イルドーレ王国軍のレーゾンデートルは“治安維持”であり、小は民衆の暴動から大は地方長官の叛乱まで――それが軍の想定する“戦争”の全てだった。大陸から遠く離れた、しかも大同盟に参加するこの国に、それ以上の軍備は必要とされなかったのである。
陸上戦力は非戦闘員を含め300足らず。装備は弩に槍(イルドーレ王国軍の将兵は基本的に海兵である。故に火縄銃は火縄の維持が困難かつ危険であり、燧石式は高価かつ不発率が高いと判断――少なくとも彼等はそう考えてた――され、確実に動作する(と思われる)弩或いは短弓を遠距離戦用兵器として採用していた)。
この陸上戦力のうち、王都
ハルダー?に100程の兵を置いている。
空中戦力は棺桶に片足突っ込んだおいぼれ
ワイバーン(
ロッシェル王国からの供与により戦力化(年1頭で5頭体制)している。第一線どころか二線すら退いた老竜ではある)が5頭、ワイアームが50頭(うち戦闘投入可能数30)。
最終更新:2007年12月08日 10:49