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  • っていうか、疑心暗鬼で呉越同舟?(前編)

っていうか、疑心暗鬼で呉越同舟?(前編)

最終更新:2008年12月10日 13:39

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っていうか、疑心暗鬼で呉越同舟?(前編) ◆h6KpN01cDg



☆

……あの男の化けの皮を剥いでやるですぅ。
カジオーは支給品を何食わぬ顔で盗んでいました。見逃すはずありませんですぅ。
フッキ―が信じてくれないなら……軍曹さんに教えるべきですかねぇ。
フッキ―はカジオーと元の世界からの知り合い……疑いたくないのは分かるですぅ。ボクだって軍曹さんが隠れて悪いことをやっている、なんて言われても信用しないですから。
でも―――
発言からして、カジオーが一番邪魔に思っているのは間違いなくサッキーですぅ。ボクは……僕はサッキーを守るです。……絶対に。
ボクはフッキーより前を歩き、カジオーとサッキーと軍曹さんが残っている部屋に一足先に戻る。
いくら軍曹さんがいるとは言え、カジオーにサッキーを任せてなんておけないですぅ。
「……」
ボクが部屋に入ると、カジオーはサッキーに視線をくれていた。薄く笑いながら。
でも、カジオーはすぐにボクの姿に気づき、実に自然な動作でサッキーから目線をそらし、ボクと後ろから入ってきたフッキーに声をかけた。
……こいつ、絶対何か企んでいたに違いないですぅ!
「お疲れ様です、副司令。タママ君。俺も手伝えりゃよかったんだけど……」
ふん、騙されないですよ。ボクはサッキーの様子をうかがった。
……よかったですぅ、とりあえず今のところは異常はない、ですねぇ。
まあ軍曹さんがいましたから大丈夫だろうと思ってはいたですがぁ……
「結構ですぅ。ボクとフッキーだけで十分、カジオーの出る幕なんてないですぅ」
「はは、手厳しいな」
思いっきり睨みつけてやったのに、へらへら笑っているばかり。……本当に腹の立つ男ですぅ。
臭い、臭すぎる……ボクと同じ匂いがするんですぅ。
僕が黒い気持ちを抑えて笑う時の顔―――それと同じなんですぅ。
「……サッキーに酷いことを言ったんだから自業自得ですぅ」
「……タママ、口を慎むであります。加持殿は我々の仲間でありますよ」
愛する軍曹さんの言葉に、ボクはぴくりと反応する。
叫びだしたくなるのをぐっとこらえて、そりゃもう思いっきり右手を握りしめる。
軍曹さん、騙されてますですぅ!こいつは、カジオーは危ない奴で―――
「いや、俺はサツキちゃんを足手まといだと言ったつもりはなかったが……そう捉えられてもおかしくない発言をしたのは事実だ。タママ君が怒るのも無理はない」
「いえ、そのようなことはないでありますよ!些細な誤解というのはどこでもあることでありますから……それに、加持殿のように立派な方がサツキ殿を足手まといだなんて思う訳ないと吾輩は存じております!」
……軍曹さんはあてにならないかもしれない、ボクは悟った。
そう言えば軍曹さんはどうしようもないお人好しだったですぅ。そんなところも大好きではあるんですけどぉ……軍曹さんは、すっかりカジオーを信頼しきっているみたいですぅ。
ここでボクがカジオーを責めれば、軍曹さんはボクを責める……いや、軍曹さんは元々ボクの仲間なんですからぁ、フッキ―がカジオーを悪く思いたくないみたいに軍曹さんもきっとボクのことを……いや、今の軍曹さんの様子じゃあ、どうなるか……
軍曹さんにサッキーの支給品について聞きたかったんですけど、これじゃああまりあてになりませんねぇ。
「そうでもないさ。俺にだって後ろ暗いことの一つや二つある」
「それは誰でもそうでありますよ。我輩も……まあずっと忘れてたけど……本来は加持殿や冬月殿のような方々を滅ぼす活動をしている訳でして……」
「でも今の君には友達がいるんだろう?それならいいじゃないか」
何やってるんですか軍曹さぁん!そいつを信用しちゃだめですよぅ!
「……すまなかった、タママ君。誓って言おう、俺は誰かを切り捨てたり利用したりするつもりはない。信じてくれ」
カジオーはボクにそんな言葉を言って、微笑みかける。
怒りで背中がぞくぞくするですぅ……この身の毛のよだつ感じ……ああああああ、この、嘘吐きが!
なあにが『信じてくれ』だこの腹黒男!てめえが信じられないようなことをするからだろうが!
……そう、ボクだって分かっているんですぅ。
サッキ―はボクを信じるって言ってくれたけど、本当は―――それはすごく難しいことだってことくらいは。
「……タママ君」
名前を呼ばれ、はっとする。フッキーに声をかけられなければ、ボクはずっとカジオーを睨み続けていたかもしれない。
「……仲間は、信じるものだよ」
フッキ―はボクだけに聞こえるくらいの小さな声で、そう言う。
その言葉はもう三回も聞いた。聞き飽きた。フッキ―が優しい人だってことは分かっていますけどぉ……

「……」
ボクはフッキ―には何も返さずに、カジオーを見る。
―――怪しい。怪しすぎるですぅ……。
あの女をけしかけたくせに、素知らぬ顔をしているなんて、全くなんて腹黒い男ですぅ……
フッキ―や軍曹さんがカジオーを疑わなくても、僕だけは絶対に信じてやらないですぅ。
絶対に、化けの皮を剥いでやらぁ!
そう、そのためにはまず、サッキ―のディパックの中身を知る必要があるですぅ。
ボクはカジオーから視線を外し、軍曹さんを横目で見る。
軍曹さんは眠っているサッキーの額の汗を拭っていた。
サッキー本人は眠っている。
そして、今度はカジオーとフッキーに。二人はやや部屋の隅で何か話していた。……
ボクには聞こえないですぅ。
―――今なら、いける。
ボクはそう判断し、そっと軍曹さんに近づいた。
「軍曹さぁん」
お、今のボクはかなり可愛いかもしれない。
「……何でありますか?タママ」
軍曹さんの声には、用心の欠片もない。
……カジオーが危ないことを考えているなんて、思いもしてなさそうですぅ。
軍曹さんに顔をよせ、問う。
「……サッキ―の支給品って、何だったんですかぁ?」
「サツキ殿の支給品?何でそんなことを聞くのでありますか?」
「いやあ、さっき変な虫が出てきたですよねぇ?それで、他に何か役に立つものがあるのかなあと思ったんですぅ」
「ゲロゲロリ……ふうむ、吾輩が見たのは拡声器くらいでありますよ」
「他には何かなかったですかぁ?」
ボクはすぐに尋ねる。
「……そこまでは確認していないでありますよ、タママが気になるなら今調べても―――」
「いえいえいえいえ!結構ですぅ、大丈夫ですぅ」
今ここで調べられたら、カジオーに探っていることがばれてしまうかもしれませんからねぇ。
……ちっ、軍曹さんも把握していないとなると、ボクと出会った時気絶していたサッキ―は間違いなく中身を知らないに違いないですぅ。
例えカジオーがものを盗んでいたとしても、ボクにはそれを証明する手立てがない……。
てめえ、サッキーに何かしやがったらただじゃおかねえですよぉ!
今すぐにでも殴りかかりたくなる衝動を抑え、ボクはカジオーをじっと監視する。
すると突然、カジオーは僕に視線を向け、……妙なことを言い出しやがったんですぅ。

そりゃあもう、ボクの怒りが一瞬にして沸騰するくらいの。

※

―――タママとかいうカエル星人が、いやに自分に突っかかってくる。
それは、俺が草壁サツキのディパックから毒を拝借した辺りから感じ取っていた。
明確に俺に攻撃をしてくる訳ではない。ないのだが、時折隙を見ては俺を睨みつけてきたり、俺に反発してみせたり。
……ばれた、のか?俺のしたことが。
ひやりとする。軽率な行動だっただろうか?
あのタイミングで彼が俺のことを見ていたとは考えにくいが、『彼が人間より勘が鋭い』、だとかそんな可能性だって考えられたのだ。
……それともただ、うっかり本音を零してしまった俺が気に入らないだけだろうか。
どうしてあんなことを言ってしまったのか分からない。焦っていた、それは認める。自らの手を塞いでまで何もできない彼女を救わなければならないことへのいらだちもあっただろう。
さっきから凡ミスを繰り返している気がする……ちっ、煙草がないから思考が鈍っているのか?
何にせよ―――今行動に移すのは困難を極める。
俺に対する負の感情を隠し切れていないところを見るに、俺や副司令に比べれば頭脳の方は残念みたいだが……逆にそのような奴の方が厄介でもある。
先ほどのアスカに対する攻撃。……聞いてはいたが、本当にすごい力だ。タママと揉め事を起こしてあんなものを食らったら、俺はあっさりと死んでしまうだろう。
幸い、今の自分は信頼を得ている。タママは保留として、ケロロとサツキに関しては問題ないだろう。俺のことを全面的に信用している。副司令も今のところ俺を疑っている様子も、何か行動を起こす気配もない。役立たず、だ。
腕の痛みに一瞬意識が飛ぶが、いやまだだ、と頭を振った。
―――そう、今の一番の問題はタママ。
俺の杞憂であれば一番いいんだが、そうでない可能性もある以上なんとかしておきたい。
だから、俺は提案しようと思っていた。
彼が俺に敵意を向ける理由があるなら、今のうちに解決しておきたい。……そうしないと、ここでは生き残れないからな。
タママは強い。味方につけておいた方がずっといいだろう。

「……加持君」
タママに話を持ちかけようとしていたところで、タイミング悪く副司令に声をかけられた。動揺は見せず、あくまで冷静な声で答える。
ちらとタママに視線を向けると、奴もどうやらケロロと話しているらしい。……こちらにはどうでもいいことだが。
「何です?」
「……いや、あまりこんなことは聞きたくないのだがね」
……?副司令の戸惑うような態度に、俺は首を傾げた。
言うか言わざるべきか、迷っているようにも見える。
「……副司令?」
「加持君、……君は、我々の味方かね?」
妙なことを聞く、そう思った。
してくれるも何も、今現在味方中じゃないか。
―――まあ、あと何回の放送を超すまでかは不明だが。
「何言ってるんですか、もちろんですよ、副司令」
俺の答えにも、副司令の表情はすぐれない。
……何だ?まさか、疑われているのか?
わざわざ仲間を庇ってみせた今の俺を疑うなんて―――いや、俺の正体を知っている副司令なら、あるいは。
「……いや、すまない、そうだな、それなら構わない。妙なことを聞いて申し訳ない」
「いえいえ、俺は構わないですよ」
顔では笑いながら、俺は着々と思考を展開する。
―――探られている?
やはり、副司令は侮れない。まだ安心はできそうにない。
そして副司令も完全に俺を信じきっていない以上、一刻も早くタママとの関係は改善しておくべきだ。
―――それに、まさかとは思うが……
タママと副司令は俺と出会う前からこの場で出会っていた。まさかその時から俺を疑うよう説明していた?……考えにくいが、100%無いとも言えない。
何はともあれ、今は、タママだ。
タママとの信頼を築ければ、自然と副司令も俺への疑いを薄めるだろう。
だから俺は、話し終わったらしいタママに、ゆっくりと提案した。
「タママ君、何か俺に言いたいことがあるんじゃないのかい?」
その時の奴の顔と来たら―――そりゃあもう、笑えるくらいだった。
目を血走らせ、まるで親の仇を見るような、恐ろしい形相だったんだから。
「……カジオー……」
「何か誤解があるのかもしれない。俺にできる限りは弁解も謝罪もさせてもらう。どうだい?何か不満があるなら話してくれないか?」
何を怒っているのかは(心当たりはあるが)見当もつかない。それならいっそ、俺が上手く丸め込んでしまえばいい。
上司であるケロロの様子を見ているに、所詮人間より単細胞な生命体の姿をした生き物、説得するのにそう骨は折れないのではないだろうか。
向こうが逆切れして襲いかかってくるという可能性もなくはないが―――さっきの様子を見ていると、タママはサツキに対してはやや甘い。
彼女の傍で、一応は『仲間』である俺を傷つけようとはしないのではないか。
……まあ、所詮宇宙人だ、人間様とは価値観が違うのかもしれないが。なんて、仲間を裏切ろうとしている俺が言えた義理じゃないが。
「……加持殿、申し訳ないであります、タママが―――」
「いや、俺も彼と話をしてみたかったところだ。どうだろう?」
タママは俺をひたすら睨み続けていたが―――後ろのサツキが不安そうな顔をしているのを見て、小さく頷いた。
「……ボクは、構いませんけどお……」
そう、こいつに断る理由などないはずだ。
奴の上司もいるこの場では、タママも仲間と険悪な雰囲気になりたくはないと思っているだろう。そうなれば彼の憎悪の対象である俺に直接話した方が皆の気を荒立てなくて済む、それも分からないほどの馬鹿ではないと思いたい。
それに、一般人の俺よりタママの方が強いのは明白。俺がタママに殺されることはあっても、タママが俺に殺されることなどありえない。仮に俺がマシンガンを握っていたとしても、タママのタママインパクトとやらがあれば一瞬で消し墨になることだろうし。
―――まあ、もちろんそれは、頭を使わなければ、の話なんだがな。
「そうか、じゃあ決まりだ」
「……ただあ、一つ条件があるんですけどお」
やや表情が落ち着いたらしく、声は小さい。しかし、相変わらず瞳だけは絶え間なくこちらを冷やかに睨みつけていたのだが。
―――……変更。骨が折れるかもしれない。
タママが俺に抱いているらしき敵意とやらはどこから来ているのか。あまり考えたくなかった。
条件、だと?何か、嫌な感じがした。
「……何だい?聞くから」
「……フッキ―Ⅱと軍曹さんとサッキ―には、席を外してほしいですう」
背筋が、わずかに凍る。
二人?いや、確かにその可能性は十分あった。
しかし、まさか本当に言い出すとは思いもしなかった。
「三人には先に公民館へ向かってもらいたいですう。ボクとカジオーが二人で話をつけるですからあ。放送までには必ず戻りますう」
この、カエル……何を考えている?
俺とタイマンで話をつけたいのなら、ただ部屋を離れるだけで構わないはずだ。それを、わざわざ公民館に向かえ、後で行くから、だと?
―――俺を殺すつもりか?
そんな軽率な行動はさすがにとらないだろうと思っていたのだが―――こいつは俺の思っていた以上にずっと単純なのかもしれない。
ちょっと待て、さすがにお前みたいな危険な奴と二人っきりなんてまっぴらごめんなんだよ。
「……すまない、さすがにそれには賛成しかねるな。何故なら三人は戦力的に―――」
その時、副司令が前に進み出る。
「……しかしタママ君。戦力の分散は危険だ。この場で話はつけられないのかね?それに、サツキ君の体調はまだ完璧とは言えない」
よし、そうだ、副司令。このカエルを説得してやってくれ。
「……ボクはカジオーと二人でお話したいんですう」
俺に向ける視線とは真逆の、マスコット的な愛らしい笑顔を向けるタママ。
……なんつう猫かぶり……蛙かぶりか?な奴だ。
そしてあいにく俺にはカエルと二人っきりで過ごす趣味はない。美人だったら大歓迎だったんだがな。
「あんたが俺に言いたいことがあるのはよく分かったけど、しかし―――」
このままいけばタママも折れるのではないか、そう思いかけた横から、何とも腹立たしいタママ擁護の言葉が聞こえた。
「……冬月殿、加持殿……タママがああ言っているのであります。聞いてやってほしいでありますよ」
「……ケロロ君、しかし、」
「吾輩には加持殿もタママも特に問題はないように見えるのではありますが……お二方の間で何かあると言うのならば、二人で話をつけた方がいいと思うのでありますよ」
この、カエルが……!
舌打ちを必死で抑え込む。上司なんだから部下の面倒くらいみたらどうだ。
信頼してます、ってか?
ネルフではこんな信頼なんてもんは感じ取れなかったがな。
「……サツキ殿は、吾輩と冬月殿で連れていくであります。……まあ大変だと思うけど……でも、タママが言うのだからきっと大切なことなのだと吾輩は思うであります」
「……ぐんそうさん……」
大切?冗談じゃない。早く誰かそんな無謀はやめろと言え。
俺の口からは、そんなことを言える訳がない。―――提案したのは俺だ、ここで俺が酷く抵抗すればそれだけタママは俺への信頼をさらに失くす。ひいては、他の皆も。
あとは副司令が説得してくれればいいが……。
「……分かった」
……その答えに俺は、本気で頭を抱えた。

☆

ボクは、カジオーの言葉に目を見開いた。
お互い、話をしよおおおお?
何を考えているんですか、この男……全く理解できんですぅ。
いや、考えろ、KOOLになれタママ二等兵。
軍曹さんの様子を見るんですぅ。僕の軍曹さんは、明らかにカジオーを信じ切っている。
あの女に自分を襲わせた自作自演に、軍曹さんは騙されているんですぅ。
そしてボクはずううううっとカジオーを監視していた……もしかして、それに気付かれた、ですかぁ?
……悪知恵は働く男のようですし、おそらくそうなのですぅ。
だとすれば、カジオーがボクと会話する理由―――それは一つのはずですぅ。

ボクを、利用して最終的に始末するために。

きっと、あんなに優しいサッキーが邪魔なら、ずっと歯向かっているボクはサッキ―のずっと邪魔なはずですぅ。そうなれば、カジオーはきっとボクのことを殺そうとしてくる!
馬鹿にするなですぅ。ボクはそんなに弱くないです―――カジオーにだけは死んだって負けないですよぉ!
でも、カジオーはサッキーの支給品を持っている。
もしそれが、ボクでも到底かなわないような強力な武器だったら?
……まさか、ボクがあんな腹黒あんちくしょうに負けるはずなんて……っ!
いや、ダメですぅ。油断をしたら、またあの女みたいなカジオーの味方が突然襲ってくる可能性もあるんですからぁ……。
自然に拳に力がこもる。
ボクは、ボクはカジオーにはぜえったい利用されてやらないですぅ!
……気づけば、ボクはあることを口にしていた。
「……フッキ―と軍曹さんとサッキ―には、席を外してほしいですぅ」
そう、ボクには証拠がない。カジオーは悪いことを企んでいる、ボクはそう確信しているんですけどぉ、それはフッキ―やサッキーや軍曹さんには伝わらない。軍曹さんもサッキ―のディパックの中身を知らなかったくらいなんですからねぇ。
多分、こう言う時には、カジオーが何か悪いことを企んでいる『証拠』を見つけることが先決だと思うんですぅ。
でもきっと、カジオーは今までの様子じゃそんなものを見せてくれるはずがない―――それなら、ボクがこの手でカジオーの悪事を暴きだしてやれば―――
ボクが命を狙われることにはなりますが、ボクが死ぬわけないですぅ。
あの女と協力して軍曹さんを襲わせたって証拠も、きっと出てくるはずですぅ。……出てこないなら、無理やりにでも聞き出せばいいですしねぇ。
そのためには、カジオーを信頼している軍曹さんやカジオーの仲間であるフッキ―は傍にいない方がいいですぅ。
……それに、サッキーに、もう傷ついて欲しくもない、ですぅ。
サッキーを見ていると、モモッチを思い出すんですう。
ボクは、モモッチと同じ名前で呼んでくれる優しいサッキーを苦しめたくない。
だからこの場でボクが一人でカジオーの化けの皮を剥いでやるんですぅ!
ボクが、負けるはずないですぅ!
「……しかしタママ君。戦力の分散は危険だ。この場で話はつけられないのかね?それに、サツキ君の体調はまだ完璧とは言えない」
……う。フッキーの言葉に、口ごもる。
そうだ、サッキー……まだ、うまく歩ける状態じゃあないはずですよねぇ……。
でも、だからと言ってここに寝かせておくなんて……
サッキーもカジオーに騙されているとしたら、サッキーはカジオーが痛い目に合ったら辛くなるはずですぅ。だから、サッキーの前では……。
「……冬月殿、加持殿……タママがああ言っているのであります。聞いてやってほしいでありますよ」
ボクの思考を中断させたのは、軍曹さんの言葉。
軍曹、さん……。軍曹さんは、ボクの味方をしてくれるですかぁ……?
「吾輩には加持殿もタママも特に問題はないように見えるのではありますが……お二方の間で何かあると言うのならば、二人で話をつけた方がいいと思うのでありますよ」
いや、違うですぅ。軍曹さんは、カジオーの企みには気づいていない。
多分、ボクがカジオーに冷たい態度を取っているって分かって、そしてそれを解決させようとしてるんですぅ。
―――サッキーのためにも。
「ぐんそうさん……」
愛しの軍曹さん。そして、優しいサッキ―。
二人を守るために、ボクは何としても、カジオーをしょっぴいてやらなきゃいけないですぅ。……そう、今度こそ決めたですぅ

「……分かった」
ふと、フッキ―がそう口にした。ボクとカジオーはほぼ同じタイミングでフッキーを見る。
「……ケロロ君の言葉に従おう。加持君とタママ君は、ちゃんと話をつけてから公民館に来る。……それでいいかね?」
さっすがフッキ―、よく分かってるですう。
ボクの話したことを考えてくれたんですかねえ?
「ふ、副司令……ご冗談でしょう?危険です、サツキちゃんは怪我人で……」
クールな態度をとっちゃあいますが、カジオー、動揺しているのばればれですぅ。
「大丈夫でありますよ加持殿!吾輩加持殿の優しさと勇気に心打たれました故、加持殿のように立派になれるよう精進するであります。であるからして、ここは大ザクにでも乗った気持ちで吾輩に任せて欲しいのでありますよ!」
どん、と胸を叩く軍曹さん。
「……いや、しかしサツキちゃんは今眠って……」
「……大丈夫です。……歩くくらいなら、何とか」
サッキ―がいつの間にか、椅子から立ち上がろうとしていた。
「さ、サッキー、大丈夫ですか?」
ボクが起こしてしまったんじゃ……。多分、そうですよねえ……ごめんなさいですぅ……。
「うん。……大丈夫。……二人に喧嘩してほしくないから、お願い」
サッキ―は少し暗い顔でそう言い(多分、さっきあの女に襲われたことのショックですよねぇ。カジオー許すまじ!)、フッキ―の肩にもたれかかる。
「……サッキ―……」
「ですから大丈夫でありますよ。……サツキ殿は、吾輩が必ず守るであります」
「……」
カジオーが、沈黙する。
「……ありがとうですぅ、軍曹さん、フッキ―Ⅱ、サッキー……すぐ向かうですから」
ボクの言葉に、サッキーは少しだけ笑ってくれたけど。
それでも、やっぱりどこか、暗い顔をしていた。
―――こうなったら、後はボクが何とかするしかないですぅ。
ボクは家から出ていく軍曹さんと二人の姿を見ながら、そう誓った。


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