パチェモワールドプレストーリー
「よぅアリス。お、フランも呼ばれてたのか」
「そうだよ~」
紅魔館内図書館のロビー。その一角に魔理沙、アリス、フランドールの3人が集まっていた。
「しかし珍しいわね。パチュリーから呼び出しがあるなんて」
フランドールはともかく、本を狙う鼠たる二人(アリスは憤懣やるかたないが)が今回はパチュリーの客人として招かれていた。
某神社の賽銭箱に諭吉が入る程の珍事である。
「来てくれたわね。ようこそ図書館へ、といったところかしら」
そこへ図書館の主人、パチュリーが現れた。傍らには小悪魔も控えている。
「お前が殊勝に挨拶するなんて気色悪いぜ。何かしら理由があるんだろ」
「えぇ、実験に協力してもらおうと思って」
「ごめんなさい、やんごとなき用事を作ったわ」
180度向きを変え、全力で逃げようとするアリス。その肩をパチュリーにむんずと捕まれた。
「まぁ待ちなさい。危険はないと思うわ」
「あんたの推察はことごとく外れるのよ」
確かにパチュリーの実験に付き合うと、爆発に巻き込まれたり猫耳がついたりと、ろくなことが起きないのだ。
「今回は大丈夫よ。実験というよりほとんどゲームだから」
「ゲーム?」
「そ。百聞は一見に如かずね。ついてきて」
そう言い残し、ロビーの奥へと向かっていくパチュリー。
3人は疑りの目でその後ろ姿を追いかける。
「どうするんだ?」
「正直逃げ出したいけれど、まぁ…」
好奇心だって同じくらいある。魔法使いとは好奇心の塊なのだから。
「いざとなったら人形で吹き飛ばしてやるわ」
「図書館ごとキュッとしてどかーんだよ」
「「それはやめとけ」」
結局3人は一抹の不安を抱えながらロビーの奥へ向かっていくのだった……
「こいつは……」
「すごいわね」
「おっきい~!」
ロビー奥の閲覧室で3人が見つめていたのは1冊の本だった。
しかし、本というには巨大。あまりにも巨大だ。
身の丈を優に越える書物は本と呼べるのだろうか。
そんな破格の書物が、テーブル上に広げられていた。
「最近発見されたのよ。幻想郷に流れてきたのもきっと最近ね」
「ん、ってことはこれは魔道書なのか」
幻想郷に流入する書籍は大抵外に落ちていたり、いつの間にか増えている場合がほとんどだ。
そして力ある書の場合は内に秘める魔力の影響か、この図書館に集まる場合が多い。
「大きすぎるわね……しかも不自然なのが」
「なにもかかれてないね。白紙?」
アリスの言葉をフランドールが継いだ通りその巨大な魔道書には、なにもかかれていなかった。
真っ白な平面がただ広がるだけである。
「最初はそう思ったんだけどね。研究の成果をみせるわ」
パチュリーはそう言うと、高速で詠唱を始める。
すると、本の中心に光が生まれ、小さなギミックと地形のようなものが飛び出した。
「おお、面白いな。しかもこいつはこの図書館じゃないか」
ワクワクした顔で魔理沙はその小さなギミックをみつめていた。さっきの不安などどこ吹く風だ。
「わかったのは術者が書の冒頭にある呪文を読むと、こうして術者の拠点が現れるということと、これがゲームであり、クリアすることで書に記された魔法が使えるということよ」
「なるほど、読めてきたわ」
アリスが思案顔でそう呟く。
「つまり、この4人でそのゲームをプレイして、書にある魔法を暴こうというのね?」
「その通りよ。リスクも低そうだし、やってみたいと思わない?」
いつも無愛想なパチュリーの顔がほんの少し和らいだ。
珍しく呼び出したりしたところを見るにパチュリーも余程ワクワクしているらしい。
「へぇ、面白そうじゃないか」
「やるやるー!」
「…まぁ確かにリスクも低そうだし」
結局魔女と言うのは好奇心には勝てないのだ。
「そう言ってくれると思っていたわ。ルールは把握したから、やりながら説明していくわね――」
こうして4人の魔法使い、または魔法少女は魔道書解析というゲームに乗り出した。その先にある魔法が何なのか、期待に胸を膨らませながら――
「そうだよ~」
紅魔館内図書館のロビー。その一角に魔理沙、アリス、フランドールの3人が集まっていた。
「しかし珍しいわね。パチュリーから呼び出しがあるなんて」
フランドールはともかく、本を狙う鼠たる二人(アリスは憤懣やるかたないが)が今回はパチュリーの客人として招かれていた。
某神社の賽銭箱に諭吉が入る程の珍事である。
「来てくれたわね。ようこそ図書館へ、といったところかしら」
そこへ図書館の主人、パチュリーが現れた。傍らには小悪魔も控えている。
「お前が殊勝に挨拶するなんて気色悪いぜ。何かしら理由があるんだろ」
「えぇ、実験に協力してもらおうと思って」
「ごめんなさい、やんごとなき用事を作ったわ」
180度向きを変え、全力で逃げようとするアリス。その肩をパチュリーにむんずと捕まれた。
「まぁ待ちなさい。危険はないと思うわ」
「あんたの推察はことごとく外れるのよ」
確かにパチュリーの実験に付き合うと、爆発に巻き込まれたり猫耳がついたりと、ろくなことが起きないのだ。
「今回は大丈夫よ。実験というよりほとんどゲームだから」
「ゲーム?」
「そ。百聞は一見に如かずね。ついてきて」
そう言い残し、ロビーの奥へと向かっていくパチュリー。
3人は疑りの目でその後ろ姿を追いかける。
「どうするんだ?」
「正直逃げ出したいけれど、まぁ…」
好奇心だって同じくらいある。魔法使いとは好奇心の塊なのだから。
「いざとなったら人形で吹き飛ばしてやるわ」
「図書館ごとキュッとしてどかーんだよ」
「「それはやめとけ」」
結局3人は一抹の不安を抱えながらロビーの奥へ向かっていくのだった……
「こいつは……」
「すごいわね」
「おっきい~!」
ロビー奥の閲覧室で3人が見つめていたのは1冊の本だった。
しかし、本というには巨大。あまりにも巨大だ。
身の丈を優に越える書物は本と呼べるのだろうか。
そんな破格の書物が、テーブル上に広げられていた。
「最近発見されたのよ。幻想郷に流れてきたのもきっと最近ね」
「ん、ってことはこれは魔道書なのか」
幻想郷に流入する書籍は大抵外に落ちていたり、いつの間にか増えている場合がほとんどだ。
そして力ある書の場合は内に秘める魔力の影響か、この図書館に集まる場合が多い。
「大きすぎるわね……しかも不自然なのが」
「なにもかかれてないね。白紙?」
アリスの言葉をフランドールが継いだ通りその巨大な魔道書には、なにもかかれていなかった。
真っ白な平面がただ広がるだけである。
「最初はそう思ったんだけどね。研究の成果をみせるわ」
パチュリーはそう言うと、高速で詠唱を始める。
すると、本の中心に光が生まれ、小さなギミックと地形のようなものが飛び出した。
「おお、面白いな。しかもこいつはこの図書館じゃないか」
ワクワクした顔で魔理沙はその小さなギミックをみつめていた。さっきの不安などどこ吹く風だ。
「わかったのは術者が書の冒頭にある呪文を読むと、こうして術者の拠点が現れるということと、これがゲームであり、クリアすることで書に記された魔法が使えるということよ」
「なるほど、読めてきたわ」
アリスが思案顔でそう呟く。
「つまり、この4人でそのゲームをプレイして、書にある魔法を暴こうというのね?」
「その通りよ。リスクも低そうだし、やってみたいと思わない?」
いつも無愛想なパチュリーの顔がほんの少し和らいだ。
珍しく呼び出したりしたところを見るにパチュリーも余程ワクワクしているらしい。
「へぇ、面白そうじゃないか」
「やるやるー!」
「…まぁ確かにリスクも低そうだし」
結局魔女と言うのは好奇心には勝てないのだ。
「そう言ってくれると思っていたわ。ルールは把握したから、やりながら説明していくわね――」
こうして4人の魔法使い、または魔法少女は魔道書解析というゲームに乗り出した。その先にある魔法が何なのか、期待に胸を膨らませながら――