レムリア王国の航空戦力の大改編の一環として、試験的に編制されたばかりの実験部隊。
特に対帝國を意識し、部隊展開を迅速にするための空地分離や、
ワイバーン・ロード?の集中単独運用といった新機軸が導入された新世代の編制となっており、ワイバーン・ロード6騎を装備する中隊6個とその支援部隊からなるという強力な部隊である。
騎士達も腕こそ確か――少なくとも一定水準以上――であるものの、皆若い。
彼等は新部隊に選ばれたことを誇り、対帝國を想定した訓練と研究に没頭した。
しかし、まさかのレムリア王国崩壊。
帝國を仮想敵として日々訓練を重ねてきた彼等にとり、その仮想敵に降るなどということは、到底我慢出来るものではなかったのである。
『第101近衛空中騎士隊は、通常の半分の規模なれど、従来の空中騎士隊3個分以上に匹敵する!』――という自信、自負もこれを後押しする。
ここで、『若者達だけ』という部隊の特徴が裏目に出た。
抑えるべき者達がいなかったのだ。
そこにブルゴーニュ大公爵からの誘いが加わり、激昂が暴走へと変化するのにさしたる時間を必要としなかった。
最終更新:2006年09月03日 02:12