この記事は「とばし記事」である疑いが強くあります。
本記事中の「同じクラスの17歳の少年」は
少年Hであるが、以下の記述はそれぞれ別の生徒を語ったもの、もしくは、少年Hとは考えにくいものである。
「最近では金髪のロン毛にピアスも何個かじゃらじゃらさせて、眉も細く剃ってて」 → 2chに晒されたなかよっぴの写真
「野球部で、レギュラーじゃないけどピッチャーやってましたね」 → 少年Kのこと
「廊下でちょっと肩がぶつかった時、顔面を一発、グーで殴られた」 → 少年Kのこと
「教室の中でアイツがよくサッカーボールを壁にけっていた」 → 少年Kのこと、ただし少年Hも参加していた可能性もある
「校内でも日常的に恐喝してる感じ。街中でもやってた」 → 事実関係が見当たらない
難クセをつけて高額な現金を要求し、しかも、相手が身の危険を感じるほどの脅迫的言辞まで弄する。挙句、追い詰められた相手は心労のあまり自ら命を絶つ――。
そんな、やくざ顔負けの“いじめ”でなくなった名門校高3年生の男子生徒に対する恐喝未遂容疑で逮捕されたのは、なんと同級生だった。
いったいぜんたい、どんな家庭で育ったのか。
神戸市須磨区の南部に位置する宝田町。源平一ノ谷の合戦場にも程近い、この古くからの住宅街にある「滝川高校」は、創立90年を迎える名門校である。
そんな名門校で痛ましい事件が起きたのは、さる7月3日のことだった。3年生のある男子生徒(18)が授業を抜け、校舎4階の渡り廊下から飛び降りたのだ。
「5時間目の古文の授業中でした。トイレに行きたいと出て行った直後、たまたま通りかかった教諭が、コンクリート地面で後頭部から大量の血を流している生徒を発見。すぐに救急車を呼んだものの、すでに絶命していました」(現地記者)
ほどなく、ズボンのポケットからA4判3枚の手書きの遺書が発見され、須磨警察署は自殺と断定。むろん、その結果は学校側にも伝えられている。
が、しかし、である。
「あの日、5時間目の途中でいきなり“全職員は至急職員室に集合。生徒は決して教室から出ないように。6時間目の授業は中止”という校内放送が流れました。最初はみんな、授業が潰れてラッキーやわって感じでしたけど、しばらくすると警察も来るし、ワケ分からないまま。結局、その数日後の全校集会でも、自殺だったなんて説明は何にもなかったです」(同級生)
「何日か後に保護者会がありましたが、校長以下、学校側の説明はノラリクラリで要領を得ない。いじめのいの字も出てこないので、逆に最後に、ある父兄が“いじめがあったのは事実やから、張本人の処分は考えてるんか”と怒鳴りつけたくらい。それでようやく、教頭が”いま警察が調べてますから、結果が出てから処分します”と、事実上いじめを認めたんです。それでも、マスコミに対してはずっといじめを否定したままでした」(同級生の父兄)
と、
学校側の対応に生徒も保護者も疑心と暗鬼を募らせるばかりだったという。
それから2ヵ月半後の、同級生の逮捕――。容疑は自殺した少年に対する恐喝未遂である。
「逮捕されたのは、同じクラスの17歳の少年です」
と、兵庫県警のさる捜査関係者がこう言う。
「実は、遺書に“毎日のようにメールがくるけど払えるわけがない”といった内容で、同級生達から高額の金を要求されて悩んでいることが書かれてあった。
しかも、複数の同級生の名前も記されてあったのです。それで県警の少年捜査課と須磨署は、自殺の背景に深刻ないじめがあったとみて、同じクラスの34名全員を事情聴取したんです。」
結果、9月17日の午前中、西宮市内にある17歳少年の自宅に捜査員が赴き、そのまま須磨署に任意同行の上、逮捕となった。
「ただし、何故かこの少年の名前そのものは、遺書には書かれていませんでした。でも、遺書にもとづいて被害少年の携帯メールをチェックしたところ、この少年が今年4月ごろから自殺した同級生に、嘘をついた罰金と称して1回1万円を頻繁に要求していた。しかも、6月25日は”オレには5万円、ほかのやつには1人3万円ずつ払え”だの“夏休み明けまでに払わないとどうなるか分からんぞ”といった明らかな脅迫メールも送っていたんです。その総額は50万円
近くに膨らんでいました。逮捕後の取調べに対して、少年は事実関係をほぼ認めています」
聴取直後は、仲間と「嘘つけばバレへん。警察なんか怖ない」と口裏合わせまでしていたのだから、ヤクザ顔負けの悪質さなのだ。
さらにこの恐喝男は、亡くなった少年に対し、他の同級生ら3人を加えたグループの昼食代を負担させるなどの嫌がらせを繰り返していたことも判明。目下、その3人についても捜査を継続しているという。
亡くなった少年は、
「(被害生徒の家族の記述)、4年ほど前に一家で九州から越してきてね。あの子は神戸大学志望で夜遅くまで勉強してました。朝も元気よく挨拶してくれて、とても明るい子だったのに」(自宅近所の主婦)
「気さくで明るいし、優しいやつでした。部活もいくつか掛け持ちしてて、軽音楽部ではバンドのボーカル。歌がめっちゃうまかったなあ」(同級生)
と周囲の評判もよく、それだけに、家族もただただ悲嘆にくれるばかり。
「すべて警察にお任せしています。今はお話できることはありません」(母親)
が、一方の逮捕少年には、
「野球部で、レギュラーじゃないけどピッチャーやってましたね。でも、最近では金髪のロン毛にピアスも何個かじゃらじゃらさせて、眉も細く剃っててね。見るからにホストっぽくて、街で出会えば“アイツ恐いわ”と思うタイプ」(同級生)
「校内でも日常的に恐喝してる感じ。街中でもやってたって聞きました」(同)
「以前、廊下でちょっと肩がぶつかった時、いきなり”なんじゃワレ!”と怒鳴りつけられ、顔面を一発、グーで殴られた」(同)
「あのクラスはちょっと荒れてた。教室の中でアイツがよくサッカーボールを壁にけっていたから、壁がボコボコでしたからね」(同)
なんて類の話が次々と出てくる始末で、しかも、
「亡くなった少年は2年生のとき、逮捕少年とは別の同級生から、あるブランドもののブレスレットを売りつけられ、5000円ほど払ってしまったことで、以後、彼らグループは少年が金ヅルになると認識したらしい。そのことを、本人も周囲もかなり気に病んでいたようです」(地元記者)
「彼が亡くなる前から、あのロン毛のグループにいじめられてるって噂は聞いてました。もう何十万円も恐喝されてるって。いじめグループとはもともとフットサルで仲間になったみたいですが、脅されていたからこそ、抜けられなかったのかもしれない」(同級生)
と、周囲からも心配されるほどの状況だったのだ。
「1年ほど前、同じ西宮市内に新築された大規模な超高級マンションに転居したばかり。駐車場には高級外車が並び、いかにもセレブ向け。かなり裕福なんですね。以前は野球部にいたため髪の毛も丸刈りで、生徒会の役員選挙にも立候補する一面もあった。あれだけ外見もチンピラっぽく変われば、普通なら親がまず担任に相談なりするでしょうが、そういう形跡もない。ただ、息子が須磨署に連行された直後、その事実を担任に電話で伝えただけでした」(地元記者)
当の学校側も、事ここにいたっても、
「学校でも70名近い同級生に事情を聞きましたが、いじめがあったという認識はありませんでした。生徒の逮捕は、まさに青天の霹靂です」(桐山智夫校長)
と空々しい言葉を並べるだけ。いつものことながら、学校、家庭のこうした無関心、事なかれの姿勢こそ、悲劇の原因なのだ。
最終更新:2009年01月31日 15:38