柏崎刈羽原発 地震被害 報道・発表 まとめ

2007-08-06 報道・発表まとめ

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kknpnews

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< 2007-08-05 | 2007-08-07 >


目次

IAEA 調査関連

IAEA 調査団現地入り (5 日)

IAEA調査団が県内に到着 (新潟日報、5 日) 
「原発被災による風評被害については言及を避け、慎重な発言を繰り返した。」

IAEA 現地調査開始

IAEAが柏崎刈羽原発で調査始める (毎日、10:54、11:18) 
6 日午前より IAEA 調査団が原発の調査を開始。 ジャメ調査団長 『早い時期に呼んでくれ、日本政府の対応には満足している。 ここで得た教訓を世界に発信したい。 所内を歩き回り、総合的な見地から調査したい』。 午後まで保安院や東電側から事故についての説明を受け、3 号機の変圧器火災の現場など現地調査、関係者からの聞き取りを行なう予定。
IAEA、柏崎刈羽原発の調査を開始 9日までの4日間 (朝日、11:03) 
ジャメ団長 『初日なので、全体的に調べるつもり』。「独自の調査報告書を世界に公表する意向。ただ、天井クレーンの損傷などで、原子炉内の核燃料の状態を直接確認することはできず、調査結果も限定的にならざるを得ないと見られている。」
IAEA調査団、柏崎刈羽原発入り (日経、11:04) 
IAEA、柏崎刈羽原発の調査開始 (読売、12:09) 
「IAEAによると、6日は、東電から地震直後に何が起きたか、どんな対策を講じたかを聞き取った上で、主に屋外で全体的な被害状況を調べる。」
IAEAが調査開始=地震被害状況など確認へ−柏崎刈羽原発・東電 (時事、12:14) 
原子炉停止の経緯確認へ IAEAが調査を開始 (共同、12:23) 
ジャメ部長 『起こった事象のすべてについて説明を受け、実際に施設内を歩き回りたい』。
柏崎刈羽原発 IAEA、現地調査開始 原子炉停止の経緯確認へ (産経、12:51) 
IAEA調査団が原発入り (新潟日報) 
柏崎市若山正樹副市長 『(原発の状況を)正確に把握してもらい、得られる教訓は安全性確保に大きく貢献するだろう』。
UN nuclear experts begin inspection of quake-hit Japanese nuclear power plant (AP, 5 Aug. local time) 
IAEA inspectors visit Japanese plant hit by earthquake (Guardian, Justin McCurry, 6 Aug. local time) 

IAEA 調査団、変圧器など施設外部を確認

IAEAが火災現場視察 柏崎刈羽原発で調査 (共同、17:50) 
午前中に東電と保安院から被害と所内点検の現況について説明を受け、午後には、3 号機の変圧器などを保安院・東電社員ら約 30 人で確認。
IAEA調査団が火災現場調べる (毎日、20:20、21:13) 
「調査団は3号機主排気筒のダクトのずれや変圧器火災現場などで関心を示し、立ち止まって発電所幹部から説明を受けていた。」

IAEA 調査に対する自治体、地元住民の声

新潟県防災局原子力安全対策課 IAEA調査団による調査着手に関する知事コメント 
柏崎刈羽原発 「安全証明してほしい」 IAEA調査に地元期待 (産経、16:39) 
柏崎市会田洋市長 『世界に向かってきちんと情報を出していくことは大事で、調査でそのことを確認してほしい』。 柏崎市須田幹一防災・原子力課長 『今回の調査がすなわち安全宣言になるかどうかは分からないが、国際的基準の中でどう評価が出るのか、調査を見守っていきたい』。 柏崎市の 70 歳の女性 『東電の対応が遅くて原発の信頼がなくなってきているので、IAEAには安全を証明してほしい』。
IAEAに客観調査の期待も (新潟日報) 
被災地の人々の声を紹介。 18 歳女性 『IAEAには適切じゃないところがあればきちんと見つけてほしい。もし動かすべきでないなら、原発をやめるのもやむをえない』、 66 歳男性 『東電の対応はいいかげん。IAEAは実態を明らかにして』、など。

プラント状況 : オペフロに油漏れ、地震時複数名にプールの水飛散

東京電力 新潟県中越沖地震の影響について(午後2時現在) 
6 号機オペフロにて 24 ℓ の油漏れ。 地震発生時の管理区域内の人員数は計 817 名。 1 号機には 418 名、6 号機には 270 名。 制御棒点検準備・除染作業には 52 名が従事、「そのうち複数名の作業員に使用済燃料プールの水が飛散したが、身体に放射性物質による汚染がないことを確認のうえ退域。」 3 日、台風対策のため雨水侵入防止作業に当たっていた作業員が熱中症で病院に搬送。
燃料プールの水、作業員に飛散=被ばくなし-柏崎刈羽原発・東京電力 (時事、19:00) 
地震発生時に 1 号機にいた作業員 2 人が、プールの水しぶきを浴びていた。 1 cm3 当たり 2–3 Bq の放射能 (= 2–3 kBq/ℓ)。 1 号機の他の数人、5, 6 号機の数人にも足元の長靴が水につかった。
作業員に燃料プールの水 「身体汚染なし」と東電 (共同、19:34) 
「また、同原発4、6号機の原子炉圧力容器のふたを開けるのに使う油圧駆動装置からそれぞれ200リットル、24リットルの油が漏れていることも判明。 東電は『地震で配管などが変形した可能性がある』と説明。 原子炉本体がある圧力容器内の点検がさらに遅れそうだ。」
★4 号機の 200 ℓ の油漏れについては、上記のプレスリリースでは触れられていない。
原発作業員、核燃料プールの水かぶる 中越沖地震時 (朝日、20:51) 
「東電が、発生時に放射線管理区域にいた作業員817人を対象に聞き取り調査した。」 「1、6号機ではプールからあふれた水が作業フロアに広がり、それぞれ複数の作業員の靴の中に入り込み、靴下がぬれた。すぐに退去して足の皮膚の放射線量を測定したところ、いずれも法定値(1平方センチ当たり4ベクレル)を下回ったという。」 「水をかぶった作業員はいずれも協力会社の社員で、病院などには行っていないという。 」
作業員に放射能のかかる 中越沖地震時に (毎日、21:08) 
「同社によると、[油漏れを起こした] テンショナーは円筒形で、4号機では直径8メートル、高さ6メートル、重さ約30トン。6号機では重さ37トン。圧力容器のふたを固定するボルト(長さ1.8メートル、重さ250キロ)を締めたりゆるめたりする時に使う。」
柏崎原発で作業員に放射能の水かかる、3週間たって公表 (読売、23:52) 
「公表が3週間後と遅れた理由について、東電は『協力(下請け)企業を通してのヒアリングに時間がかかった』と釈明している。」
燃料プールの水が作業中付着 (新潟日報) 
1 号機でプールの水がかかった 2 人は制御棒の交換準備作業をしていた。

安全委、19 日の調査時に制御室被害を過小報告されていた

原発の地震被災、東電が安全委に制御室被害を過小報告 (読売、20:41) 
原子力安全委、19 日の安全委調査時に 6,7 号機中央制御室の被害が過小報告されていたことを発表。 「応対した職員は『棚からマニュアル類が落ちただけ』と説明。 制御室内はきれいに片付いており、被害はないように見えたという。」「実際には、蛍光灯86本がカバーごと落下したほか、天井の板の一部が脱落し、避難路を示す非常灯もずれる被害などが出ていた。」 「東電は今月3日になってこの事実を詳しく公表。両委員は報道された内容を見て、初めて制御室内に被害があったことを知った。」 東電は調査を開始。
原子力安全委に「蛍光灯落下」説明せず (毎日、21:04) 
「同社は当初、蛍光灯落下を軽微な問題とし、地震直後には公表していなかった。 委員会の席上で『(視察した19日の)説明者が十分な情報を持っていたか不明だが、不手際をおわびします』と謝罪した。」
原発の被災状況、安全委員に正しく報告せず 東京電力 (朝日、22:08) 
東電 『当時は事態を重要視しておらず、説明にあたった者が蛍光灯の落下を知らなかった。不手際で申し訳ない』。
視察の安全委に説明せず=中央制御室の照明落下-柏崎刈羽原発・東電 (時事、22:18) 
「同日開かれた安全委員会の席上、早田邦久委員が明らかにした。」

その他

原発の風評被害対策など要望=被災市町村長が首相に (時事、18:00) 
会田洋柏崎市長ら安倍首相と会談、風評被害対策などの要望書を提出。
海底表面には断層見つからず (新潟日報) 
海保音波調査、『中越沖地震では、断層が深いところにあって海底面に現れていないか、調査域の外にある可能性がある』。 「柏崎港の沖10―15キロ、水深約100メートルの海底で、表面がしわ状になる『ケスタ地形』を確認したが、断層などは発見できなかった。」
読売経済欄 一筆経上 地震で揺らぐ原発経営 (近藤和行) 

その他のプレスリリース

東京電力 当面の需給見通しについて(第3報) 
東京電力 (お知らせ)柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震時に取得された地震観測データのデジタルデータの公開について 
7 月 30 日に保安院に提出された地震計の観測記録のデジタルデータを財団法人「震災予防協会」へ提供。
震災予防協会 東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所における平成19年新潟県中越沖地震の観測記録等の提供について 
★上記データの頒布に関する告知。 CD-ROM として有償で頒布される。
原子力安全委員会 東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所の現地調査及び地方公共団体訪問について 
鈴木篤之委員長が 7 日に柏崎刈羽原発、地元自治体を訪問。
原子力安全委員会定例会議資料 柏崎刈羽原子力発電所における新潟県中越沖地震に伴う不適合事象について 
★東電から提出されたもの。グレード As から D までの 1500 件以上の不適合事象がリストされているよう。

おわり
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