とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part01

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



いちっ!


みこにゃんは、茶色のお耳とお気にのお花のアクセサリーがチャームポイントです。
飼い主である上条さんのおうちで仲良く暮らしています。

5がつ 19にち ごぜん 9じ

朝ごはんの時間です。いつもはみこにゃんが作るはずですが、今日は上条さんが作ってくれるそうです。

「うー!にゃー!うー!にゃー!」

楽しそうな歌を歌いながら、みこにゃんはお料理が来るのを待ちます。
台所からはジュ―、という音と一緒に美味しそうな匂いが漂ってきます。

「よし、出来たぞ。みこにゃん、今持ってくからな」

「れっつにゃー!!」

上機嫌のみこにゃんは、お料理がくると、にゃー、と鳴きました。
今日はオムライスです。しかも、上条さんが気を利かせてケチャップでゲコ太をかいてくれました。

「下手くそだけど、どうせ食べるものだからいいよな」

「にゃん♪」

両手を合わせていただきますをすると、小さなスプーンで1口分をすくい上げます。
ぱく、と口にするとふんわり卵の味がお口いっぱいに広がります。中にあるケチャップライスは具だくさんで飽きません。

「美味しい~」

「そりゃよかった。残さず食べるんだぞ」

にゃ、(了解)と返事をしようとしましたが、みこにゃんはあるモノを発見してしまいます。
緑色で、苦くて、不味くて―――そう、ピーマンです。
みこにゃんはピーマンが大嫌いです。なのでケチャップライスからでてくるピーマンをお皿の端っこに避けてしまいます。
知らず知らずのうちに、食べることより避けることに集中してしまい、上条さんに気づかれてしまいました。

「みこにゃん、ピーマンも食べなきゃだめだぞ」

「うー…当麻にあげる」

「それじゃ意味ないだろ。あーんしてあげるから」

「やっ!!」

ぷい、とみこにゃんは首を振ります。どうやら絶対に食べたくないようです。
そこで、上条さんはみこにゃんのお皿に集めてあったピーマンにケチャップをかけました。

「にゃ、にゃにやってるのよ!!」

「いいから食べてみろって。意外と美味しいかもしれないぞー?」

みこにゃんはピーマンを睨みます。やがて、スプーンを取るとゆっくりとすくい上げ、そのままお口に運びます。
寸前で「うー…」と唸りましたが、意を決してかぷ、と食べました。すると……

「にゃ…意外と美味しい……」

「だろ?嫌いなものが出たら、何かと一緒に食べるのが1番だ」

こうしてみこにゃんはピーマンを残さず食べることができました。
今日もみこにゃんのお皿はピカピカです。

「「ごちそうさまでした」」

2人で手を合わせて朝食タイムは終了です。



どうじつ ごぜん 10じ

お皿を洗い終わると、洗濯機がピーと洗濯終了の合図を鳴らしたので、2人はお洗濯を干しに行きます。
上条さんはシーツやバスタオル、ワイシャツなどの大きなもの。
みこにゃんは枕カバーやフェイスタオル、ハンドタオルなどの小さなもの。
上条さんの後をトテトテとついていきます。
ベランダに着くと、すかさずぼふっと洗濯物の山に倒れこみます。

「にゃ~」

「ホントそれ好きだな」

みこにゃんの姿に上条さんは苦笑します。そして、持っていたシーツを干すためにバサッと広げました。
しかしまだシーツは洗いたてで湿っているので指が滑って落としてしまいました。
しかも落とした先は・・・

「にゃー!!前が見えにゃいー!!」

「わっ!スマンみこにゃん!」

みこにゃんにクリーンヒット。視界は真っ白になってしまいました。
でも、上条さんから見ると結構面白い光景になっていました。なぜなら、耳がシーツからぴょんっと浮き出ているからです。
すぐにシーツをめくると、みこにゃんが飛びついてきました。

「当麻のバカー!!」

「悪い悪い。でも耳がつき出てて面白かったぞ」

わんやわんやと騒ぎながらも、2人は洗濯物を干しました。


どうじつ ごぜん 11じ

お洗濯が終われば、お買いものに行く時間です。
地球に優しく、2人はいつもエコバックを持っていきます。みこにゃんのにはゲコ太のイラストがプリントされています。
お買い物には商店街を利用したり、スーパーを利用したりします。

「準備できたか?」

「にゃ!」

了解、のお返事でみこにゃんは上条さんの肩に飛び乗ります。
ガチャリと鍵を掛けて、出発します。今日の行先は、スーパーマーケットです。


どうじつ ごぜん 11じ15ふん

歩いて15分ほどで着く距離のこのスーパーは、よく利用します。

「今日は肉が特売だな。お、野菜を300円以上買うと卵サービスだって!」

「あー!先着で箱ティッシュ配ってる!!」

「何だって!?」

休日だからか、今日は人も多くセールもいつも以上にやっています。
2人は少しでも安く、そして多く品物を手に入れるため人ごみへと入って行きました。


どうじつ ごぜん 11じ45ふん

30分とは言え、人ごみのなかで手を伸ばして品物をカゴにいれて移動するとなると、意外と疲れます。
みこにゃんはぐったりしながら上条さんの肩に乗っていました。

「意外と疲れるわね……1回しっぽ踏まれたし」

「だな……ていうかあの時電気出したのはしっぽ踏まれたからか」

でも、頑張ったおかげで今日は大収穫です。お肉もお野菜も卵も、お菓子まであります。
今日の夕飯は豪華になりそうだな、と思いながら2人は家路につきました。


どうじつ ごご 12じ



「「ただいまー」」

みこにゃんは肩から降りると、専用エコバックを受け取りました。この中には箱ティッシュやシャンプーなどの日用品も入っていますが、
今日買った大好物のお菓子「マシュマロ」が入っているのです。
みこにゃんは袋からのぞくパッケージを見てにゃー、と嬉しそうに鳴きました。

「みこにゃん、食べるのはいいけどちゃんと手洗ってからだぞ?」

「分かってるわよ!子供扱いしにゃ(な)いでよね」

「設定は何歳だっけ?」

「作者に聞きにゃさいよ」

(え…そ、そんなの…(汗 by作者)
2人は台所まで袋を運ぶと、冷凍食品を冷蔵庫に入れたりお菓子や缶詰を棚に入れたりしました。


どうじつ ごご 12じはん

整理が終わると、お昼ごはんの時間です。今日はいつもより豪華な食卓です。
みこにゃんがご飯を炊いて、上条さんがおかずを作る共同作業でスムーズにお料理が完成しました。
ご飯、ブロッコリーのおろし酢和え、牛肉の筑前煮、千草焼きが今日のメニューです。
机に並べると、ほわほわと湯気をたててとっても美味しそうです。

「「いただきます」」

みこにゃんはスプーンで千草焼をすくい上げました。見た目は卵焼きに具が入ったような感じです。

「ねぇ、中に入ってる具ってピーマン?」

「さすがにピーマンは入れてねぇよ。海老と三つ葉と生椎茸だったかな」

「椎茸!?」

「なんだ、椎茸も嫌いなのか?」

「べ、別にそういうわけじゃ……」

みこにゃんは椎茸には嫌な思い出があるのです。食べようとした椎茸に虫がついていたのです。
なのでそれ以来あまり椎茸は食卓に出していませんでした。
しかし今回は卵焼きの中に入っているので多少安心できます。

「うー・・・はむっ」

とうとうみこにゃんはそれを口の中へ放り込みました。お味の方は・・・?

「にゃ……美味しい」

椎茸の味がしません。代わりに、卵と野菜がうまくマッチした味が口の中に広がります。

「みこにゃん、よくできました」

ご褒美に、上条さんに頭を撫でてもらいました。
みこにゃんは気持ちよさそうににゃー、と鳴きました。









ウィキ募集バナー