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2010年2月22日締切 新聞論評 200914036 加里本裕二
1.新聞情報:
2.要約:
三井化学は自動車用タイヤの合成ゴム原料を、エチレンから直接つくる技術を世界で初めて確立した。中国などの新興国でマイカーが普及期に入り、自動車用タイヤの原料の供給がアジアを中心に不足する懸念が高まっている。 (102字)
3.論評:
これは極めて画期的な発明である。タイヤに使われる合成ゴム原料「ブタジエン」は、ナフサと呼ばれる「粗製ガソリン」を分解して、エチレンを生成する際に出る副産物「B-B留分」をもとに製造している。しかし、エチレンから石油化学製品の基礎原料であるエチレンから直接製造出来れば、供給量を一気に増加させる事が可能であり、国内で高まるエチレンの余剰感を払拭させる事が出来るのである。
これが、三井化学を含めた化学系の会社が一番悩んでいるエチレンの供給過剰をどう解決するかの1つの答えとなるのではないのだろうか。エチレンの供給過剰は、中東や中国の大型プラントが立ち上がった現在悩ましい問題でもある。今回の三井化学によるエチレンからの直接製造の確立でエチレンを世界的に消化する事が出来るのでないだろうか。(340字)
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2010年2月22日締切 新聞論評 200914036 加里本裕二
1.新聞情報:
- 見出し:タイヤ原料 エチレンから
- 新聞名:日本経済新聞 朝刊
- 発行日:2010年2月22日
- 面数:1面
2.要約:
三井化学は自動車用タイヤの合成ゴム原料を、エチレンから直接つくる技術を世界で初めて確立した。中国などの新興国でマイカーが普及期に入り、自動車用タイヤの原料の供給がアジアを中心に不足する懸念が高まっている。 (102字)
3.論評:
これは極めて画期的な発明である。タイヤに使われる合成ゴム原料「ブタジエン」は、ナフサと呼ばれる「粗製ガソリン」を分解して、エチレンを生成する際に出る副産物「B-B留分」をもとに製造している。しかし、エチレンから石油化学製品の基礎原料であるエチレンから直接製造出来れば、供給量を一気に増加させる事が可能であり、国内で高まるエチレンの余剰感を払拭させる事が出来るのである。
これが、三井化学を含めた化学系の会社が一番悩んでいるエチレンの供給過剰をどう解決するかの1つの答えとなるのではないのだろうか。エチレンの供給過剰は、中東や中国の大型プラントが立ち上がった現在悩ましい問題でもある。今回の三井化学によるエチレンからの直接製造の確立でエチレンを世界的に消化する事が出来るのでないだろうか。(340字)
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