケチケチケチーーー!!!」
「だぁ~~!!ほら、さっさとしないと置いてくぞ?!」
「待ってよとうま」
「なんだよ、インデックス?」
インデックスの人差し指が向けた方に目をやった、みれば…
超高級焼肉があるではないでしょうか。しかも、食ってる奴は…あれ?白髪の男とミサカ妹の妹か?
「ねえ、とうま」
「ダメ!!ダメだ!断固として拒絶する。あれは絶対にダメだ!」
「ケチだよ、やっぱりとうまはケチだよ!!」
「だって見てみろ!!一人前5000円ってなんだよ!!
上条家の一週間分の食費よりたけーぞ!!あれを今食べたら一週間もやし料理になるぞ!!
それでもいいか?!いいなら、
連れてってやる。どうする?」
「う…もやしはいいかも」
「ならダメだな」
「わかったよ、とうま…」
(ん?なんかいつもより大人しいぞ)
俺は妙な違和感を抱いていると
「とうま、我慢したから撫でて」
「ん?こうか?」
「とぉ~~まぁ~~!!」
今にも『ガブリ』と言う効果音が聞こえて来そうな噛み付きと同時に俺は絶叫した
「ウギャァァァァァァ!!ふこ~~だァ~~」
** * * * * * * ー15分後ー
「あれ?あんたじゃない?」
(ふふふふ不幸、だあ~~)
第二の不幸が俺の目の前に現れる。
そう、アレ、アレなんですよ、アレなんだってんですよ、そう…そう、ビリビリだ。
「どうしたの?突然不幸が目の前に現れたような顔して?」
「どうして、と言いますと、
かくかくしかじかなんですよ」
「あっはっはっ、なに、そんな事でもめたわけ?ホントにアンタバカじゃない?」
「・・・・そうですよ、どーせ俺は馬鹿ですよ。あるといえばこ
の右手だけ。」
ハァっと溜息。
不幸だ、本当に不幸だ。この右手は確かに、どんな異能の力も打ち消せるし、かなり世話になっているが、インデックスによると、幸運やら運命の赤い糸も消すって言うし・・・本当に何もかもご不幸だ。
「ところで、アンタ暇?どーしても暇って言うなら、この美琴様が付き合ってあげるわよ」
「・・・すまん、俺には成せばならん用事があるんですよ、御坂さん」
「私にそんな言い訳通じると思った?いいから付き合いなさい!!来ないと殺すわよ!」
「…わかったよ…」
「!本当!?」
「ああ、行くよ、行けばいいんだろう?」
「言ったわね!?確かに言ったわね!!さぁ、ならさっそくレッツゴー!」
俺は袖を掴まれて引きずられながらつぶやく。
「あゝ、不幸だ…」
で行き着いたのはデパートの屋上にある小さな遊園地、周りを見渡すと、ドアにゲコ太ショーと書いてあった。
「・・・・・」
『はぁ~ゲコ太~*』と、横で目を光らせているビリビリを見て俺は呆れていた。
「そんなに見たかったのか?周りガキばっかじゃねーか」
「うっさいわね!アンタは黙って見てりゃいいのよ!」
「・・・そうかよ・・・」
何だってんだよ、俺は何でいつもこんな目に…
「なぁ」
「話しかけないで」
「・・・・」
** *ーしばらくお待ちくださいー
「あー楽しかった!」
「眠い…」
「次、どこいく?」
「またどっか行くのかよ!」
「何、異論があるなら言ってみ…ハッ!」
「?」
俺はビリビリの見た方に視線をやった。そこには…