9月26日2 メールに「リンチされるぞ」逮捕少年ら追及へ…いじめ自殺

神戸・高3自殺 「退学させる」「リンチされる」 恐喝メール全容判明 2007/09/26, 大阪読売新聞 朝刊, 39ページ,

神戸市須磨区の私立高校で7月に自殺した3年の男子生徒(当時18歳)が同級生らから金を要求されていた事件で、逮捕された少年らから生徒に送られたメールの全容が25日、わかった。「金を払わなかったら退学させる」「リンチされるぞ」などという脅し文句も含まれていた。

県警は、恐喝未遂容疑でこの日逮捕した同校3年の少年2人(17歳と18歳)と、最初に逮捕した少年(17)のうち、だれが文面を考えたかなどについて追及する。

調べなどでは、生徒への恐喝メールは6月下旬に集中していた。「夏休みまでに(生徒や少年らが入っていたフットサルチームの)メンバーに3万円ずつ払え」と送信した後に、「(払わなかったら、自分たちの)選択肢は、2倍の金額を2学期に払わせるか、退学にさせるか」
などと脅迫していた。

さらに、生徒が怖がっていた同学年のグループの名を挙げ、「あいつらからリンチされるぞ」と送信したほか、「もう40万円たまっている」「ほかのメンバーに10万円ずつ払うのなら、おれには5万円でいい」などと繰り返したという。

生徒は7月2日、携帯電話のメールアドレスを変更し、翌3日、「金が払えない。死ぬしかない」などと書いた遺書を残し、飛び降り自殺した。
同校の校長は記者会見し、「さらに2人逮捕されたことに衝撃を受けている。(生徒や保護者に)申し訳なく思っている」と謝罪。うち1人が学校の調査に関与を否定していたことから、「調査が甘かった」とし、25日から再調査を始めたことを明らかにした。

 一方、先に逮捕された少年の弁護人は同日、「少年に恐喝の意思はなく、慎重な捜査を求める」とした上申書を神戸地検に提出した。
 上申書では、▽現実に金を取っておらず、自殺当日も生徒と親しく話していた▽犯意があるなら内容と発信者が残るメールを手段として使わない――などの理由を挙げ、「加害者と被害者の関係としては不自然で、少年は恐喝しようとしたとは思っていない」と主張している。

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最終更新:2008年09月28日 00:38
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