高3自殺 売りつけ生徒も逮捕 ブレスレット代5千円恐喝容疑/兵庫県警2007/10/29, 大阪
読売新聞 夕刊
調べでは、少年は今年5~6月にかけて、生徒に「友達がおまえを見つけたら、しばきまわすと言っている。ブレスレットを
4万円で買えば止めてやる」などと携帯メールを送り、偽ブランド品のブレスレット代として生徒から5000円を脅し取っ
た疑い。
少年は、生徒が「偽物だからこれ以上払えない」と残金の支払いを拒否したにもかかわらず、何度も残金を要求。生徒が自殺
した前日の7月2日にも「金はできたか」などと督促メールを送っていた。
生徒は「金が払えない」「恐喝の4万円」などと記した遺書に、この少年の名前を書いていた。少年はブレスレットのほかに、
以前から服なども生徒に売りつけていたといい、県警は、生徒が少年への支払いに悩んでいたとみている。
これまでの県警の調べに対し、少年は「ブレスレットは本物と思っていた。(生徒も)納得していた」などと合意の上での売
買と供述していたが、県警はメールの内容などから、恐喝にあたると判断した。
◆校長「単なる物品売買と認識」
新たに逮捕者が出たことを受け、同高校長らが記者会見し、「学校のいじめに対する認識の甘さに加え、インターネットや
メールによる行為の把握が難しかったのが原因。改めて亡くなった生徒や遺族、保護者におわびしたい」と謝罪した。
今回逮捕された少年については、「校則違反にあたる物品の売買をしたとして、7月下旬に厳重注意をしていた」としたうえ
で、「学校としては単なる物品の売買と認識していた。恐喝にあたるかどうかわからず、捜査を見守りたい」と苦渋の表情を
浮かべた。
最終更新:2008年01月05日 00:48