せめてもの情けだ、苦しまずに逝けるよう1発で仕留めてやる!


概要


29話で登場したセリフ。
復讐の相手である遊馬を殴り殺そうとしたアンナが謎のバズーカを構えながら続けざまに言い放ったセリフである。

アンナのパンチはコンクリート(?)を軽く砕くほどの威力があるため、あのまま遊馬の顔面に食らわせていたら本当に殺すことになっていたのだが、せめてもの情けとして、バズーカで跡形もなく殺す(?)方を選んだらしい。
しかし、我らが遊馬先生は「デュエルは復讐の道具」という高尚な信念を持つお方であったため、結果としてその信念に感化されたアンナはデュエルで復讐を行うことになった。
そこで「遊馬死す!遊戯王ZEXAL完!」となっていればどれだけのゼアル信者が墓穴を掘らずに済んだのかと思うと、なんともいたたまれない。



セリフ自体も相当アレだが、自分の都合でしかない殺人方法を「せめてもの情け」と称する自己中心的な姿勢がなんともゼアルらしい。
ついでに言うと、アンナはその「せめてもの情け」よりも前のパンチよりも前から町中でバズーカを何発もぶっ放して遊馬を殺そうとしていたため、発言と行動が乖離しているとも言える。

復讐の理由も「自分の気持ちに相手が応えてくれなかったから」という身勝手極まりないものであり、更にはアンナが相手に気持ちを伝えたと思っていた方法が回りくどいを通り越して相手へのイジメにしかなっておらず剰えこの復讐自体が「築根優也」を狙った人違いでしかなかったりするのだから、もはや擁護できる要素は微塵もなかったりする。
まぁ遊馬と遊矢がごっちゃになるのは無理もないが

尤も、真にゼアルらしいと言えるのは、前述のように悪行しか重ねていないアンナが何の報いも受けていないどころか罪を犯した扱いにすらなっていないことである。
少なく見積もっても「銃刀法違反」「器物損壊」「殺人未遂」は犯している筈だが、本人の態度もブタ箱行きを覚悟していたような態度ではなかった。

この件に限らず、ゼアルでは遊馬側に立っていればどんな罪も無かったことになるという非常に偏ったシーンが度々見られる。
アウトローがアウトローとして、復讐者が復讐者として描写されているならそういうキャラという話でしかないが、その基準自体がダブスタになっていては気持ち悪いと言わざるを得ない。
本来こういうった状況で復讐者になり得るのは、アンナに一方的な好意を向けられイジメの対象になっていた築根優也の方ではなかろうか?


余談


その破綻した性格がデュエルに現れているのか、アンナの使用モンスター及びプレイングはかなり大味なものとなっており、遊馬とのデュエルでも無駄に攻撃力を上げたモンスターでトドメを刺そうとしていた。
遊馬も遊馬で相手を1発で仕留めるレベルにまで攻撃力を肥大化させることが度々あるため、結局同じ穴のムジナ似た者同士とも言える。

そしてゼアルでこういった1キル展開が散見される*1のは、デュエル構成の手抜きでも小鳥が尺を食ったせいでもデュエルを蔑ろにする監督の暴走でもなく、作中人物による「せめてもの情け」だったのだろうか?




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最終更新:2024年03月23日 12:01
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*1 このアンナとのデュエルも1キルで決着が付いている