Korokoke

・お金を脱構築2 チョコ通貨

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匿名ユーザー

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情報学環の合宿で

大きな教室で10人くらいが露店みたいの構えて出し物するバザールというもよおしがありました。

そこでは残りの20人くらいがチョコ(チロルサイズ)をいっぱいもっていて。
このチョコをお金に見立てて、出し物をしている人のモノをかったり観覧料を払ったりするのですね。

ちなみにぼくはビリーブートキャンプの最終プログラムを2時間半踊り続けるというシュールな出し物をしました。ほかには自分の出した本を売ったり、好きな音楽をCDRにやいて歴史つきで販売する人、フォトショをつかって合宿オリジナル携帯まちうけ画像をつくる人、マッサージする人とかいました。


このバザールとチョコ通貨は非常に示唆にとんだものでした。


なんてたってみんなこの通貨を使いまくるのです

通貨というのは血液みたいに流れることで価値流通を促すことだからこの使いまくるのがいいことは言うまでもありません。

感情レベルで考えても
出し物する側はチョコもらうとうれしいし、そのためにがんばれちゃいます。
チョコあげる側もなんか楽しいし購入なり観賞による効用を求めてどんどんチョコを払っていきます。

もうみんなHAPPY状態ですね。
ぼくも50個ちかいチョコがあつまりました。


これを実際のお金でやったらこんな楽しくはならなかったと思います。
リアルマネーだとこうはいかないとは想像にかたいですよね。

感情レベルで考えても
あれほどお金は流通しないと思うし
サービスに責任が発生してのびのびできないし。



では
このチョコ通貨のすごい所以を考えてみよう。

たぶん以下の3つの性質がよかったんだと思います。

1、チョコに使用価値以上の価値はなく、チョコ保存そのものに価値がない。
チョコは食べておいしいという効用以上のものはありません。
しかもいっぱい食べればあきます。一定の効果もえられません、
お金のように保存、もっていることそのものに意味はあまりないのです。
それらがチョコ(お金)を手放すインセンティブとなってぐるぐる回るのですね。

2、狭いコミュニティ内だけで成立するお金である合宿メンバー内で流通する通貨なんですね。貨幣が国という信用醸成装置によってその価値を媒介してるように、合宿メンバーコミュニティという顔がしれたメンツが集まって信用を担保しあってチョコ通貨の価値を担保している。
この心許せる顔が見えた狭いコミュニティ内だからこそ、サービスの効用に対してのありがとうの印としてのチョコ通貨が流通しやすかったんだと思う。


3、減価していくこと
保存に価値がない。むしろチョコの価値は時がたつほど落ちていきます。賞味期限は迫るし、溶けてしまうリスクもあるから。だからこれまた手放すインセンティブが生まれるのです。お金hが逆ですね保存すればするほど、利子で増えていく。減価しません。


すばらしきチョコ通貨!!




ってかね
よく言われますが

そもそも現代のお金が保存しているだけで増えていくそのことがおかしい。

生命のロジックに反する。
みんな生まれた瞬間から死にむかって減価してくのが万物の定め。
それにお金だけが逆らっている。


もうちょっと生命のロジックにあった
減価するお金そして冗長性・多様性を包含しうるお金のデザインが求められている。

エコマネーと呼ばれる
地域通貨などはじつはこんな文脈でデザインされてます。


チョコ通貨と同じような3つの特徴を内包しています。
むずかしく言うとそれぞれ

①交換価値よりも使用価値に重きをおく

②通貨の信用を国以外のものが媒介し、その国以外の主体のおよぶ範囲で流通する

③減価する通貨である

って感じです。


やべー思いのほかまじめにかいちゃった。

現代の資本主義を補完する新しい通貨
その可能性をチョコ通貨はおしえてくれました。

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