なんだかんだで勝負事が好きな上条さんと美琴
冬休みのとある日
以外な場所で、意外な人と上条当麻は遭遇した。
ことの始まりは、冬休みに実家に帰省したことからである。
以外な場所で、意外な人と上条当麻は遭遇した。
ことの始まりは、冬休みに実家に帰省したことからである。
学園都市で学校に通う学生達も、夏休みや冬休み、春休み等に実家に帰省することは珍しくない。
例に漏れず、上条当麻も実家に帰ってきていたわけだ。
同居人のインデックスは、ステイルに預かってもらっている。
本人は嫌々引き受けたような口ぶりだったが、表情が若干にやけていたような気がした。
例に漏れず、上条当麻も実家に帰ってきていたわけだ。
同居人のインデックスは、ステイルに預かってもらっている。
本人は嫌々引き受けたような口ぶりだったが、表情が若干にやけていたような気がした。
実家に帰った上条はというと、実家だからといって特にすることもなく、だらだらしていた。
冬休みの宿題をうっかり学園都市に忘れてきてしまったのである。
実家に帰ってから片付ける予定だった宿題が荷物の中に入っていないことを確認した上条はお決まりの。
「不幸だ…」
という台詞とともに落ち込み、することがなくなった、というかできなくなってしまったので、だらだらしているのだ。
冬休みの宿題をうっかり学園都市に忘れてきてしまったのである。
実家に帰ってから片付ける予定だった宿題が荷物の中に入っていないことを確認した上条はお決まりの。
「不幸だ…」
という台詞とともに落ち込み、することがなくなった、というかできなくなってしまったので、だらだらしているのだ。
そんな上条を見かねた母、上条詩菜が声をかけた。
「当麻さん、せっかく帰ってきたんですし、出かけませんか?」
「いいけど、何か予定とかってあるの?」
暇を持て余していた上条は、時間をつぶせるならなんでもいいや。と聞き返した。
「当麻さん、せっかく帰ってきたんですし、出かけませんか?」
「いいけど、何か予定とかってあるの?」
暇を持て余していた上条は、時間をつぶせるならなんでもいいや。と聞き返した。
「近所のスポーツジムの室内プールで体を動かす、なんてどうでしょう。冬場で寒いからと、部屋に閉じこもったままだと、風邪を引きやすくなってしまったり、体がなまってしまうでしょうし」
冬場であっても利用できるのがスポーツジムの温水プールのいいところだ。
しかし冬場の帰省で、しかも連絡無しに水着を持ってきているはずのない上条は
「プールっつっても、水着もってきてないよ?」
と、当たり前の反応をした。
「水着やゴーグルだったら、スポーツジムで売ってますし、レンタルとかもあるから問題ないんじゃないかしら?」
「ふーん。まぁそんなもんなのか。することないし、行きますかー」
そして母と共にスポーツジムのプールに向かう上条であったが、そこで意外な人物と遭遇することになる。
冬場であっても利用できるのがスポーツジムの温水プールのいいところだ。
しかし冬場の帰省で、しかも連絡無しに水着を持ってきているはずのない上条は
「プールっつっても、水着もってきてないよ?」
と、当たり前の反応をした。
「水着やゴーグルだったら、スポーツジムで売ってますし、レンタルとかもあるから問題ないんじゃないかしら?」
「ふーん。まぁそんなもんなのか。することないし、行きますかー」
そして母と共にスポーツジムのプールに向かう上条であったが、そこで意外な人物と遭遇することになる。
同日、ほぼ同時刻
御坂美琴は実家に帰省していた。
母、御坂美鈴と共に年末の大掃除や正月の準備などをしていた。
どこかのだらだらしていた男とは大違いである。
母、御坂美鈴と共に年末の大掃除や正月の準備などをしていた。
どこかのだらだらしていた男とは大違いである。
正月の準備や掃除がひと段落したところで、美鈴から提案があった。
「掃除とかもほとんどおわったことだし、スポーツジムに行こうと思うんだけど、美琴ちゃんどうする?」
「あぁ、いってらっしゃい。細かい掃除とか終わらせたら漫画でも読んで時間つぶしてるわ」
「そんなつれないこと言ってないで、せっかく帰省してるんだから、親子で体動かすのもありなんじゃない?それに…適度に運動しないと太ったりお肌に艶がなくなったり…」
後半はすでに自分がジムに通う理由にしかなっていないが、続いた言葉が問題だった。
「しっかり食べて、適度に運動しないと、育ってほしいところが育たないわよ?」
台詞と共に、胸元を強調するポーズをとる美鈴。
そしてわかり易く反応する美琴。
「そっ…育たないってどこのこと言ってんのよ!」
後輩にして親友にして同居人の白井黒子曰く、つつましい胸。と言われていることを気にしている美琴は真っ赤になりながら美鈴に言い返した。
「べっつにー?身長とかが伸びないって意味で言ったつもりなんだけどなー」
「掃除とかもほとんどおわったことだし、スポーツジムに行こうと思うんだけど、美琴ちゃんどうする?」
「あぁ、いってらっしゃい。細かい掃除とか終わらせたら漫画でも読んで時間つぶしてるわ」
「そんなつれないこと言ってないで、せっかく帰省してるんだから、親子で体動かすのもありなんじゃない?それに…適度に運動しないと太ったりお肌に艶がなくなったり…」
後半はすでに自分がジムに通う理由にしかなっていないが、続いた言葉が問題だった。
「しっかり食べて、適度に運動しないと、育ってほしいところが育たないわよ?」
台詞と共に、胸元を強調するポーズをとる美鈴。
そしてわかり易く反応する美琴。
「そっ…育たないってどこのこと言ってんのよ!」
後輩にして親友にして同居人の白井黒子曰く、つつましい胸。と言われていることを気にしている美琴は真っ赤になりながら美鈴に言い返した。
「べっつにー?身長とかが伸びないって意味で言ったつもりなんだけどなー」
結論から言うと、「運動しないと育たない」という言葉でスポーツジムに行くことを決意した美琴であった。
そこで意外な人物と会うとは思いもよらず…。
そこで意外な人物と会うとは思いもよらず…。
ちなみに、御坂美鈴はたびたびスポーツジムで上条の母、詩菜と何度か遭遇しており、今日は元々お互いジムに行く日、ときまっていたり、その後お茶をする等予定を立てていたのであった。
スポーツジムに到着した上条は、さっそく水着を買い、プールへと向かった。
そして着替えてプールサイドへ出てみると、ほぼ同じタイミングでプールサイドに出てきた2人組みと目が合った。
御坂美琴と美鈴の2人である。
そして上条がとった行動は…。
そして着替えてプールサイドへ出てみると、ほぼ同じタイミングでプールサイドに出てきた2人組みと目が合った。
御坂美琴と美鈴の2人である。
そして上条がとった行動は…。
「えーっと…ここが温水プールかぁ。俺温水プール初めてなんだよな。とりあえず準備運動でもしとくか」
見なかったことにして準備運動をする、という行動に出た。
当然無視されたことに対して怒る人がいるわけで。
「何でアンタは毎回私のことはスルーするの!?何でいるのか、とか聞きたいことはいろいろあるけど、スルーした理由はちゃんとあるんでしょうね?」
「い、いやー…それにしても御坂、こんなところで会うとは以外だなー。お前も帰省してたのか」
わかり易く棒読みになっている上条。
怒る美琴。その隣でにやにやしている美鈴。一人、この状況を楽しんでいた。
見なかったことにして準備運動をする、という行動に出た。
当然無視されたことに対して怒る人がいるわけで。
「何でアンタは毎回私のことはスルーするの!?何でいるのか、とか聞きたいことはいろいろあるけど、スルーした理由はちゃんとあるんでしょうね?」
「い、いやー…それにしても御坂、こんなところで会うとは以外だなー。お前も帰省してたのか」
わかり易く棒読みになっている上条。
怒る美琴。その隣でにやにやしている美鈴。一人、この状況を楽しんでいた。
そして美琴と美鈴の背後からもう一人プールサイドへ出てきた。
「あらあら、当麻さん。もう美鈴さんと美琴さんと一緒にいたんですね」
「もう、ってことは御坂がここにくることを知ってたのか!?」
美琴から逃げるようにしつつ、疑問を母に投げかける。
「今日はプールで泳いだ後、美鈴さんとお茶する約束だったのよー。それで、帰省中だった当麻さんと美琴さんも誘おうって話になったの」
「そういうこと。だから美琴ちゃんと上条くん…詩菜さんもいるし、当麻くん、って呼ぶわね。当麻くんがココで会ったのは偶然なんかじゃないってこと」
母親達から説明された子供達はため息をついた。
「あらあら、当麻さん。もう美鈴さんと美琴さんと一緒にいたんですね」
「もう、ってことは御坂がここにくることを知ってたのか!?」
美琴から逃げるようにしつつ、疑問を母に投げかける。
「今日はプールで泳いだ後、美鈴さんとお茶する約束だったのよー。それで、帰省中だった当麻さんと美琴さんも誘おうって話になったの」
「そういうこと。だから美琴ちゃんと上条くん…詩菜さんもいるし、当麻くん、って呼ぶわね。当麻くんがココで会ったのは偶然なんかじゃないってこと」
母親達から説明された子供達はため息をついた。
「偶然帰省中にプールにきたらコイツがいたー!なんて運命めいた状況じゃなかったってことね…」
小声でつぶやく美琴。隣にいる上条はというと。
「ん?何か言ったか?御坂」
いつもどおりのスルーっぷりであった。
小声でつぶやく美琴。隣にいる上条はというと。
「ん?何か言ったか?御坂」
いつもどおりのスルーっぷりであった。
プールで詩菜は水死体のようにぷかぷかして過ごしていた。
美鈴は競泳選手真っ青なスピードで泳ぎまわっていた。
上条と美琴の2人はというと、美鈴の泳ぐ早さに驚きつつ美琴は何か刺激されたのか
「アンタって泳ぐのって得意?」
「んー得意ってほどでもないけど、人並み程度には泳げると思うぞ。それがどうかしたのか?」
「じゃあちょうどいい機会だし、能力なんて関係無しで、勝負しましょう!勝負!」
「能力なしで勝負ってのは普段からそうしてほしいんだが…いいぜ!何なら大覇星祭のときみたいに罰ゲームでもつけるか?負けたら言うこと聞くってやつ」
「言ったわね!それじゃあルールはクロール・平泳ぎ・背泳ぎの3本勝負…なんてどうかしら?」
「おっけー。負けて後悔するなよ」
「アンタこそ、負けたら何でも言うこと聞いてもらうんだから、覚悟しときなさい!」
こうして上条と美琴の水泳対決が行われることになった。
美鈴は競泳選手真っ青なスピードで泳ぎまわっていた。
上条と美琴の2人はというと、美鈴の泳ぐ早さに驚きつつ美琴は何か刺激されたのか
「アンタって泳ぐのって得意?」
「んー得意ってほどでもないけど、人並み程度には泳げると思うぞ。それがどうかしたのか?」
「じゃあちょうどいい機会だし、能力なんて関係無しで、勝負しましょう!勝負!」
「能力なしで勝負ってのは普段からそうしてほしいんだが…いいぜ!何なら大覇星祭のときみたいに罰ゲームでもつけるか?負けたら言うこと聞くってやつ」
「言ったわね!それじゃあルールはクロール・平泳ぎ・背泳ぎの3本勝負…なんてどうかしら?」
「おっけー。負けて後悔するなよ」
「アンタこそ、負けたら何でも言うこと聞いてもらうんだから、覚悟しときなさい!」
こうして上条と美琴の水泳対決が行われることになった。