とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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とある乙女達の乙女達による乙女達の戦い




「さあついにやってまいりました、第1回上条当麻争奪アピール大会!!」
「ちょっと!第1回ってなによ!何回もこんなことやるわけ!?」
「司会人はこの私、佐天涙子!」
「実況は私、初春飾利でお送らせていただきます!」

(スルーかい!)

「今回この大会の募集人数が5名だったのに対し、応募者は10100人というデータが来ています!」
「すごい倍率ですね~。およそ2020倍ですよ!」
「ではここで審査員と選手のみなさんを紹介したいと思います」
「まずは審判の皆さんから!今回の審判は5人です。…左から一方通行さん!小萌先生!土御門舞夏さん!寮監!そして上条当麻さん!」
「なおそれぞれの審判の持ち点は1ポイントですが、上条当麻さんのみ2ポイントとなります!」
「では次に選手の皆さんの紹介です!見事書類審査を勝ち抜いたのはこの5人!御坂美琴さん!五和さん!オリアナ=トムソンさん!打ち止めさん!木山先生!」

(個性的すぎるメンバーが集まったわね…)

「ではここで10分間の休憩に入ります!その後競技の説明に移っていきたいと思います!」


休憩中

「なんだこの大会…争奪?何を?もしかして上条さんを殺す権利!?それはマズイ!
「…って、ん?一方通行の目がヤバイ。なぜ上条さんは殺意を向けられているのでせうか…大会云々の前に死んじゃうかも!?」

休憩時間が終わるころ、会場から逃げ出そうとして捕まったツンツン頭の少年がいたそうだ。

「……………」
「元気かな一方通行!」
「……………」
「そんなに打ち止めちゃんが出場することがが気に食わないのかにゃー?」
「……………」
「まぁ仕方ないぜよ。誰だって好きこのんで白いもやsガハッうぐう」
「身から出た錆だァ」
「」

競技中に物言わぬ金髪サングラスの少年が全裸で発見されたそうだ。

「ちょっと打ち止め!なんでアンタまででてるのよ?まさかアンタまでアイツのことが…」
「違うよお姉さま!ミサカが狙ってるのはね2等のコーヒーメーカーなんだよーってミサカはミサカは本音を言ってみたり」
「あの人コーヒー大好きだから、あの人にプレゼントしたいんだってミサカはミサカはあの人への好意を露わにしてみる」
「ところで、お姉さまが狙うのはどっち?特等の上条当麻?それとも4等の”ゲコ太なんでも詰め”(非売品)?」
「えっ?あーうーん、うーん…」

休憩が終わるまで頭を抱えて唸る少女が見られたそうだ。



「さあいよいよ競技の時間が迫ってきました。ここで競技説明をします。」
「第1競技、女子と言えばやっぱりファッション!ということでファッションショーです!」
「服はたくさんありますので好きに選んでください!後ろのボックスで着替えてください!では用意ースタート!」

「ファッション!?ううーいつも子供っぽいって言われてたし…どうしよう、あっそうだ!」
「上条さんはどんな服が好きなんでしょうか?やっぱりここはこれで!」
「年頃の坊やなんて所詮大人の色気にはかなわないんだから、これでいいわね」
「ファッション…面倒くさいな。もうこれでいいか」
「ミサカはこれにするーってミサカはミサカは自信ありげに言ってみる」

10分後ー

「タイムアウトでーす。それではみなさん名前を呼ばれたら出てきてください。まずは御坂さん、お願いしまーす」
「!わあああ、御坂さん綺麗ですね!!確か盛夏祭でヴァイオリンの独奏をしたときの服装ですね!」
「はい!これは高得点が期待できそうです!」

「では五和さんどうぞ!」
「こ、これは…?」
「さ、さあ…私にも分かりません。しかしかなり似合ってますね~」
「あっ情報が入りました。どうやら五和選手が着ているのは”大精霊チラメイド”のようですね」

「オリアナトムソン選手どうぞ!」
「なっ…露出が多いですね…でも胸がおおきいせいかなんの違和感も感じない…」
「大人の色気がアピールできてますね!」

「打ち止めさんどうぞ!」
「わあ、かわいいですね!さすが御坂さんの妹さん」
「ですね~なんていうかこうギューって抱きしめたいですね~」

「では最後に木山選手どうぞ!」
「ぶっ」
「」
「き、木山先生…?なぜ下着なんですか…しかも下着なんかほとんど役割果たしてないし!!」
「いや~なんとなくね~めんどくさくて…」
「なんでこの大会に出場した!というかまずしまってください!」

「というわけで以上5人によるファッションショーでした!」
「点数は最後に一斉に開示されます。では審査員の感想を聞いていきたいと思います。では上条さん、御坂さんはどうでしたか?」
「え、あ、ああーなんつーかスゲー綺麗だと思った。」

(綺麗!?私が綺麗!?はわああ~綺麗→惚れる→プロポーズ→結婚)

「よかったですね御坂さん!(なんか涎垂らしてる…よっぽど嬉しかったんだろうな~)では一方通行さんはどうでs?」
「打ち止め可愛い」
「他の方はどうでしたか?」
「打ち止め可愛い」
「いや、あの他の人…」
「打ち止め可愛い」
「…」
「…」
「というわけで第2競技に移っていきたいと思います!佐天さん、第2競技はなんですか?」
「…はっ、え、えーとね第2競技はぁぁぁぁズバリ料理!!上条さんは家庭的な女性が好みなんですよね」
「まーな。嫌いではないぞ」
「ということで皆さん頑張って彼の胃袋を掴んじゃえ!時間は2時間。種類は問いません!お菓子でも構いません!よーいドン!」



「そういやアイツ前にあんなことを言ってたわね…頑張ってみるか」
「え、えーと上条さんは和食が好きだったはず!なら味噌汁に隠し味の…」
「これしかないわよね~」
「料理か…やったことないんだったな私は」
「ミサカ、危ないからって料理させてもらえなかったんだよってミサカはミサカは弱音を吐いてみる」

2時間後

「では一斉に開帳!」
「おおおおおってあれ?オリアナ選手と木山選手の料理がありませんが…」
「ああ、デザートはお姉さんっていうやつよ」
「何言っちゃてんのこの人!」
「木山先生はどうかしたんですか?」
「ああ、あるよ。」
「えっ?どこですか?」
「ここだよここ。」
「それトマトですよね」
「やっぱ味は自然に限る」
「何ドヤ顔になっちゃってんですか!?それ料理じゃないですからね!はぁーはぁ」
「ツッコミ御苦労さま佐天さん。では他の人の料理を見ていきたいと思います!」
「御坂さん、これは…」
「いやーアイツ前に下手くそなりに作ったボロボロクッキーが良いって言ってたから、あえてボロボロに作ってみた///」
「うわあああああ、なんていうか健気すぎる…」
「五和さん、これは和食ですか?」
「はい、味噌汁に隠し味を使ってみました!」
「打ち止めちゃん、これはおにぎりかな?」
「そうだよってミサカはミサカはお姉さま同様無い胸をはってみたりー…はっ!」
「アーンーターねー」
「おいおい落ち着けって、御坂」
「でも妹の躾は姉の仕事でしょ」
「頼む、美琴…」
「わ、分かったわよ////」

上条に真剣な眼差しで見られては抵抗することなんてできない。

「ねえ、初春。この二人本当に付き合ってないの?なんか恋人どうしにしか見えないんだけど」ヒソヒソ
「御坂さんがそう言ってますし、付き合ってないんじゃないですか?」ヒソヒソ
「まぁ私たちはできる限りのことをやろうよ、御坂さんのために」ヒソヒソ
「そうですね」ヒソヒソ

もうお分かりだろう。この二人は美琴と上条さんをくっつけようと奮闘しているのだ。
ちなみに上条はもちろんのこと、御坂もこのことを知らなかったりする。





とある乙女達の乙女達による乙女達の戦い




「審査員の評価を聞いていきたいと思います」
「上条さん、御坂さんのクッキーはどうでしたか?」
「あえて、ボロボロにしなくてもよかったんじゃないかな…」
「…………」
「み、御坂さん(すごい落ちこんでる…)」
「いや、でもそこ可愛いと思うし味は悪くねーからな!?」
「本当!?」
「上条さんはこんなことで嘘をつきません」
「アンタ…」
「御坂…」

とここで二人の世界に入ってた上条と御坂を引き戻す声があがった。

「上条さん、あの私の和食も食べてください。」
「お、おお…あん時よりもうまいな!細かい味までは分からねーけどこれはうまいな。」
「こ、これは…まさか隠し味に鯛を使っているな?」
「なぜ分かったのですか!?おばあちゃんにも看破されたことないのに…!」

どっかで聞いたことのあるやりとりだなーと思っていると、打ち止めがおにぎりを差し出してきた。

「上条さん、これをどうぞ!」
「ああ、ありがたくもらうな」

とどうベクトルを操ったのか、上条が取ろうとしたおにぎりはまっすぐに一方通行の方へ向かっていった。

「どうしたのアナタってミサカはミサカは驚いてみたり」
「いいか打ち止め!おまえの作った料理は他の誰でもねえェこの俺が食う!」

そう言っておにぎりをガツガツ頬張る一方通行。
あれ?なんか異変が!おにぎりが喉につっかえたようだ。痙攣してる…あっ動かなくなった。
一方通行、好きな人の料理を食べて死ぬなんて幸せだな。

「あら、お姉さんのデザートはいいの?こっちは準備万端なのよ」
「うっ」

悲しいかな、ついつい興味を示してしまう。

遠くで帯電してる音が聞こえる。
何らかの武器を組み立ててる音が聞こえる。

ここは引こう。いくら興味があるっていっても命のが大切だもんね。



「さて第3競技ですが、うわあ…全員のデスマッチとなっております」
「これでアイヅにアピールよ!」
「注意すべきはこのレベル5ですね」
「あら、お姉さんに勝てるとでも?」
「今の私にはマルチスキルがないんだが…」
「これは望み薄かもーってミサカはミサカは最初から棄権することも考えてみたり」

火花を散らしている(主に美琴vs五和)選手たちに向かって一方通行が

「オイ、テメエら打ち止めに怪我負わせたら、テメエらの全ベクトル外に操って、爆散させっからなァ」
「では、3、2、1、0!」

「「「「「はあああああ」」」」」

最初の激突で木山先生が倒れているのが発見され、木山先生OUT。

試合開始0秒5:木山敗北

「あら?お姉さん速記原典どっかに落としちゃったみたい」
「ここはおとなしく引かせてもらうわ」

試合開始5秒:オリアナ棄権

「打ち止め!悪いけどアンタから消えてもらうわよ!」
「まずは危険度の低そうなこのちいさな子から…」
「きゃああ!」
「さっき言ったよなァ…打ち止めに手ェ出したらブッ潰すってなァ」
「ちょっと!フェアじゃないわよ!助っ人呼ぶの有りなの!?」
「だめですよー。審査員が競技に参加しちゃ」
「関係ねェ。今からお前ら粉々にしてやんよォ」

とここで打ち止めによる一喝がはいる。

「アナタは邪魔しないで!ってミサカはミサカは怒ってみたり」
「でもさっきお前俺のこと呼んだんじゃァ…」
「アナタは最初からお呼びじゃないってミサカはミサカは敢えてきつく言ってみたり」

打ち止めにそう言われた瞬間、一方通行の口から白いものが飛び出てきた。
白いものは時々、未練がましそうに打ち止めの方へ振り向きながら、天へ昇って行った。
よっぽどショックだったんだろうな。


一部始終を見届けた後に試合は開始された。
当然というかなんというか、御坂の勝利で第3競技は終了した。さすが美琴ちゃん、聖人とほぼ互角にやり合っただけある。
ちなみに以下が五和と打ち止めの成績である。

試合開始3分:打ち止め敗北
試合開始7分:五和敗北

さてこの大会もいよいよフィナーレを迎える。

「最後の競技は~~~~”告白だ!これで相手のハートを掴んじゃえ!”です!!」
「告白のシンキングタイムは30分与えられます!では各自頑張って彼をときめかせましょう!」









とある乙女達の乙女達による乙女達の戦い




「こここ…告白うううううう!?無理無理、そんなことしたら私死んじゃう!」
「準備は完璧です」
「お姉さんの本領発揮のようね」
「こういうのは私の専門じゃないんだが…」
「こんどこそ邪魔しないでよねってミサカはミサカはあらかじめ警告してみたり」


30分後

「では本来ならここで告白タイムと行きたいところですが!その前に順位発表です!佐天さんお願いします!」
「さあ~これまでの順位はいかに?5位、0ポイント、木山選手!」
「4位、2ポイント、オリアナ選手!」
「3位、3ポイント、打ち止め選手!」
「1位は御坂美琴選手と五和選手で、6ポイントと並びました!」
「そんな、あんなに頑張ったのに…」
「まだ私にもチャンスはあります!」

美琴の顔色は優れず、五和は対称的に明るかった。

「ただし!その内訳ですが面白いことになっております!」
「こちらをご覧ください」


     美琴 五和 打ち止め オリアナ 木山
第1競技  2   2   1     1   0
第2競技  2   2   1     1   0
第3競技  2   2   1     0   0


「五和選手の票は御坂選手の圧勝と考えてた人達による票です」
「そして、御坂選手の票は なんと 全て上条選手によるものです」

その事実が公表された瞬間、両者の表情は入れ替わった。
五和はショックを隠しきれない表情で、美琴の笑顔はとても輝いていた。
この世界の上条さん、GJ!分かっていらっしゃる。

美琴は気づく。自分の心が波の立たぬ海のように穏やかであることを。まさに明鏡止水。

(よし、もう大丈夫!きっとアイツなら受け入れてくれる。根拠はないけどそんな気がする。)

「御坂選手、お願いします!」

自分の名前を呼ばれ、いざ出陣。もう迷うことなんてなにもない。


3日後
常盤台寮
談話室 テレビ

『さあ御坂選手による告白タイムが始まりました。あ、でも遠くてなかなか音声が拾えないですね』

あの大会、実は学園都市公認の企画であり、テレビでも放送されることになっていたのだ。

『アンタ…いつも一人で問…抱えて…私も…重荷背負う…アンタ…一人じゃな…アンタと私…同じ道…進んで…』

「いやああああああああああ。恥ずかしい!!!////」

prrrr
ピッ

『御坂か?凄い台詞叫んでたんだな』
「もうやめてえええええ」                               
「照れるな照れるな。でも可愛かったし、すごく嬉しかったぞ?だからこれからもよろしくな、美琴」
「うう~。こ、こちらこそ、ばか当麻…/////」








とある乙女達の乙女達による乙女達の戦い




後日談&おまけ


3日後
あの自販機(賽銭箱)のある公園

ベンチでそわそわする不審な少女がいた。

「今日は初デートか~」
「こんなことならもっと早くに素直になっておけばよかった…昔の私をはっ倒したいわね」

そう言った美琴は先の大会の告白を思い出していた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「御坂選手お願いします!」

呼ばれて、美琴は競技場の中央に向かってゆっくり歩いていった。
中央には普段はまず見かけることのできないであろう照れた姿の上条が立っていた。

「アンタって本当に損な性格してるわよね。不幸よね…困ってる人を見たら手を差し伸べずにはいられない。まぁそれで私は助けられたわけだし、アンタのそういうところが好きなんだけどさ…」
「本当はすごく不安なの。アンタがいつかいなくなっちゃうんじゃないかとか…実際、第22学区でもロシアでも死にかけたじゃない。だから本当はそんな事して欲しくなんかない…!」
「でもそれは私の我儘。さんざん助けてきたアンタが相も変わらず助けたいって言ってるのを止められるわけがない!本当は危険な事をしてほしくないとか思っていたって、それでも…それでも肩を叩いて送り出してやるのが良い女って奴でしょ!」
「だったらせめて少しは人を頼りなさいよ!アンタの抱えている重荷、私も背負う!もうアンタは一人じゃない。アンタと私は同じ道を進んでるの。そのことを忘れんじゃないわよ!」

全てを吐きだした美琴はようやく自分の言ったことの恥ずかしさに気付いたのか、顔を赤くして、「うわああああああああん」という声を残してどこかに行ってしまった…が
途中で捕まってしまった。他の誰でもない上条当麻に。

「待て、御坂。逃げんな!」
「離して!もう生きられないの。こうなったらあの鉄橋から飛び降りてやる!うわああん」
「死んだら、俺はどうなる?一緒にいられないぞ?」
「うっ、それは困る…」
「なら結果発表までおとなしくしてろ。つってももう決まったようなもんだけどな」
「え?」
「え?じゃねえよ。周り見てみろよ。皆泣いてんぞ」

確かに上条の言葉通り会場の人々は皆涙を浮かべていた。一方通行に至っては号泣して、打ち止めに慰められていた。

「皆、どうだろう。俺はもう決着がついたと思うんだけどさ」
「ぞうでずね。でもルールはルールですから、一応ジャッジしましょう」

美琴 五和 打ち止め オリアナ 木山
 6  0   0   0  0


「このような結果となりました!ということは…」
「はい!優勝者は御坂さんとなります!おめでとうございます!」
「御坂さんは中央に来てください。上条さんお願いします!」
「何を?」
「告白に決まってるじゃないですか!」
「ええ!アドリブで?」
「でも上条さんはそういうの(説教)得意なんですよね!」

佐天の爆弾発言が飛んだ後、上条と美琴を取り巻く空気の温度が10度下がった気がした。

「え?アンタ、まさか他の女の子にも…」
「いや、違うぞ!これはなんかの間違いだ!」
「ア~ン~タ~は~外国行って何してんのかと思えば、そう…そういうことをやってたのね…ほほ~う」
「だーちくしょう!落ちつけ御坂!俺がそんなことするわけないだろ!」
「わー抱きしめられた。良い匂い…じゃなくて!アンタならやりかねないって言ってんのよ!よくフラグ立てるし」
「だーいじょうぶだ。もう俺の心は御坂のものなんだぜ?あんな告白されたら誰でもKOされるさ」
「でも…」
「ったくちったあ俺を信用しろよ。どうしたら信用してくれるんだ?」
「どうやって私を信用させる?」

そう言った二人の口は数秒後にくっついた。いわゆるキスというやつだ。
なんかどこかで「ぎゃああああああ!御坂さああん!」という声が聞こえたような気がしないでもない。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「うへへ。当麻とのキス嬉しかったな~もっかいしたいな~」

まだ妄想の世界にいるのか美琴は体を振ってイヤンイヤンしてる。

「にしても、当麻遅いな~」

いや美琴ちゃん、それは来ないよ。だってまだ待ち合わせまで3時間あるもん。
いくら上条さんが恋愛脳になったからといって、こんな早く来るはずがないよ。

「おーっす、美琴!早いな」

えええええ!まじか上条さん!つかあんた本当に上条さん?上条さんの格好をしたエツァリなんじゃねーの?

「ちょっと、アンタ誰よ!」
「は?いやいや上条さんだからね」
「ふざけるなあああああ」

美琴を騙そうとした上条(仮)に天罰(美琴の本気)が下った。

「あばばばばばばばあば」
「なめんじゃないわよ。アンタがいくら上手に変装しようと私には違いが分かるのよ」
「私がどんだけ当麻を見てきたと思ってんのよ」

ここでようやく本物が現れた。

「よお、美琴!早いなーってこれ何!?」

その瞬間美琴の顔は乙女のそれに変わった。

「気にしなくていいわよ。それより遅いわよー!罰として…」
「悪い悪い、これで許してくれるか?」

こうして二人は公園を後にした。

「おーい生きてるかー」
「なんとか…」
「言っておくがお前に同情の余地はないからな」
「分かっていますよ、ショチトル」
「どうだ、私と第13学区に新しくできた喫茶店に行かないか?」
「……喜んで同行させてもらいますよ」


オマケ

それぞれの告白

五和編

「上条さん、これをどうぞ!!」
「なにこれ?」
「タオルです!おしぼりから進化しました!」
「変なタオルだな…ってこれ下着じゃねえか!!」
「間違えました!すみません、すみません」
「五和、それはタオル作戦じゃいかんのよな、やっぱりハンカチでなくては」
「いや、それもどうかと思いますよ、建宮…」

打ち止め編

「上条さん、実験の時はありがとうございました!だーい好き!」
「打ち止めェェェ!!離れろ!!やっぱりソイツとは刺し違えてでも殺す!!」
「大丈夫だよ一方通行!本当に好きなのはアナタなんだからってミサカはミサカは思い切って告白してみたり」
「そ、そうか…まぁそういうことなら仕方ねえなァ////」
「あれ、俺は蚊帳の外?」

オリアナ編

「この後ホテルでも行かない?」
「まーただよこの人は。行かないからな!?」
「またまたー本当は興味あるくせに~」
「ないとは言わない!だけどそれだとアイツが悲しむからな」
「ふー、お姉さんじゃこの子落とすのは無理そうね」
「悪いな」
「いいのよ別に。あっ君君今からお姉さんとほt」
「幼稚園児誘ってんじゃねえええ!!言わせないからね!!」

木山編

「告白か…どうやってやるんだい?」
「それを今聞くのか?」
「いやー生まれてこのかた異性に興味が湧かないもんだから」
「さっきも言ってたけどなんで応募した!」
「君と親しくなれば、幻想殺しの研究ができると思って」
「研究して何をする気だ」
「世界を手に入れる」
「子供か!ていうかさせないよ!?」











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