有名進学校での「陰湿いじめ」に生徒の父母が説明会で“怒号”4時間!
「皆さんは(亡くなってから)3ヶ月もたってるじゃないかと思われるかもしれませんが、私たち(遺族)からすれば、まだ3ヶ月というのが正直な気持ち。まだまだ心の中の整理がついていないというのが本当のところなんです」
7月3日、神戸市内の私立高3年の男子生徒(18)がいじめを苦に後者から飛び降り自殺をした。同級生3人の逮捕者を出すにいたった今回の事件について、被害者の母親は苦しい胸中を明かしてくれた。
「でも今は全部のことがきちんとわかっていませんのでまだお答えできるような状況ではないんです・・・・・・」
金品の強要のほか被害者の下半身の写真をネット上に公開するなど、陰湿さがきわだった今回の事件。舞台となった私立高は県内でも有数の進学校だった。
初の逮捕者が出てから10日以上経った9月28日、高校では保護者説明会が午後5時から行われた。
説明会では冒頭、校長をはじめとして教職員全員が前に並び、今回の件で頭を下げてお詫びをしたという。
その後、一連の事件の説明があり、保護者からの質疑を受ける段になって保護者の不満が続出。
会場から怒りで途中退場した保護者の母親は言う。
「質疑応答のとき、いきなり『質問のある方はまず学年と名前を言ってから質問してください』と言ったんです。
発言者にプレッシャーをかけて、少しでも発言を抑えようとする魂胆が見え見え。
すぐに、ある保護者の方が『名前を言うことで、どこの家庭か特定できて、それが子供へのいじめの原因になりかねないとは思われなかったのか?』
と言われ、大勢の保護者から拍手が起こりました。
まだそんなことにも気が回らない学校に失望して、腹立たしいやら悲しいやらで会場を出てきたんです」
学校側は謝罪。匿名での発言になったそうだが、同じく途中退席した保護者は言う。
「見てきて不信だったのは、後ろの教職員の方はずっと立っていらしたのに、質問に答える校長や理事長がずっと椅子に座ったままだったこと。
時間ばかり気にして早く終わらせようとする姿勢に私は誠意を感じませんでした」
別の保護者もこう言う。
「ウチの息子は今、学校から帰るとふさぎ込んで、部屋にこもったままなんです。
『学校側がもっと具体的な対応を考えてくれてると思うから、それを聞いてくる』と息子に言って出てきたんですが、なくなられたお子さんの二の舞にならないかと心配で・・・・・・」
説明会は紛糾すること4時間。終わったのは夜9時過ぎ。
父母の切実な声は学校側に届いているのだろうか――。
最終更新:2009年04月06日 00:51