9月26日 高3自殺、新たに2人逮捕 生徒ら「何の説明もない」 校内に再び衝撃

高3自殺、新たに2人逮捕 生徒ら「何の説明もない」 校内に再び衝撃=兵庫 2007/09/26, 大阪読売新聞 朝刊, 33ページ

 3度目となる記者会見を開いた校長らは「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪し、改めて聞き取り調査を始めたことを
 明らかにしたが、生徒は「学校から何の説明もない」「(事件は)いつまで続くのか」などと不満や不安を漏らした。
 この日正午ごろ、須磨署から「2人逮捕」の連絡を受けた同高は急きょ、1、2年生の授業を午前中で切り上げ、
 下校するよう指示。模擬試験中だった3年生も午後3時ごろまでには、下校させた。
 生徒指導部長が「今回、逮捕された少年のうち1人は学校の調査に対し、『僕は(金銭要求のメールを送った生徒の)
 中に入っていない』と話していた。学校としても関与が薄いと思っていた」と調査の甘さを認めたうえで、再調査を
 表明。亡くなった生徒が、逮捕された3人とは別の生徒から衣服などを売りつけられていたという情報があることも
 明かし、「事実関係の確認のためにも、さらなる調査が必要だ」と強調した。
 また、校長は、2人の逮捕を受けて生徒の遺族に謝罪の電話をしたことを明らかにし、「私たちが生徒のサインを察
 知できなかった。申し訳ないという気持ちでいっぱい」と陳謝し、険しい表情を見せた。
 こうした同高の対応に対し、3年生の1人(18)は「事件について学校は何の説明もしてくれないし、いつまで続
 くのかも不安。自分がいじめられても、きっと学校は守ってくれないと思う」と不安げな表情。2年生の1人(17)
 は「何も聞かされないまま下校するように言われた。学校は秘密主義で、何の説明もしてくれない」と非難し、
 1年生の男子生徒(16)は「学年が違うので、いじめがあったという実感はないけど、学校全体が落ち着かない」
 と話した。
 一方、県教育課は同日午前、校長と教頭を県庁に呼び、再調査の結果、一転していじめを認めた経緯などについて
 聞き取った。同課は「いじめ予防や早期発見、早期対応のいずれも出来ていなかった」と指摘し、今回の事件をしっ
 かり検証し、再発防止策を確立するよう指示した。

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最終更新:2008年01月05日 00:45
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