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2010年8月2日〆切 新聞論評 200814065 沖野真大
1.新聞情報
見出し ヤフー・グーグル提携で競争損なうな
発行日 2010年7月29日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 2面
2.要約
インターネット情報サービス国内最大手のヤフーが、米ネット検索最大手のグーグルと提携する。両者を合わせた国内検索シェアは9割を超える。競争関係を損なわないためにも、公取委は両社の行動を注視するべきだ(98字)
3.論評
2001年から2004年以来となる、ヤフー・グーグルの検索技術における提携がなされた。他企業が心配するのは、やはり90%を超えるシェアを持ってしまうことによる競争関係の損失であろう。記事にある通り、情報の多重活用や、広告単価が決められてくるかもしれないなどの不安要素はたくさんある。しかし、現時点では公取委のコメントにあるように、今回は検索技術の提供というだけであり何も合併や事業統合をするわけではない。ヤフーも、技術を取り入れることによってオークションなどに独自色を出していくことが目的であり、検索という部分においては似てくるかもしれないがヤフーとグーグルのサービスが似てくるということは無いように思う。しかし、今回の提携があるにせよ無いにせよ、国内企業がこの競争には入っていくことができていないのも現状だ。独占禁止法云々を言うにしても、競争に参入しようとする企業がないのであれば御門違いではないだろうか。(396字)
2010年8月2日〆切 新聞論評 200814065 沖野真大
1.新聞情報
見出し ヤフー・グーグル提携で競争損なうな
発行日 2010年7月29日
新聞社 日本経済新聞、朝刊
面数 2面
2.要約
インターネット情報サービス国内最大手のヤフーが、米ネット検索最大手のグーグルと提携する。両者を合わせた国内検索シェアは9割を超える。競争関係を損なわないためにも、公取委は両社の行動を注視するべきだ(98字)
3.論評
2001年から2004年以来となる、ヤフー・グーグルの検索技術における提携がなされた。他企業が心配するのは、やはり90%を超えるシェアを持ってしまうことによる競争関係の損失であろう。記事にある通り、情報の多重活用や、広告単価が決められてくるかもしれないなどの不安要素はたくさんある。しかし、現時点では公取委のコメントにあるように、今回は検索技術の提供というだけであり何も合併や事業統合をするわけではない。ヤフーも、技術を取り入れることによってオークションなどに独自色を出していくことが目的であり、検索という部分においては似てくるかもしれないがヤフーとグーグルのサービスが似てくるということは無いように思う。しかし、今回の提携があるにせよ無いにせよ、国内企業がこの競争には入っていくことができていないのも現状だ。独占禁止法云々を言うにしても、競争に参入しようとする企業がないのであれば御門違いではないだろうか。(396字)