“帝國”軍侵攻時、
クノス島にはおよそ500名強の正規軍が存在していた。
詳細は以下の通り。
クノス島駐留正規軍:統合指揮官、ブリュノ・カレ一等海佐
海軍 :ブリュノ・カレ一等海佐以下、約350名。
第32戦隊主力(スループ艦2隻)
クノス島防備隊(武装カッター4隻)
*第32戦隊主力は“帝國”との漁業扮装により臨時派遣。
飛竜軍:
オーベール・ガリ少佐以下、約90名。
第13飛竜連隊第3中隊(
ワイバーン6騎)
クノス島
飛竜巣中隊
*飛竜中隊は第13連隊各中隊の輪番。
他 :約90名。
クノス島工兵分遣隊
クノス島輜重分遣隊 *平時は基幹要員のみ。
クノス島工廠分遣隊
クノス島竜廠分遣隊
クノス島施療分遣隊
クノス島通信分遣隊
*各分遣隊は中少尉を長とする10~20名の小部隊。
*この他に正規軍ではないが、陸戦戦力として州兵1個中隊が駐留。
……こうして見ると、かなり弱体であることが判る。
総兵力500名強、特に機動戦力に関してはワイバーン6騎にスループ艦2隻、後は大まけにまけて武装カッター4隻が加わる程度だ。陸戦戦力に至っては、スループ艦乗り込みの海兵隊を除けば、各部隊の警備兵や非正規軍の州兵――どちらも歩兵としては二線級以下――のみ、と皆無と言って良い状態である。
しかも上記の内、スループ艦2隻(乗員約250名)は“帝國”との漁業紛争により臨時派遣された部隊であり、通常は配備されていない“増援部隊”だ。 ……と言うことは、普段のクノス島には300名にも満たない正規軍しかいないことになる。(非正規軍の州兵――歩兵としては二線級以下――を加えても400名程)
要するに、『6騎のワイバーンだけでクノス島を始めとする北クローゼを守ってきた』訳である。
まあ“第三千代田丸”の最後を思えば、十分納得できるだけの守りなのだが、それでもこの広大な海域にワイバーン6騎だけとは寂しさを禁じえない。
ロッシェルの……いや、大陸諸国の海に対する軽視の表れ、とも言えるだろう。
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最終更新:2007年08月24日 23:39