教育機器/ICT機器

 ここ最近、教育機器が整ってきている。
 大昔のOHPの時代から、PC+プロジェクタの時代を経て、今はPC+プロジェクタにデジカメ、実物投影機、デジタルビデオカメラ、そして電子黒板と、授業で活かせる機器がいろいろとある時代になった。

 そんな機器の便利な使い方や情報などを、ここでは書きたいと思っている。

スレートPC

◇H22.12.1マイクロソフトによる「Windows7マルチタッチ対応開発者会議」が開かれ参加してきた。
 キーボードの無いPC、画面にタッチして入力を行う。・・・スレートPCと呼ばれる新しいデバイスだ。ついに鉛筆と紙製ノートの時代が終わり、教室でもパソコンの画面にタッチしてノートをとる時代になるのか!と未来を予見させるデバイスだ。
 OSにはWindows7が使われているので、これまでのWindowsソフトがそのまま動作する。一太郎でも、エクセルでも、パワーポイントでも。だから、パワーポイントで作った資料も、作ったままの形で、画面が崩れる心配もなく表示されるのだ。

◇似た形のデバイスにiPadとかGoogle Androidタブレットなどがあるが、見た目は似ているが全くコンセプトが違う。このスレートPCは、まさしくパソコンである。(ちなみに、スレートPCはiPadの二番煎じではなく、iPadより先にコンセプトがマイクロソフトより発表になっていた。)

◇「Windows7マルチタッチ対応開発者会議」では、マイクロソフトの方が、スレートPCはこれから発展してくる分野のデバイスなので、一緒に盛り上げてもらいたいと再三にわたって語られていた。
 そこで配布されたスレートPCを、自宅に帰って使ってみたが、なんとも使いにくい。Windows7のソフトはそのまま動くのは良いことだが、キーボードがないPCを想定して作られたソフトは少ないのだ。そうして使っているうちに、マイクロソフトの方が言いたかったことが実感としてわかってきた。「このスレートPCを使いやすい機器にするソフトを増やしたい」そういう事なんだと思った。(iPadはもともとiPodというキーボードの無い携帯端末で使うことを目的に開発されているため、今現在の使い勝手は格段に上だと思う。持っていないので使った事はないが。)

◇さっそく自作ソフトを動かしてみた。2乗に比例する関数のグラフ描画実験ツール+α「CURB2」

もともとマウス操作主体で考えて作ったソフトなので、普通に動くだろうと思った。実際に使ってみると、確かに動作は普通だけど、使い勝手が格段に落ちる。どこが一番使いづらいかというと、関数の数値の入力だ。いちいちソフトキーボードを起動して入力をしなければならないし、このソフトキーボード自体が結構キーが小さくて使いづらい。(マイクロソフトのmsdnのページにその辺は細かい使い勝手の記事があった。http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc872774.aspx

 このソフトは2003年にBorland C++Builder6で作ってあった。そこで、古いソースを引っ張り出していじり始めた。暫定対応として、自前の入力アシストを備えることにした。

 スレートPCで実行してみた所、かなり快適になった。あとは、グラフ画面のズームや移動をタッチ操作(ジェスチャー)で行えれば、もっとおもしろくなりそう。こちらはC#でいずれ作り直したいと思っている。 -ということで、暫定対応版ver2.50を公開した。

※2010.12.30 ver.2.51にて画面をタッチでスクロールに対応しました。ぐりぐり動く・・・かどうかはCPU次第かなぁ。

☆CURB2 Touch! 開発中!!・・・こちらで

ソフトウェアのタッチ対応は、電子黒板にも有効だと思う。つまり、このスレートPCで快適に動かせるソフトを作ることは、イコール電子黒板向きのソフトを作ることになる。どちらにしろ、教育の情報化という観点からして、おもしろい流れだと思う。

別参照記事



最終更新:2011年01月08日 23:14