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2020年総評案1 大賞:LOVE・デスティネーション

【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所
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5: 総評1 ◆RRWGPox/b6 :2021/03/02(火) 22:21:36 HOST:48.157.52.36.megaegg.ne.jp
未曽有の厄災と称されたアイ惨の襲来から始まったKOTYeも12周年を迎えた2019年。
光があれば影があるのが世の理。修羅の国でも例外は無く、影を見極めんと魔境に挑むスレ住人とメーカーとの熱き攻防は繰り返される。
財を失い、時間を奪われ、魂を削られ散って逝った勇者達の墓標は選評として歴史に刻まれ続け、激闘によって流された血と涙で染まった大地の上に、バグ・システム・ボリューム等あらゆる要素がストレスとなって文字通りユーザーの精神を崩壊させた「崩壊天使アストレイア」が闇の福音をもたらしたのである。

そして2020年もまだ見ぬ魔境を探求すべく、スレ住人たちは心機一転新たなる闘いの場へ赴くのであった

雪解けが始まる3月、立て続けに2本の朗報が届けられた。
まずはKOTYe開闢から干支の一周をお祝いするかの如く干支を題材とした「神様のしっぽ」が降臨した。十二支にちなんで豪華12人と幼馴染の計13人のヒロインが登場する本作であるが、常識的に考えて多過ぎである。
一人あたりのシナリオが薄くなるのは当然な話。フラグを折りながらシナリオが分岐するシステムで、トゥルー√以外の個別シナリオは殆ど空気で蛇足と称される始末。背景や立ち絵等も手抜き感満載であり、哀れ干支神様は供養される事と相成った。

続いて2019年に次点作を排出したアストロノーツ・シリウスが「絶対女帝都市 ~叛逆の男・カムイ~」でまたもや星空を闇で汚す。
本作はSLGパートとADVパートで構成されているが、SLGパートは単調な作業ゲーで攻略的要素は殆ど無くて正直不要と称されるレベル。ADVパートも設定投げっぱなしな部分が散見される上、最後は昔のジャンプ12週打ち切り漫画のような俺達の戦いはこれからだENDで終わる。
こうなるとM&Mのエロに活路を見出したい所であるが、尺は長めであれどヒロイン格差が大きく、不遇なキャラが多いのが勿体ない。
多重バグを撤去したまでは良かったが、ゲームのつまらなさの撤去は出来なかった模様。再び一等星の光は闇に覆われる事となった。

そして月末には選評が連続で届き活況に沸くスレに謎のメーカーからの更なる刺客が襲い掛かった。
「LOVE・デスティネーション」
人生やり直しを題材としたラノベ等でもありがちなストーリーに見える本作であるが、この作品が持つポテンシャルは誰にも予測不可能な凄まじいものであった。
まず目に付くのはテキストに大量に振られている「ルビ」。余りにも多くて普通に読むだけでも苦痛のレベルなのだが、ルビそのものが意味不明という「間違った誤訳日本語学習ドリル」状態であった。
シナリオにも隙は無い。ヒロインからしてまともなのは1人としておらず、どの√も頭を抱える謎展開で物語が進行する。発生した諸問題も親が解決という主人公のクズ具合も輪をかけて、ユーザーの思考を別の時空に飛ばす謎のスタンド攻撃をかけて来る。
なおCGは比較的安定はしているが、一部ふたなりが混ざっており、属性が無い者が踏み抜けば魂まで木っ端微塵にされる。
なおこの排出元JADEはHP、パッケ、取説のどこにも会社所在地が書かれていない謎の集団(問い合わせ先もビジュアルアーツ)。一から十まで怪しさ爆発の作品であった。

季節は廻り5月、ここで老舗メーカー2社が汚名挽回を懸けて勝負に出た。
まずはクソゲー界のレジェンド、戯画が「ジンキ・リザレクション」で再起を図る。
一応漫画原作物ではあるが、主人公を記憶喪失という設定にしたストーリーで実質的にはFDのような何かであり、原作を知っている人程「?」なストーリーが展開される。
そして最大の問題点はデートシステムと呼ばれる日常パート。好感度と操縦練度というステータスの変動によりシナリオ分岐するのだが、これが最初のキャラクター洗濯時にしか見えない事が攻略の難易度を跳ね上げている。特定のタイミングでしか発生しないイベント等もある中で現在のステータスが確認出来ないのは致命傷であり、自力攻略はほぼ不可能に近い。
ジンキに関しては前作から10年近く経過している上、それすらも駄作だった事がら危険視されてはいたが、ある意味期待通りの戯画マインとして見事購入者を吹き飛ばして見せた。

そしてあかべぇそふとすりぃからはアイドル「墓多DYINGZOMBIES ~Second Chance for BEAUTIFUL LIVE~」がデビュー。
 墓多とかゾンビアイドルとか何かをパクったような意味不明な舞台設定から始まり、登場人物にまともなキャラは皆無。終始意味不明なイベントと寒いギャグとが繰り返され、それらが全力で滑ってしまっている。そして、そもそもゾンビに萌えを感じるユーザーなど居ないとは思われるが、ゾンビ肌でのエロシーンは一切無いという逆理不尽仕様。
 修羅の国の墓多ではなく、別の修羅の国へのエントリーデビューを果たす事となった。

この時期日本列島ではコロナ禍で大騒ぎとなったが、修羅の国でもここからパンデミックソが発生。毎月の様に選評が届けられることとなる。

まずは本年度の騎士ゲー代表としてensembleから「Secret Agent~騎士学園の忍びなるもの~」が名乗りをあげた。
騎士なら中世的なイメージが浮かぶのが普通だが、やたらハイテクな舞台設定であり、それで忍者とか学園都市とかいろんな設定を混ぜ込んだ結果見るも無残な仕上がりとなってしまっていた。シナリオを理解するのは至難の業で、整合性を語る以前の問題とまで称される始末。騎士ゲー=地雷の方程式の証明がまた一つ積み上げられてしまったようだ。

GLASSESの「メガスキ! ~彼女と僕の眼鏡事情~ 伊波乙葉編」はメンヘラヒロインと思考がおかしい主人公の狂ったストーリーで、眼鏡設定はとって付けたオマケのようなもの。
980円でも許されないとの声が上がる。

ninetailの「創神のアルスマグナ」からもまさかの悲報が届く。
ゲーム性のある作品では比較的安定していたメーカーだったが、本作は売りであるはずのRPGの部分に問題を抱えてしまっていた。ダンジョン内の移動処理が全体的にもっさりとして遅い上に余計なエフェクトが加味される事によってストレスを増やす。また、クレストと呼ばれる装備品が敵からのドロップでの入手がメインであり、その性能差が激しい為にセーブ&ロードの繰り返しを強いられる作業ゲーと化した。
一応初期設定で難易度が選べる親切設計ではあるのだが、購入者がこのメーカーに求めるものはゲーム性である事を考えると一線を超えたと評価されても仕方あるまい。

プラリネの「彼女がアイツで、俺はだれ!?」は前世の記憶を元に繰り広げられるラブコメ物・・・のような抜きゲーで歴史設定に期待した人には地雷となったようだ。
作中で披露された豆知識のオンパレードに精神を犯された選評者の魂の悲鳴がスレに響き渡った。

SAGA PLANETSの「かけぬけ★青春スパーキング!」も期待外れとなったようだ。最終ヒロイン√は評価されてはいるのだが、ルートロックがかかっており他のヒロイン全てをクリアが必要であり、問題はその他ヒロインのシナリオがワンパターンのテンプレ凡シナリオ障壁として立ちはだかる。直近の作品が金色であった事が最大の不幸であったかも知れない。

おうちじかんの「Honey*Honey*Honey!」は男女が2m以上接近出来ない設定の社会で繰り広げられるコメディ作品だったが、圧倒的なボリューム不足。
野良猫の絵師によるエロについては一部評価はされどBGMが無いとか有り得ない手抜きもあり、シーンは18と抜きゲーとしても合格点は厳しく、売り逃げではとも囁かれた。

その点抜きゲーとして見たらsukaradogの「スケベな処女のつくりかた」はロープラな分マシだったかも知れないが、こちらはタイトル詐欺であり、ヒロインは最初からビッチで全然作ってないとの突っ込みを受けた。 なおこの作品はBGMや背景は過去作の使いまわしであり、その方面でもしっかりと抜いていた。

evoLLの「Hではじめた絶品バーガー ~え?ご注文はおっぱいですか~」は主人公の顔が怖いネタから始まる寒いネタもさることながら、BGMやCGも低品質、そしてシステム地雷まで抱えてミドルプライスと褒められる部分は皆無。パケ絵の見た目からして悪いので犠牲者が少なかった事を祈りたい。

そして、2020年で最も話題となった暴走機関車が黒煙をまき散らしながらの登場となる。
Loseの「まいてつ Last Run!!」
本作品は前作「まいてつ」からヒロインやシナリオを大幅追加して完全版として発売されたものである。前作は何度も再販を繰り返して販売された名作であり、その完全版ともなれば誰しもが期待して当然の作品であった。
が、その期待は豪快に裏切られる事となる。問題となったのは「エロ」。18禁作品で最も重要なモノの1つなのだが、まずは前作にあったエロ描写が無くなるという惨劇が購入者を襲う。完全版なのにエロが劣化するとは考えられない仕打ちである。更に追加ヒロインにエロが無い事も判明する。エロが無いヒロインの存在は別段珍しい事では無いが、パケ絵中央のメインヒロインにエロが無いとは誰が予想しただろうか。
但し、基本的に元が良ゲーであり、これで終わればガッカリゲー判定だったであろう。

だが、これで終わらなかった・・・

外部の個人運営のサイトに極端な点数投稿が相次いだ事で、メーカーが自社に関する全ての情報を削除をさせるという前代未聞の暴挙をやらかした。これには一般の利用者もびっくり。大手サイトのニュースにすら取り上げられる事態となり、当然の如くメーカーに非難の声が殺到、爆発炎上となった。
結局サイトの情報は基本情報のみ残され、不満の声があがっていた部分については追加シナリオをファンサイト登録者限定ではあるが無料作成・配布するという告知を以て決着とされた。

神懸り的な盤外戦を前にしてスレもヒートアップしたが、パンデミックソの終焉はまだ見えなかった。

近年冴えないエウシュリーの「天冥のコンキスタ」でもクソラスター発生となった。
問題点はシナリオとエロの「薄さ」。エウシュリーの売りであったゲーム性の部分もアベンドが無いと苦行のゲームバランスで、これでフルプライスとあっては褒める部分が見当たらない。

Wonder Foolの「まおかつ! -魔王と勇者のアイドル生活-」からも陽性反応が出る。
こちらも問題点は同じく「薄さ」。原画以外のスタッフが入れ替わっている辺りも危険信号だが、フルプライスながらBGM、CG等に至るまで全体的に過去作からパワーダウン。特にいただけないのがシナリオで、徹底した省力化が図られており、それはヒロインと仲良くなる過程やアイドル育成の過程といったストーリー展開の根幹に至ると思われる部分にまで及んでいる。
ライターは別メーカーで良作を書いている力量のある人物であり、これでこうなるなら足りなかったのはメーカーの予算と良心のどちらなのであろうか。

魔王が出るなら、その落胤であるももいろPocketも負けてはいられない。戦国時代にタイムスリップした主人公による歴史物の「オレは姫武将を孕ませたい!」で王座奪還を狙いに来た。
本作では信長等が姫武将として女性化しており、攻略対象は姫武将5人。問題の1つは登場人物の少なさで上記ヒロイン5人と主人公、あとはモブとEDで一部の名前が出るだけの武将しか登場しない。これが原因で交流といった要素が制限され、キャラの個性が失われた。
またシナリオについても主人公は姫武将と子を成す事とタイムパラドックスを回避する目的を両立させようとするのだが、ライターの力量不足か、√によって設定投げっぱなしが散見される。
システムも何故か重く、更にエロも動画の出来がイマイチな点が地味なストレス要素となり、2年連続のエントリーとなった。

更に安定して低品質なロープラ作品を大量生産しているアパタイトも「まごかつ ~可愛い孫のためなら中出しOK…~」でダメ出しを受ける。
遺影がイエーイで一世を風靡した祖母シリーズに需要があるのかは全くを以て不明であるが、人間かどうかも怪しいキメラボディに少年に見えない主人公等、CGは完全崩壊。
おばあさんに欲情する時点で病院行けのレベルであるが、そんな事は考えずに最後まで狂人的なシナリオが展開される。例えロープラであっても許されるレベルを軽く超えた危険物であった。

そして年の最後にはCabbitの「鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key-」が捕獲された。
度重なる延期でフラグを立てていた本作であるが、実際に発売された中身はやはり延期してコレかという代物であった。シナリオはミステリー物でありながら推理要素は皆無であり、隠されていた真実はどうして気付かないといった程度の代物。問題解決に主人公はほぼ役立たずに終わる。恋愛要素も気付いたら好きになっていたという超展開で、CGもヒロイン4人分のものしか無い上に背景はフリー素材レベルの低品質。原画の質が良い事でエロシーンが安定なのは救いだが、12シーンでミドルプライスはコスパが悪い

年が明けても祭は終わらなかった。新年早々に定期的にクソをひり出すルネの「巨乳女士官洗脳催眠 「お前のような男の命令に従う訳がないだろう」」に逮捕状が出る。
エロの大半が似たようなシーンだったり、堕とす理由がイマイチだったりともあったが、本作最大の問題点は「ボイス」。催眠状態の狂った喘ぎ声のテキストの演技の難度の問題もあったが、キャラのイメージに合っていないキャスティングでエロが台無しになってしまっていた。

続いてTriangleもプリンセスクライシスでKOTYeの門を叩く。比較的安定した作りのメーカーではあったが、今回は複数の問題を抱えての御用となった。
最大の問題はシナリオ。設定はあれどもストーリーは限られた狭い空間のみで進行し、殆どの設定は投げっぱなし。教授でありながら魔王に寝返った主人公の行動にも不自然な点が目立ち、知るはずのない魔王が女性である事をいつの間にか知っていて、魔王を篭絡する方法も何故そうなった不明なご都合展開。ヒロイン勢も行為に及んでいるのに若返った主人公と教授が同一人物だと誰も気付かない。そして最後は教授は死んだ事にしてぶん投げる。
バトルも普通につまらない代物でぶっちゃけ不要。
そこに公式にあった主題歌が製品版で一切流れない謎仕様が追い打ちをかける。メーカーはOPは無いと回答したが、公式ではムービーと主題歌は流されており、実際は無かった事にしたのではないだろうか。

そして1月末の〆切直前に最後の選評作としてTRYSET Breakの「黒ビッチギャルがキモオタに堕ちるまで ~監禁凌辱配信日記~」が滑り込んできた。
懺悔島、ブラック企業とハイレベルなクソを排出してきたTRYSET Breakであるが、過去作のようなインパクソは無くても、ヒロインが黒ビッチギャルで主人公がキモデブな時点でかなりアレ。1クリックで射精しながら全身フェードインとかキン肉ドライバー炸裂後じみたダイナミックな体位とか抜きでは無く笑いを狙ったようだが、ここまでくればクソの領域。これに怪しい日本語や狂ったCGも隠し味的に混ぜられており、クソゲーとしては十分な内容であった。なお、DX版の特典内容が過去作から劣化していた点は見事に購入者の裏をかき流石という他は無い。

2020年度は毎月選評作が排出され、最終的に計22本のエントリー作が登場する大豊作となった。これを以て次点及び大賞の発表を行う。

次点は、
「まいてつ Last Run!!」

大賞は、
「LOVE・デスティネーション」
と決定する。

小粒との声が多かった2020年度はゲームとして成立しないバグゲーこそ出なかったものの、コロナ禍の社会情勢を反映してか中身の薄い作品が主流となった。
利益を出す為に経費かけずに手を抜くのは非常に簡単であり、そして今まで最も繰り返されてきた愚行である。
 だが、真剣に制作した結果がクソゲーであったならば、その作品は批評する価値があると考える。何故ならそれは「失敗」であり、同時に「成功」の元と成り得るものだからだ。
手抜きは単なるユーザーへの「裏切り」であり、そこから得られるものは何もない。
Kotyeは「怒る」場所ではなく、「笑う」場所なのだ。ならば本気の作品にこそ栄えある笑讃を贈りたい。

「LOVE・デスティネーション」は明らかに他の作品とは違う努力のオーラが感じられる作品であった。
 苦行とされたルビは付けないのは簡単だったはずで、ひらがな、カタカナ、当て字、意味不明な単語も製作者にとっては訴えたい何かを表現しようとした結果であろう。
 ヒロイン設定やシナリオも安易に他の作品を真似する事をせず、こういう事をしてはどうだろうかとの挑戦の様にも思える。
 システムも余りにも独創的過ぎた為に非常に使いにくいものではあったが、良いものを作りたいとの努力の跡は伺えた。実際これだけ個性的でぶっ飛んだ作品であるにも関わらずバグ等が無いのは凄い事である。きっとデバックも真剣に行ったに違いない。
 そして制作陣は知名度が無い怪しい集団ではあるが、知名度に頼らず突貫してきた潔さはある意味称賛に値する。
 全力で向き合って生み出された様々な要素が混ざり合って化学反応を起こし、見事全てが豪快に滑ったのが「LOVE・デスティネーション」という怪作の正体なのだ。このクソが肥料となり、いずれ新しい生命の礎となる事を期待して大賞を進呈したい。

「まいてつ Last Run!!」も前作が紛れもない名作で、それを超えようとしたある意味では挑戦作であり、決して手抜き作品などでは無い。
伝説に残る盤外戦も本気で作った作品だからこそではないだろうか。
作品そのものは単なるガッカリゲーが妥当な評価なのだろう。だが、ガッカリとは一種の相対的評価であり、今回の相対評価対象は明らかに前作である。その視点で見た場合、期待されていた内容との距離が問題であり、完全版を謳った事も踏まえると普通のガッカリゲーとは明らかに距離が遠かったように思える。製作者にも言い分はあるだろうが、相手にその真意が伝わらないなら意味を為さないのが世の理。2020年のKotyeを最も盛り上げてくれた功績も考慮し次点とさせて頂く。

「クソゲーとは何か」
Kotye開闢以来この解答は得られていない。それは所詮は多数決的な何かであって、人の数だけ存在し、時代と共に変遷していくからである。
バグ、システム、CG、シナリオ、未完成・・・、それぞれ最凶の必殺技をもって勇者達を苦しめ葬ってきた過去の魔王達。そして本年は「ルビ」という呪文によって新たなる魔王が召喚されたのである。
光があれば影がある。今後も新たなる魔王が誕生するのであろう。だがそれは光があるからに他ならない。
ならば我等は高らかに笑おう。それこそが散って逝った勇者達への供養と、光ある明日への道標となるはずだから・・・

最後に事実上最終作となった次点作に鎮魂歌を捧げ、本年度の総評の締めとしたい。

クソゲ
茜の空へ立ちのぼる
     キセキ
はじまりの汽笛
  キョウキノサタ
遥か自由な雲になってどこまでも
マツリ
路は続く 
ゼンダイミモン
君と見た夢のさき越えて
クソ          ヲワル  
愛を語り継げるようにと繋ぐ Last Run

29: 総評1 ◆RRWGPox/b6 :2021/03/03(水) 01:35:47 HOST:48.157.52.36.megaegg.ne.jp
>>9 に変換、入力ミスがありましたので訂正させて頂きます

季節は廻り5月、ここで老舗メーカー2社が汚名挽回を懸けて勝負に出た。
まずはクソゲー界のレジェンド、戯画が「ジンキ・リザレクション」で再起を図る。
一応漫画原作物ではあるが、主人公を記憶喪失という設定にしたストーリーで実質的にはFDのような何かであり、原作を知っている人程「?」なストーリーが展開される。
そして最大の問題点はデートシステムと呼ばれる日常パート。好感度と操縦練度というステータスの変動によりシナリオ分岐するのだが、これが最初のキャラクター選択時にしか見えない事が攻略の難易度を跳ね上げている。特定のタイミングでしか発生しないイベント等もある中で現在のステータスが確認出来ないのは致命傷であり、自力攻略はほぼ不可能に近い。
ジンキに関しては前作から10年近く経過している上、それすらも駄作だった事から危険視されてはいたが、ある意味期待通りの戯画マインとして見事購入者を吹き飛ばして見せた。
最終更新:2022年02月02日 22:55