とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

23-055

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匿名ユーザー

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小ネタ




アイツに会えなくなってから、どれくらい経ったのだろう

何でいつもアイツの前で素直になれなかったのだろう

何で「好き」というたった2文字が言えなかったのだろう

しかし、アイツが海に沈んで行方が分からない今では、こんな後悔何の役にもたつことはない。 

何度アイツの夢を見たのだろう。アイツが死んでしまう夢を。
目を覚ます度、夢であることを確認した。

アイツは上空で私の手を断ち切った。
「やるべきことがある」なんてカッコつけちゃてさ。

私はアイツに見捨てられたの?
アイツは私のことを信用してくれなかったの?
それが気になるからか、最近何もかもうまく行かない。

私は今日も鉄橋に行った。
たくさんの思い出があるあの鉄橋へ。
ここにいればアイツはくるような気がする。
だから待つ。私がここに来なくなるのは、アイツが帰ってくるか、2度と帰ってこないことを知った時だけだ。     
物思いにふけていると、人影が見えてきた。あの見慣れたツンツン頭が



その人影は、やはりアイツだった。

あの生意気で、鈍感で、私の電撃を打ち消してしまうアイツ。

アイツが私に気づいたのか、走り出したようだ。

アイツの姿が大きくなるにつれて、私のドキドキも大きくなる。

ただ、アイツは私に向かっていつものように「よう、ビリビリ」と言った。

そのやりとりを懐かしく感じながらも、
「心配したじゃないの バカァ!!」と泣きながらアイツの胸に飛び込んだ。  

たくましいアイツの胸は、優しく私を受け止める。
そして私は勢いのあるまま「ずっと心配だった! アンタが死んじゃったら私自身が壊れてしまうかと思った!」

そしてついに言う。
「私はアンタなしじゃ生きていけない!アンタが好き!だから私と一緒にいてよ当麻ぁ!」

顔をあげると、アイツは戸惑っとているようだった。
しかしすぐに言い返す。
「ああ、ずっと一緒だ。俺もお前が好きだ。美琴。」と。

しばらくして、鉄橋で二つの影が重なっていた。

fin








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