一端覧祭の最終日の締めは、ナイトパレードであった。
学園都市で行われるとなると、やはり規模も並じゃない。
学園都市で行われるとなると、やはり規模も並じゃない。
「うわぁ、すっげぇ人だな。
ワリとカップル多いし。」
そう愚痴をもらすのは上条当麻だ。
上条の右隣には御坂美琴がいる。
「まぁね、でも、クラスの打ち上げとかで盛り上がってる連中のほうが多いんじゃ
ないかしらね」
「どっちにしてもまたはぐれちまいそうだな。
ほら、美琴。」
そういって上条は右手を差し出す。
「あ、私が先に甘えようと思ったのに…」
先手を取られた、と言った感じで少しうつむく。
そのしぐさがなんとも愛しく感じてしまう上条だった。
(な、なんでそんなにかわいらしいしぐさでうつむくんでせうかぁ!)
「で、でもよ、こういうのは男がやるもんだろ?
なぁ、美琴?」
「そりゃぁ、まぁ…そうだけど…甘えてみたいっていうのもあるし…」
それに、と言って美琴は上条の腕と腹の間に手を入れ、自分のほうに引き寄せる。
「こういうほうが、その…カップルっぽいんじゃないかな…?」
「ッ!?」
思わぬ幸せイベントに上条は言葉を失ってしまう。
その表情を見た美琴は少しがっかりした様子だった。
「ダメ…かな…?」
そう聞いてくる美琴の顔を見て、上条は思わず立ちくらみをする。
「だ、ダメじゃない!ダメじゃないぞ…!」
ワリとカップル多いし。」
そう愚痴をもらすのは上条当麻だ。
上条の右隣には御坂美琴がいる。
「まぁね、でも、クラスの打ち上げとかで盛り上がってる連中のほうが多いんじゃ
ないかしらね」
「どっちにしてもまたはぐれちまいそうだな。
ほら、美琴。」
そういって上条は右手を差し出す。
「あ、私が先に甘えようと思ったのに…」
先手を取られた、と言った感じで少しうつむく。
そのしぐさがなんとも愛しく感じてしまう上条だった。
(な、なんでそんなにかわいらしいしぐさでうつむくんでせうかぁ!)
「で、でもよ、こういうのは男がやるもんだろ?
なぁ、美琴?」
「そりゃぁ、まぁ…そうだけど…甘えてみたいっていうのもあるし…」
それに、と言って美琴は上条の腕と腹の間に手を入れ、自分のほうに引き寄せる。
「こういうほうが、その…カップルっぽいんじゃないかな…?」
「ッ!?」
思わぬ幸せイベントに上条は言葉を失ってしまう。
その表情を見た美琴は少しがっかりした様子だった。
「ダメ…かな…?」
そう聞いてくる美琴の顔を見て、上条は思わず立ちくらみをする。
「だ、ダメじゃない!ダメじゃないぞ…!」
ナイトパレードを楽しむ上条と美琴だった。
そこに、男の声がかけられる。
「見つけたぜ~ぃカミやん」
「やっと見つけましたよって…カミやんがお嬢様と腕を組んでる…う、うそや」
特徴のある口調と、関西弁の声の主は土御門元春と、青髪ピアスだった。
「な、土御門と青髪!?」
「ど、どうしたの?知り合いだっけ?」
「まぁにゃー、よろしく頼むぜぃ」
軽く挨拶をして美琴は上条の顔を見る。
しかし上条は何かを思い出したように固まっていた。
「ま、まさか」
「そのまさかだぜぃバカカミやん
クラスの片付けサボりやがって」
「吹寄自らも探してまっせー♪」
「すっかり忘れてた…吹寄もカンカンだろうな…」
ゴクリと生唾を飲む上条美琴はとりあえず尋ねてみる。
「アンタ用事あったの?」
「忘れてたけど…」
最終日の夜に予定など入らないだろうと思っていた上条は片付けの班にも所属していた。
そこに、実行委員と書かれた腕章をつけた女子が現れる。
「貴様は仕事をサボってそこの女の子とデートってわけね」
「あぁ、えぇっとぉ…」
このままでは上条は吹寄に連れて行かれてしまうだろう。
「ねぇ、ちょっと?どうしたの?」
心配そうに顔色を伺う美琴だが、上条の顔は青ざめていた
(頭突きが…来る…!)
吹寄の体からあふれるオーラは上条に恐怖を覚えさせる
(なんでこんな青ざめてんのよー!?
ちょっとサボっちゃっただけなんじゃないの?
もしかしてこの女の人すっごく怖い人??
逃げた方がいいのかしら)
と、勝手な想像をした美琴は上条の腕を強引に引っ張り、逃走する。
「へっ?美琴?どうしたっ!?」
「逃げるわよっ!!」
「あ、ちょっと待ちなさい上条当麻!」
追いかける吹寄の肩に土御門の手がおかれる
「まっ、今日は勘弁してやろうぜぃ、せっかくのデートだしにゃー?」
「せやな~、そう思いません?吹寄サンっ」
「ふん…まぁね、わかったわ。」
消えていく二つの影を見て吹寄は言った。
そこに、男の声がかけられる。
「見つけたぜ~ぃカミやん」
「やっと見つけましたよって…カミやんがお嬢様と腕を組んでる…う、うそや」
特徴のある口調と、関西弁の声の主は土御門元春と、青髪ピアスだった。
「な、土御門と青髪!?」
「ど、どうしたの?知り合いだっけ?」
「まぁにゃー、よろしく頼むぜぃ」
軽く挨拶をして美琴は上条の顔を見る。
しかし上条は何かを思い出したように固まっていた。
「ま、まさか」
「そのまさかだぜぃバカカミやん
クラスの片付けサボりやがって」
「吹寄自らも探してまっせー♪」
「すっかり忘れてた…吹寄もカンカンだろうな…」
ゴクリと生唾を飲む上条美琴はとりあえず尋ねてみる。
「アンタ用事あったの?」
「忘れてたけど…」
最終日の夜に予定など入らないだろうと思っていた上条は片付けの班にも所属していた。
そこに、実行委員と書かれた腕章をつけた女子が現れる。
「貴様は仕事をサボってそこの女の子とデートってわけね」
「あぁ、えぇっとぉ…」
このままでは上条は吹寄に連れて行かれてしまうだろう。
「ねぇ、ちょっと?どうしたの?」
心配そうに顔色を伺う美琴だが、上条の顔は青ざめていた
(頭突きが…来る…!)
吹寄の体からあふれるオーラは上条に恐怖を覚えさせる
(なんでこんな青ざめてんのよー!?
ちょっとサボっちゃっただけなんじゃないの?
もしかしてこの女の人すっごく怖い人??
逃げた方がいいのかしら)
と、勝手な想像をした美琴は上条の腕を強引に引っ張り、逃走する。
「へっ?美琴?どうしたっ!?」
「逃げるわよっ!!」
「あ、ちょっと待ちなさい上条当麻!」
追いかける吹寄の肩に土御門の手がおかれる
「まっ、今日は勘弁してやろうぜぃ、せっかくのデートだしにゃー?」
「せやな~、そう思いません?吹寄サンっ」
「ふん…まぁね、わかったわ。」
消えていく二つの影を見て吹寄は言った。
「ここまでくれば大丈夫じゃないかしら」
「ふぅ…疲れた…」
第七学区のはずれまで走らされた上条は息をつく。
「こっからでもナイトパレードの明かりがまぶしいな」
「そうね、っていうかアンタどうしたのよ?」
「ふぅ…疲れた…」
第七学区のはずれまで走らされた上条は息をつく。
「こっからでもナイトパレードの明かりがまぶしいな」
「そうね、っていうかアンタどうしたのよ?」
「いやぁ、かくかくしかじかうんぬんかんぬん」
上条の言い訳タイムである
上条の言い訳タイムである
「そういうことなら先に言いなさいよ
時間はたっぷりあったんだし」
「でも、そういうわけにも行かないだろ今日は」
「とりあえず心配したんだから。あんなに青ざめちゃって」
「そんなに青かった?」
「血の気がなくなってたわよぉ~」
「なんてふがいないところを見られてしまったんだ…やっぱ不幸だ」
ガクッっと肩を落とす上条に美琴は言う
「私がいないと、もっと不幸だったんじゃない?
ねぇ、今日は楽しかったでしょ?」
「…あぁ、そうだな。俺は不幸じゃないな。俺は幸せ者だな」
「そ、そんな純粋な目で見られたら、は、は、恥ずかしいじゃない!」
自分を見つめる上条を、美琴も見つめ返す。
(やばいやばい!顔近くなってない?これってまさかキスするのっ!?
絶対顔赤くなってるって!!!ちょ、あ…心の…準備…)
時間はたっぷりあったんだし」
「でも、そういうわけにも行かないだろ今日は」
「とりあえず心配したんだから。あんなに青ざめちゃって」
「そんなに青かった?」
「血の気がなくなってたわよぉ~」
「なんてふがいないところを見られてしまったんだ…やっぱ不幸だ」
ガクッっと肩を落とす上条に美琴は言う
「私がいないと、もっと不幸だったんじゃない?
ねぇ、今日は楽しかったでしょ?」
「…あぁ、そうだな。俺は不幸じゃないな。俺は幸せ者だな」
「そ、そんな純粋な目で見られたら、は、は、恥ずかしいじゃない!」
自分を見つめる上条を、美琴も見つめ返す。
(やばいやばい!顔近くなってない?これってまさかキスするのっ!?
絶対顔赤くなってるって!!!ちょ、あ…心の…準備…)
「あ、ご、ゴメン美琴…って漏電してるぞ!?」
「大丈夫…それより…も、もう一回…」
「大丈夫…それより…も、もう一回…」
「…明日は休みね…どこか行かない?」
「…あ、明日のご飯の準備が…」
とたんに上条が固まる。
「ご飯ねぇ…私が作ってあげよっか?」
「もしやミコトさんの手料理をいただけるのでせうか?あ、でも
ウチにはその…インデックスがいましてですねハイ」
「アイツと同棲してんの???」
「記憶がなくなる前なんでよく覚えてないんだけど…
イギリスから来たシスターで居候してるんだ。
何故かイギリスと学園都市の両方から保護者として扱われちゃってな…」
「あ、あぁ~そうなの…」
「いや、別にアイツと特別なことしたわけじゃないんだけどな。」
「ま、まぁいいわ…ちゃんと話してくれたしね。でもショックだわ…」
「なんつーか、俺1人の問題じゃなくってな」
「でも、アンタはアンタよ。私の好きな上条当麻は、ここにいるの」
「…ああ」
「じゃ、明日の朝アンタの寮まで行ってあげるわ。
とびっきりおいしいご飯作ってあげる。朝昼兼用でいいでしょ?」
「おう、期待してるよ」
「またね。と・う・ま」
そういって彼女は彼の頬にキスをする。
「美、美琴っ!?」
「あっははー♪じゃあね!」
「あーあ、送っていこうと思ったのに。」
一人の少女が見えなくなるまで、彼はそこにいた。
「…あ、明日のご飯の準備が…」
とたんに上条が固まる。
「ご飯ねぇ…私が作ってあげよっか?」
「もしやミコトさんの手料理をいただけるのでせうか?あ、でも
ウチにはその…インデックスがいましてですねハイ」
「アイツと同棲してんの???」
「記憶がなくなる前なんでよく覚えてないんだけど…
イギリスから来たシスターで居候してるんだ。
何故かイギリスと学園都市の両方から保護者として扱われちゃってな…」
「あ、あぁ~そうなの…」
「いや、別にアイツと特別なことしたわけじゃないんだけどな。」
「ま、まぁいいわ…ちゃんと話してくれたしね。でもショックだわ…」
「なんつーか、俺1人の問題じゃなくってな」
「でも、アンタはアンタよ。私の好きな上条当麻は、ここにいるの」
「…ああ」
「じゃ、明日の朝アンタの寮まで行ってあげるわ。
とびっきりおいしいご飯作ってあげる。朝昼兼用でいいでしょ?」
「おう、期待してるよ」
「またね。と・う・ま」
そういって彼女は彼の頬にキスをする。
「美、美琴っ!?」
「あっははー♪じゃあね!」
「あーあ、送っていこうと思ったのに。」
一人の少女が見えなくなるまで、彼はそこにいた。