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2009年11月30日 締 切 新聞論評 学籍番号1814072 氏名 平岡裕樹
1.新聞情報
2.要約
旅行業界最大手のJTBは11年度までに、店舗網の2割に当たる200店を閉鎖する。主力の店頭販売を縮小する一方で、ネット販売は強化する。旅行業界でこれほど大規模な店舗削減は初めてで、今後の構造改革が加速しそうだ。(100文字)
3.論評
JTBグループは全国に約940店を運営している。閉鎖する店舗は集客力の低い駅前立地の中規模店などを対象に、今年度から着手する。JTBグループは03年に西友の旅行事業を買収するなど拡大路線をとってきたが、今後は大幅な縮小路線に転じる。観光庁によると、主要62社の09年度上半期の取扱高は2兆8600億円弱と前年同期に比べ約17%減少した。そのうちJTBグループは約18%減の7400億円で、旅行市場全体で11年度の店頭販売は07年に比べ3割落ち込むと予想されている。そのため、店舗閉鎖通じたコスト削減は避けられないと判断した。
店舗を閉鎖する一方で、JTBは取扱額に占めるネット比率を09年度の7%から11年度までに12%へ引き上げる計画も発表している。JTBのサイトからはもちろん、外部企業や観光団体のサイトからもJTB商品のネット予約を可能にしていき、提携先も10年度には10倍の100団体に増やす。ネット販売の商品数も2倍の約30万種類に増やし、旅行のネット販売を強化していく。
ネットの旅行商品は他社との価格比較が容易なことに加え、店頭販売に比べて安い場合が多い。2位以下の近畿日本ツーリストや日本旅行もネット販売を強化する方針で、消費者にとって豊富な商品が安く購入できる環境が整うだろう。今後は、楽天グループの「楽天トラベル」やリクルートが運営している「じゃらんnet」など、自社のウェブサイトにつながる広告媒体を持っている旅行会社が盛り上がるのではないだろうか。インターネットに慣れ親しんでいる20代、30代の若い世代は金銭的にも裕福ではなく、いろいろな旅行プランを他社と比較したいはずだ。旅行会社は、若い世代にいかに「ここにいってみたい」という思いを喚起させるウェブサイトやそれにつながる広告媒体を持てるかに隆盛がかかっているのではないだろうか。(738文字)
4.コメント
2009年11月30日 締 切 新聞論評 学籍番号1814072 氏名 平岡裕樹
1.新聞情報
- 見出し:JTB 200店舗閉鎖へ
- 発行日:2009年11月26日
- 新聞社:日本経済新聞、朝刊
- 面数:1 面
2.要約
旅行業界最大手のJTBは11年度までに、店舗網の2割に当たる200店を閉鎖する。主力の店頭販売を縮小する一方で、ネット販売は強化する。旅行業界でこれほど大規模な店舗削減は初めてで、今後の構造改革が加速しそうだ。(100文字)
3.論評
JTBグループは全国に約940店を運営している。閉鎖する店舗は集客力の低い駅前立地の中規模店などを対象に、今年度から着手する。JTBグループは03年に西友の旅行事業を買収するなど拡大路線をとってきたが、今後は大幅な縮小路線に転じる。観光庁によると、主要62社の09年度上半期の取扱高は2兆8600億円弱と前年同期に比べ約17%減少した。そのうちJTBグループは約18%減の7400億円で、旅行市場全体で11年度の店頭販売は07年に比べ3割落ち込むと予想されている。そのため、店舗閉鎖通じたコスト削減は避けられないと判断した。
店舗を閉鎖する一方で、JTBは取扱額に占めるネット比率を09年度の7%から11年度までに12%へ引き上げる計画も発表している。JTBのサイトからはもちろん、外部企業や観光団体のサイトからもJTB商品のネット予約を可能にしていき、提携先も10年度には10倍の100団体に増やす。ネット販売の商品数も2倍の約30万種類に増やし、旅行のネット販売を強化していく。
ネットの旅行商品は他社との価格比較が容易なことに加え、店頭販売に比べて安い場合が多い。2位以下の近畿日本ツーリストや日本旅行もネット販売を強化する方針で、消費者にとって豊富な商品が安く購入できる環境が整うだろう。今後は、楽天グループの「楽天トラベル」やリクルートが運営している「じゃらんnet」など、自社のウェブサイトにつながる広告媒体を持っている旅行会社が盛り上がるのではないだろうか。インターネットに慣れ親しんでいる20代、30代の若い世代は金銭的にも裕福ではなく、いろいろな旅行プランを他社と比較したいはずだ。旅行会社は、若い世代にいかに「ここにいってみたい」という思いを喚起させるウェブサイトやそれにつながる広告媒体を持てるかに隆盛がかかっているのではないだろうか。(738文字)
4.コメント