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  • 復讐者と悪魔の出会い

復讐者と悪魔の出会い

最終更新:2009年02月05日 17:25

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だれでも歓迎! 編集

復讐者と悪魔の出会い ◆5xPP7aGpCE



私は全ての悪魔超人を統べる者、人呼んでキングオブデビル、悪魔将軍。

正義超人どもを葬り去ろうとしていた矢先に、突如正体の解らぬ主催者二人が開催する殺し合いに招待されてしまった。
あえて名付ければハンデ付ミステリアスマッチと呼ぶぺきか、未知の相手と支給品、そして不自然な会場が用意されていた。
しかし私がその謎を一つ一つ暴いてやろう。

それにただ優勝を目指すのも面白くない、新人の発掘と育成も将としての務め。
早くも二人の候補者を見つけたが、一人は未だにご機嫌斜めらしい。

「いい加減機嫌を直したらどうだ、ノーヴェ」
「んだとっ! あんな残酷なもん見せられて平気でいられっかよ!」

外見は年頃の少女、しかし機械の肉体を持つ機械超人ノーヴェだ。
警察と敵対する毎日を送っていると言っていたが、この甘さときたらどういう事だ。
参加者の女一人を負かして敗者に相応しい扱いをしてやっただけではないか。

「残酷か。私は牛や鶏を食べんが、お前達は数え切れぬ程殺した上で誰も気にしておらん様だが?」
「うっせぇ! 人間を家畜と一緒にすんじゃねぇ!」

私にとって正義超人やただの人間は家畜と何ら変わりは無い。
それに超人同士の戦いに死はごく当然の出来事に過ぎん。
悪魔超人ですらないラーメンマンすら相手を殺しただけで飽き足らずその場で食しているというのに。
しかも全国放送の最中にだぞ。

「私にとっては同じだ。他者の命を利用している事に変わりはあるか?」
「……ふん、あんたは口も上手いんだな」

反論に困ったのかノーヴェは話題を変えて話を打ち切った。
生まれたての小娘だけあって扱うのは実に容易い、積み重ねた物が無いのだからな。
そして私がそれを与えてやろうというのだ。

「リングでお前が学ばねばならん事はまだまだ多い、私も熱意を持って教えてやろう」
「受けてやるよっ! そしてあんたを倒せるぐらいには強くなる!」

拗ねてはいるが、その心意気や十分だ。
だがそこまでの気概を持つのならばその甘さを捨てねば強くなれん。
悪魔超人としての心意気も力を入れて教えねばならんな。
その為には南部の探索を遅らせる程度安いもの。
もう一人の新人、エスパー超人古泉が戻ってくるのも楽しみだ。
二人が立派な悪魔超人に仕上がった暁には私がタッグ名を付けてやろう。

『デビルボーイ&マシンガールズ』などはどうだろうか?



       ※       ※       ※



そんな訳であたしと将軍は森の中を歩いていたんだ。
何言っても言い負かされて不機嫌なあたしが上を向いたら見覚えのあるでかいカブト虫が空を飛んでいた。
放送で呼ばれなかったからわかってたけど、やっぱり生きていやがった!

「ゼクトール! もう飛べる迄に回復してやがったのか!」
「ほう、あ奴がお前と古泉が戦ったという昆虫の超人か」

あたしと同時に将軍も奴に気付いた。
ゼクトールの奴はどうやらこっちに気付いてないらしくだんだんあたし達から遠ざかっていく。
蹴っ飛ばしてやりたかったけど、ガイバー無しの今のあたしじゃ勝ち目無いって解ってるから仕方ない。
そのまま見送っていると突然将軍が腕の剣を出した。
何を、思っていたらその剣を日光の中に突き出して何度も光らせた。
これって合図を送ってんのか? あたしに一言ぐらい相談しろ!

「何してんだよ! 気付かれちまうじゃないか、まさか……」
「そのまさかだ、お前から話を聞いて奴に興味が湧いたのでな。接触する価値はそれなりに有る」

おいっ! そんな簡単に決めていいのかよ!
そもそも将軍は本当に解ってんのか? あいつの実力を。

「いっとくけどあいつは強いぜ? あたしが一度勝ったといっても本当に危なかったんだからな!」

将軍を心配する訳じゃないけどあたしそっちのけで戦われても困る。
あたしは強くなりたいし、その為にいろいろ教えてもらう予定だからだ。

「心配するな、お前から聞いた奴の話が本当ならまず戦う事は無い」
「……本当かよ?」

半信半疑の眼差しで将軍を見た。何を根拠にそんな事言えるんだ?
見れば奴が光に気付いたらしく真っ直ぐこっちの方に降りてくる。
こうなっちまったらもう逃げやれやしない。
あたしは将軍の背中に回った後、いつでも戦えるよう覚悟を決めた。



       ※       ※       ※



同時刻、上空。

(今度こそモールを目指すか……ん? あの光は?)

参加者をなかなか見付けられず、当初の予定地に向かおうと進路を戻したネオ・ゼクトールだったが、
突然視界の隅にチカッ、チカッと点滅を繰り返す光が写った。

少し速度を落として様子を見る。
攻撃ではない、森の中から誰かが光を反射させている。
まるで遭難者の救難信号。
繰り返し光っては消えるそれを見て、ゼクトールは興味を惹かれた。

(弱者だとしたら……願っても無い! 強者の挑戦だとしてもどうやら飛べぬ様子、戦いを避けるのは容易いか……)

素早く対応を検討した結果、接触するだけの価値は有ると判断してモール行きを中断する。
それでも尚、慎重に周囲を旋回して隠れ潜む気配が無いか確かめた後に地に降りた。

「先程の光はお前の仕業か! そしてお前も居るとはなノーヴェ」

そこに居たのは二人、残念な事に俺が求めていた弱者では無かった。
一人は知った顔、もう一人は初めて見る顔。
ノーヴェ、かっての仲間だが決別し今や敵対関係に有る少女。
片方は……一見して明らかにノーヴェより立場も実力も上と知れる男。
腕から鋭利なブレードが伸びている、どうやら先程の光の信号は奴が発していたらしい。
全身から滲み出るオーラとその貫禄。
間違いない、奴は手強い。
強者と無理に戦うつもりは無い、奴の意図を確かめねばならん。
危険と判断したらすぐにでも去らせてもうおう。

「俺はネオ・ゼクトール! わざわざ俺に居場所を教えた訳を聞こうか!」
「私は悪魔将軍だ、知っていると思うが後ろはノーヴェ。心配せずともこの場は戦う気は無い」
「ゼクトールっ! あたしから奪った荷物を返しやがれっ!」

最後の声は互いに無視して二人の強者は相対した。
距離は10メートル程離れているがどちらにとっても無いも同然の距離。
その気があれば刹那の間に詰められる。

緊張感が森を満たし、世界から音が消える。
まるで両者の間の空間が歪んだ様な錯覚すら起きる。
少女もあまりの雰囲気に飲まれてもはや口を挟めない。

「……本当の様だな、俺としても今戦う気にはなれん」
「話が判るな。お前の事情はノーヴェから聞いている、『アプトム』とやらへの復讐が目的だそうだな」

しかし突如張り詰めた空気が緩む。
自らの実力を図らせつつ動こうとしない悪魔将軍に、ゼクトールが警戒を緩めたのだ。
無論、それを狙った悪魔将軍の策という可能性も彼の頭にはあった。

(ミサイルを見せても動かんとは……そうまでして態度を示されたら信じぬ訳にもいくまい)

万が一に備え、何時でもミサイルやバイオブラスターを放てる体勢は整えていた。
それでも先手を打とうとしない悪魔将軍の姿に、ゼクトールは腹を割って話すべき相手と判断したのだ。

(更に話題がアプトムの事となれば俺としても話さんわけにもいかん)

最低限の警戒はしつつ、復讐者は悪魔との対話を決意する。
その事に表情無き悪魔の頭部が満足げに頷いた。

ここに、ノーヴェも交えて三者会談が開かれる事になった。



       ※       ※       ※



「ほう、ノーヴェの後で出会ったのはあのMONONOKEだけとはな。貴様、真面目に復讐する気はあるのか?」

正義超人どもの情報が得られる可能性に過大な期待していなかったが、その他大勢の参加者とすら会っていないとはその羽は飾りか?
この男、実力は相当なものだが人探しについてはそうでもないようだ。
人には得意不得意があるものだがこれ程とは度が過ぎるな。

「……言うな、俺も要領と運の悪さに嘆いていたところだ」
「ふん、あたしを裏切った罰が当たったんじゃねえか?」

反論する気さえ無いか。
ノーヴェもいい気味だと言いたげな態度だ。
罰など私は信じないが、手を切ったのが判断ミスだったのは間違いないな。

ならば私が導いてやれば良いだけの事。
人の多い方向へ誘導し、殺し合いの活発化を図るのも奴を呼び寄せた目的の一つだ。
それに『アプトム』とやらについて情報を得たいという理由もそこには含まれている。
こやつ程の強者が狙う相手となれば、実力は劣ったとしてもやはり相当な強者に違いない筈。
事前に情報を得ておいて何ら損は無い。

「そのアプトムとやらについてもっと詳しく話してみろ、そやつを探す手掛かりになるかもしれん」
「そうだな、人間態の時は顔に目立つ傷がある男だが……獣化すれば今の俺に似た黒い甲殻を持つ姿に変わる」

指を顔に当てて傷の特徴を示しながらゼクトールが語る。
私はすぐ気付いた、闇夜ではあったがそれ程目立つ特徴ならば間違える事は無い。
だが……下せんな。

「念の為に聞くが、そやつはもっと様々な獣に姿を変える事が出来るか?」

あの時の男は三度その姿を獣や怪人に変えた。
傷だけで判断するのは早計、しかし特徴が二つ重なれば参加者数からして人違いの可能性は消える。

「無論だ、更に言えば分裂して別々に行動するという芸当さえこなす。俺の仲間もそれでやられた」
「おい! まさかそれって!」

裏付けの言葉とほぼ同時に確かめる様な声が私に浴びせられる。
『様々な獣に姿を変える男に出会った』、ノーヴェは湖畔で私が言った事を覚えていたようだな。
ゼクトールもノーヴェの態度に手掛かりの臭いを掴んだ様だ、私に言葉を促している。
しかし結論を出すのはまだ早い。

「二人共結論を急ぐな。ゼクトール、そやつの実力はどの程度だ?」

アプトムはゼクトールにとって『仲間の仇』、ノーヴェを通してそう聞いている。
こやつの仲間となればやはり相当の実力者だろう、アプトムとやらの実力もそれで知れる。
最も、ミートの様な『力無き仲間』の可能性もあるがな。

「この姿になってから戦っていないが……超獣化兵でも相手になる奴は居ないだろう。恐らくは俺一人、後は獣神将ぐらいのものだろうな」
「相当な実力者って訳かよ! まだそんな化け物がいんのか!」

……ふむ、どう考えるべきか

奴の実力はゼクトールにとっても侮れぬ程らしい。
だが、私が出会った相手は―――『弱い』

「加えて奴には恐るべき特徴がある、接触した相手の細胞を捕食融合してその外見や能力を取り込む。俺の姿と似ているのも以前に脚を奪われたからだ」
「そいつはかなりヤバいんじゃないか? 知り合いと思って近づいたら化け物なんてメチャクチャだろ!」

ノーヴェは言うがそこまでの心配は無用だろう。
私のスネークボディが使えないのと同様に強力な能力についてはハンディの対象となっている可能性が高い。
それに制限されていなかったとしても生物以外―――私のような存在は取り込めんやもしれん。

「こんなところだ、そろそろお前が何を知っているのか教えてもらいたい」

どうやら奴の特徴はこれで終わりか。
言葉を発しない私をゼクトール、ノーヴェ共揃って注目している。
いい加減結論を聞きたがっている事だ、そろそろ私の考えを話さねばならんな。

「ゼクトールよ、私は恐らく奴と出会っている筈だ。しかもこの手で投げ飛ばしているが……奴の実力がお前に匹敵するとはお世辞でも言えんぞ?」

そう前置きした上で開始直後、顔に傷が有り次々と獣の姿に変身する男を市街地へと追いやった事を私は語った。
途端、ゼクトールも身を乗り出すように話に耳を傾ける。

私の結論、それは最初に会ったあの男がアプトムで間違いは無い。
そして私が一度手合わせした相手の実力を見誤る事は絶対に無い、怪我や体調といった要因と関係無しに奴は『弱い』
だがゼクトールも嘘を言ってはいない、この認識の差はどういう事だ?

「感謝するぞ! 悪魔よ! 奴では無かったとしてもそれだけ特徴が一致した相手なら探す価値はある!」

あの時の男は怯えて逃げた、その部分を語った時にゼクトールも何らかの疑問を感じていたようだが他の材料が揃いすぎている。
いずれにせよ直接二人が顔を合わせれば探している本人であるかははっきりするだろう。
しかし話の中座は感心せんな。

「慌てるな! 奴がまだ市街地に居るとしてもお前の今までの探し方を聞く限り簡単にいくとは思えんが?」
「それに話だけ聞いてすぐサイナラってふざけてんのか! あたしの荷物はどうなるんだよっ!」

すぐさま飛び出そうと羽を広げた奴を直前に止める。
ノーヴェも何やら喚いているようだな、私もゼクトールも全く意に介しては無いが。
ふむ、これが馬耳東風というものか。
馬の耳に念仏という言い方もあるな。

「策はある! 三人を殺せば『褒美』で奴の行動が知れる! 市街地なら弱者を見付けるのも簡単だろう!」

飛んでいた理由もそれだろうが、そこまでは誰もが思いつく。
問題はそれを私に最大限都合の良い結果をもたらすよう結びつける事だ。
会談の目的はまだ半分、もう少し付き合ってもらわねば困る。

「具体的にどう行動するか話してみろ、それだけでは行き当たりばったりにしか聞こえんぞ?」

『褒美』目当てでかつ、私やノーヴェと戦わないという事は確実に勝てる相手を選ぶつもりと知れる。
弱者を何人殺そうが私にとってはどうでも良いが、こやつの要領の悪さを見ていると任せてはおけん。

「まずは……服を探す、この姿のままではいかにも見た目が悪いからな」
「へえ、あんた人間の姿にもなれんのか! ずっとその姿で暮らしてるのかと思ったよ!」

聞いてみたのは正解だったな、そんな悠長なやり方ではとても成果を期待できん。
更に言えば市街地に投げ込む火種は大きければ大きい程良い。
その騒ぎを正義超人どもが黙って見ている筈が無い、そこが私の狙い目だ。

尚、判っているとおもうが横からの声は互いに無視を決め込んだ。



       ※       ※       ※



「ゼクトールよ、服を探す必要など何処にある。むしろその姿のままで居る方がアプトムとらやと出会えるのではないのか?」

悪魔将軍から放たれたこの言葉に俺は戸惑った。
無用な争いは避け、慎重に行動すべきだと決めたばかりだ。何故警戒されても仕方ない姿で行動する理由がある?

「どういう事だ、この姿のままではとても人に話を聞いてもらえるとも思えんが?」
「だろうなあ、フツー見た目で避けるよ 危ない奴だってさ」

ノーヴェが俺を指差しながらそんな事を言い放つ。
本人の気持ちは知れているが一応援護射撃と受け取っておこう。

「簡単な事だ、お前の姿を見て逃げ出す参加者は弱者と知れる。話を聞く必要は無い、『褒美』の為に役立てればよい」

成る程、確かに『褒美』があればアプトムの手掛かりには十分だ。
しかし強者に危険視されるリスクも大きいのではないか?

「弱者ばかりとは限らないだろう、お前の様な強者と出会った場合はどうするのだ?」
「その羽は飾りか? 空を飛べば距離を取る程度は容易い筈だ」

即断された。
事実俺の他に空を飛んでいたのはあのカナブンのみ、筋は通っている。

「逆にお前が現れる事でガイバーが引き寄せられ、アプトムも釣られて来るかもしれんではないか」
「……確かに可能性はあるな」

アプトムが俺を捕食しようと出てくるかもしれんし、深町晶は近くに居れば確実に姿を現すだろう。
この悪魔将軍という男、どうやらかなりの切れ者らしい。
利用されると判っている道に俺を進ませるとはな。

「それでお前は無傷のまま俺に参加者を減らさせようという魂胆か? さすがに俺でも道化扱いされるのは癪に障るのだがな!」

実際に戦う気は無いが、ここまで堂々と俺を利用したいと言い放つのは我慢がならん。
俺の意思を見せ付ける為、全てのバイオブラスター発射器官を露わにして眼前の男に狙いを定めた。

「フフフフ、焦るなゼクトール。私がお前に求めているのはここから先だ」
「何だと! どういう事だ!」

俺の怒りを余裕の態度で受け流し男は先を続ける。
まるで動じぬこの様子、どうやら俺に戦う気が無いのを完全に見切っているという事か。

「お前と同様、私にもどうしてもこの手で倒したい相手が存在している。キン肉スグル、ウォーズマンといった正義超人どもだ。
 高町なのは、という魔法使いにも興味がある。いずれも実力者だが出会ったら戦わずとも良い、私の事を伝えて欲しい。18時頃まで湖のリングに居るとな」

この男、俺と違い強者との戦いが目的か!
しかも言い方からして相当の因縁があるらしいな、殺気が滲み出ているぞ。

「成る程……その正義超人連中や高町なのはが俺を危険視したとしてもお前の名を出せば矛先が逸れる、という訳か」

その通りだ、と言う様に悪魔将軍は無言で頷いた。
俺がアプトムと弱者狙い、奴が正義超人と強者狙いだとしたら確かに怒る理由は無い、バイオブラスター発射器官を収納する。
一人相撲をした俺の方が短気過ぎたという訳か、悔しいが実力や知恵だけでなく格もこの男には有る。

ではその正義超人となのはについての情報を聞いておくとしよう
実際に会えるかどうかは別としても強者の情報は俺も知っておきたいからな。

「……以上がキン肉スグルの特徴だ、ウォーズマンは全身黒ずくめでベアクローという鉄の爪を使う。キン肉万太郎とやらは会った事が無いので何も言えんな」

以上で悪魔将軍による正義超人の特徴説明は終わりだ。
ブタ鼻でトサカ付きのマスク姿に、全身黒ずくめの男か……俺も人の事は言えんが超人とやらのセンスも判らん。
まあ、それだけの特徴があれば遠目でも判別は可能だろう。
その時、俺に向かって奴から何かが投げ付けられた。

「念の為それを持っていくがいい。正義超人どもに見せれば必ず反応が有る筈だ」

受け取ったそれを見れば黄金に輝くマスクと説明書。
判別の手助けにしろ、という事か。この男の執念が知れるな。
説明書がある事からして只の装飾品や防具では無い様子、後で調べてみるとしよう。

「高町なのはについてはあたしが話すよ。茶髪で、髪型がツインテールの若い女だ。年は……あたしより3~4歳上って感じに見えると思う」

次はノーヴェが身振り手振りを交えてなのはの背の高さや髪型などを俺に説明する。
とはいっても女の特徴など俺にはよく判らん、背格好や年の程で判断するしかないか。

「なのはに会ったらフェイトを殺したのは私だと伝えろ、死体はE-05の廃屋近くにあるだろうともな」
「それとヴィヴィオってガキに会っても殺すんじゃねえぞ! あたしが捕まえんだからな!」

不適な態度で悪魔将軍は俺に伝言を言付けた。
楽しみにしているぞ、と言いたげな声だ。
このバトルマニアめ!
しかし不思議と嫌いにはなれん、俺の周りには似たような奴が多かったからな。

そんな事と思っていたら腕に何か違和感を感じた。
リスでも乗っているのかと思えばノーヴェの奴が俺をぽかぽか叩いている。

「だからあたしの荷物を返せって言ってんだろ! このっ! このっ!」

叩くのを諦めたと思ったら次はティバックを引っ張られるがその程度の力で俺から奪う事など出来ん。
どうしたものかと思ったが、保護者役の男から俺とノーヴェに声が掛けられた。

「ノーヴェよ、無駄な事は止めておけ。お前程度が何をしようがこの男は動かんだろう」
「うっさい! これは元々あたしの荷物なんだからなっ!」

それでもバッグから手を離そうとしないノーヴェに俺と将軍は顔を見合わせる。
振り解くのは容易いが、これ以上の関係悪化は避けたいところだな。
さて、どうするか。

「……ゼクトール、ノーヴェの荷物は返してやれ。私としてもあまりヘソを曲げられると特訓に支障が出る」

それが一番か。
将軍の頼みという形ならば俺としても格好は付く。
バッグから腕の力を緩めるといきなり離されたノーヴェがどてん、と尻餅を付く。
股が広がり、年頃の少女とは思えぬ格好になるが俺も将軍も興味は無い。

「バカ野郎急に離すなっ! ケツを打ったじゃねぇか!」

尻をさすりながらノーヴェが立ち上がる。
そのまま今度は渡さないとばかりバッグを胸に抱え込んでしまった。

「これでお互い遺恨は無いな? 勝負も既に付いている筈だノーヴェ」

将軍が俺をノーヴェを交互に見た後、ノーヴェだけに言い聞かせる様に宣言する。
俺としても負けたままというのは気分が悪いが今はアプトムの事だけが大事、これで敵対関係が終わるのなら問題は無い。
見ればノーヴェも将軍に面と向かって言われると渋々納得するしかないようだな。
それでも俺を睨んでいるあたり、怒りは収まらないってとこか。

「強くなったらぶっとばしてやる!」

その時に俺が生きていたらな。
とにかくこれでアプトムの行方や強者の情報も知れた、後は北へ向かうだけか。
俺がそろそろ出発しようと思っていたその時、またしても飛び立つ事を許されず引き止める声が掛かる。

「待てゼクトール、まだ大事な話が残っている」

どうやら将軍はまだ俺に何かをさせたいらしいな。
だがアプトムについての話も、将軍が探したい参加者の話も既に終わっている。
なら、大事な話とは何だ?


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彼の心乱せ魔将 悪魔将軍 空気少女ノーヴェと導く悪魔
ノーヴェ
古泉一樹の戸惑 ネオ・ゼクトール


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