371：名無しさん：2023/10/11(水) 22:28:39 ID:elxJJ1XU
なんか地雷ってわけではないけどそれなりのものが発掘されたので選評投下するわ
いや、ガチの地雷かもしれん。確信はないが。でも興味を持ってプレイしたら嘔吐ものだと思う
あとimgurが実質エロ画像禁止になったので画像の類は出せない。その辺はご了承願いたい
タイトル：エルフェンキング
発売：ルネ
販売日： 2023-03-31
価格：9,800円（通常版）限定版および初回特典あり
ジャンル：人間がエルフの国の王になり、本能のままに蹂躙して 淫乱でエロい事が大好きな雌エルフへと堕とすADV
あらすじ
どこかで聞いたようなタイトルだから即死アクションモノなのかと思う人もいるかもしれないがそんなことはないので安心を。
基本的にはエルフと人間が戦争をしていてその最中に捕らえられた主人公が世界の秘密を知り、得た力でリベンジとばかりにエルフ族を蹂躙していくというもの。
エルフは基本ヒューマンを世界の恩恵を受けられなかった忌み族、つまり劣等種扱いするほど見下していて捕らえられた者は奴隷のようにこき使っている。
ていうかヒューマンは劣等種というのはこの世界の共通見解であり、様々な種族はヒューマンを殺したり家畜のようにこき使うのに何の躊躇いもない。
逆を言えば、ヒューマンは他種族を殺すのに何の躊躇いもなくむしろ嬉々として殺しに行く。主人公もその一人だった。
まあそういうわけで人間側はエルフをよく思っておらず、立場が変わった暁にはそりゃもう滅茶苦茶にしてやろうと意気込んでいる。
さて、エルフ族の末路はいかに……？
（これはあくまで要約である。詳しいあらすじが見たい人はホームページに行ってね！）
※先に解説
まず前提として、本作は所轄「凌辱もの」である。故に「そういうのは、ちょっと……」という人にとってはそれだけでクソゲー扱いかもしれないということをあらかじめ留意してもらいたい。
本作を発売した「ルネ」は、「純愛ものなんてヘソで茶を沸かすぜ！」と言わんばかりの凌辱バリバリの作風で多くのファンを囲ってきたメーカーだ。
代表作は「戦乙女ヴァルキリー」だろうか。
しかし近年は路線を変更し、「催眠モノ」を続けて販売してきた。
その傾向の中久々にガチの凌辱ものを出してくるのは意外だった。とはいえ、凌辱といえばルネ、言わば十八番であり、期待する者も多かっただろう。
複数の原画、豊富なキャラクター、モブに至るまで豪華声優、力の入れようは誰が見ても明らかだった。
事実、筆者も積みゲーになったとはいえ発売日に購入した一人である。
しかし、それから数日。あれ、思ったよりネットの反応が悪い……？悪い意味で期待しなければならない代物なのか？
とまあそういう経緯を踏まえ、ようやく時間が取れたので「そろそろ狩るか……」となったわけである。
※問題点
まあ色々ありすぎるのでこれだけ、というものはない。ここを語っておけば良し、という点はない。粗探しみたいになるがご了承願いたい。
まず、話の内容。これを言ったらお終いなんだが、話自体が誰でも思いつくような話で新鮮味がまるでない。
「人を見下しているエルフに一転攻勢して凌辱する」こんなの同人なら安くて質のいいのが幾らでも転がっている。
この作品ならでは、というものはない。この作品だからこそ、そういうものもない。全くない。商業メーカーとして、フルプライスで出すからには一捻りがほしかった。
主人公はふとした切欠で神に近い存在から世界の王みたいな力を手に入れるのだが、これも強引過ぎる。なろうじゃないんだし、ていうかこれじゃなろうそのものだよ。
なんで彼でなくてはいけないのか、なんでいきなり選ばれたのか、その描写が殆どない。
劣等種たるヒューマンが持っていたのは運命力（LUK）ってなんだよ。そりゃ迫害されるわ。
で、無事魔法を覚えた主人公はそりゃもう無双状態になる。
エルフに付けられた服従の首輪も覚えた魔法一つでポンと効果ゼロにするし魔法の本家であるエルフを容易く魔法で圧倒するし、
魔法も仲間に分け与えられることができるし挙句チ〇ポのサイズまで太くできるという万能ぶり。何このチート。
鍛えた肉体だけでエルフの勢力に互角に渡り合っていたかつてのおまえは何処に行った？いくらリベンジだからって調子に乗り過ぎだろう。
かといって力を受け取らずに運命は自分の手で切り開いて見せる、と格好よく答えるとバッドエンド直行だし。神ならその心意気を買ってから力を与えろよ。
いや分かる。凌辱モノなんだから、抜きゲーなんだから、端折りたいところは端折りたいという気持ちは分かる。でも明らかに限度を超えてる。
正直、シナリオに関しては褒めるところはない。序盤の奉仕奴隷という名目での逆レイプシーンは新鮮味はあったが、主人公が力を得てからはひたすらエルフを犯し続けるだけだし。
各選択肢もHシーンを見るだけであり時系列とかが変わるわけでもない。ブツ切りと言い換えればそれだけのもの。
強いて言うなら各ヒロインの完堕ち個別エンドを設けたことを評価する事ぐらいかな。ちなみにハーレムエンドみたいなのはない。近いのならあるけど。
それなりに誤字脱字もある。けど紙芝居モノに一字も誤字を出すなという時代ではないし、まあ許容範囲だろう。
次に絵について。
まず本作において、作画については好みの問題はあれど文句のつけようがない。いずれも美麗なCGだし、特に崩れた部分もない。
CGは９２枚とフルプライスに恥じない枚数。素晴らしい！しかもCGモードではクリック１つで簡単に全CGと回想が埋まるという隙のなさ。ユーザーフレンドリーすぎる。
問題なのが「見せ方」。エロゲというのはHなシーンを「魅せる」ものである。これは純愛だろうと凌辱だろうと変わらない。
しかし本作はシーンに至るまでのテキストがあまりに適当すぎる。本番ではないにしろ、ずっぷずっぷの方が笑える分マシというレベル。
何故かというと過程をすっ飛ばしているから。所轄キングクリムゾンである。これがあらゆる場面で弊害になっている。
故に各キャラの扱いがおざなり、これに尽きる。言うまでもないが、凌辱モノというのは凌辱と恥辱の果てに女性キャラが快楽に堕ちたり尊厳を破壊されたりという描写をどう見せるかが肝心要だ。
そこが薄い。本当に薄い。何故か？ ここでもプロセスを省いているからだ。工程というものがない。
純愛にしろ凌辱にしろ、前戯たる行動は必要不可欠。レンジでチンしたようなHシーンを並べるだけでは人の心を動かすことなどできない。
凌辱なら、睨みつける相手を言葉責めし、衣服を破り捨て、嫌がる相手のあそこそこどこを嬲り、やめろという懇願に耳を背け、さあ本番だ、となるのだが……、
本作はCGが映ったかと思えば互いが性器を露出していたり、主人公が既に挿入済みだったり、既に部下が輪姦してたり、そういうケースが非常に多い。
立ち絵に裸差分がないのもいただけない。ていうか、本作には「脱がす」という目的意識が根本的に欠如している。気が付いたら脱いでいる。場を盛り上げ、プレイヤーを興奮させる演出が薄すぎる。
ていうか差分も少ない。その為実用性という面で見ても厳しい。股間から発射した精液のパターンを増やしても意味ないということをメーカーは理解していない。
右手はマウスに左手は股間に添えてもボルテージが一向に上がってこない。抜きゲーとしてこれは落第もの。せめてアヘ顔とかトロ顔とかを採用してほしい。
各キャラの扱いもだいぶ悪い。数は多く、総勢８人。されどその分愛着がわかず全体的にキャラの扱いが薄味というか粗雑。ヒューマンを見下しているというのは共通しているが、それ以外の性格面が生かされていない。
エミリアに至っては個別凌辱の最初の選択肢を選んだあとの凌辱シーン前に「国が落ちてから数百人の人間に犯されてきた」みたいな事を言う。あのー、これからおっ始めなのにそんな事言われても困るんですけど……。
kotye風に言えば、プロローグの時点で「ほう数百人の男に犯されてきたのか。ならほとんど処女みたいなものだな！」と描写されるようなものである。プロローグで。
そんなキャラ凌辱しても仕方ないだろ。プレイヤーが見たいのはヒロイン勢が凌辱の果てに堕ちていく様であり、既に汁だく済を皿に上げられても美味しいとは思えないよ。工程を省くんじゃない。
そりゃここに至るまでに何度か凌辱してきたキャラだけどさ、なんでチ〇ポを萎えさせるような事言わせてるわけ？自分が、扱いがおざなり、って言ったのもこういう所だということがよく分かってもらえるシーンだと思う。
リトスだって初めての処女破瓜でケツ穴まで犯されたのにめちゃ感じまくりイキまくりだし。ビッチってレベルじゃねーぞ。
結局ヒロインの数が多いのが原因だと思う。多いのはいいことなのでは？と思うかもしれないが、結果的に各キャラの扱いが薄くなっては意味がない。
これならキャラの数を絞りつつ調教みたいな感じにして個別をより掘り下げた方がボリュームを感じられただろう。悪手としか言いようがない。
主人公も悪い。幼い頃に他種族に両親を殺され荒れた生活の果てに傭兵の大将になった。育ちは悪い。だがあまりに粗野で粗暴すぎる。言動も行動もチンピラそのもの。
せっかく世界の王みたいな立場になったのに、知性的とか狡猾とかそういうのがない。血液が脳ではなくチ〇ポにしかいっていないタイプ。
なぜ犯すのか、そこにエルフの穴があるからだ。それくらいにしか思ってない。竿役として短絡。
まあふとしたきっかけでいきなりチートを与えられたのだから調子に乗るのは仕方ないんだけど、もう少し威厳的な表現をしてほしかった。
※まとめ
本作を単純に言うなら、「素材がいいのに料理の仕方を間違った」系といったところか。まあやればわかるけど、そんな単純な問題だけではないのだが。
むしろこれだけいい食材をここまで糞みたいな料理にできるのは才能と言ってもいい。
ステーキを頼んだら豚足が出てきて「ポークステーキです(ｷﾘｯ」と言われるようなものである。
でもCGはいいんだろ？なら画集としての価値はあるじゃないか！と思うかもしれないが、本作はなまじ気合が入って作られている分余計にキツイ。
銃騎士のようなコメディ要素もないだけに笑いどころもないからだ。手抜きのクソゲーは数あれど、手を抜かずに作った結果がクソゲーでは、もはや悲劇も同然である。
いや分かる。メーカーは一生懸命作ったという事は痛い程分かる。これを自信満々に世に送り出したということは伝わる。CG数はフルプライス級としては文句ない数だし。
でもストーリーは超ありふれ、主人公は鼻につくくらいのチート、凌辱の描写は何もかも中途半端、これでユーザーが満足するとは思えない。
催眠モノも頭打ちになってきて原点に戻ろうとしたのかもしれないが、培ってきた知識と技術をまるで生かせていない。
手が震えて釘一つまともに持てないヨボヨボの爺さんを経験豊富な匠の大工と称賛する者はいないだろ？とにかく本作はそんな感じ。
これがかつて凌辱で名を馳せたルネの作品だと思うと泣けてくる。家庭用で言えば、PIA4が移植されて大暴れした時に似ている。
あれも真面目にプレイした苦痛度は四八（仮）より上と罵られていたが、本作にはそれに近い印象を受ける。つまり没落貴族ってことだ。
