トップページ > 新聞論評 > 新聞論評 2010 > 新聞論評 20100606 > this Page
2010年6月6日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814080 氏名 柏成昭
1.新聞情報:
2.要約:
津波で甚大な被害を受けた太平洋セメントの大船渡工場(岩手県大船渡市)は、現在もセメント生産が止まったままだ。電気などのインフラ復旧が遅れるなか、5月中旬には工場設備を活用したがれき焼却が始まった。(98文字)
3.論評:
東日本大震災から2ヶ月たった5月中旬頃に津波で飲み込まれた街のがれきの焼却作業が太平洋セメントの大船渡工場で始まった。街の復興がなければ工場の復興もないと思いで始めたのだ。この工場は普段はキルンで石灰石と廃棄物などを高温で焼き上げてセメントを生産する工場である。しかし、震災で街中にがれきが大量に溢れたため、廃棄物だけ焼却する工場となってきた。すでに計1千tの試験焼却は終了しており、6月中旬から街中に溢れているがれきを受け入れる予定である。大船渡工場は古い歴史を持ち、1960年におきた世界最大の地震であるチリ地震の時にも津波の被害にあった経験がある。この教訓を生かし、今回の大震災でも無事だった高台のキルンがあり、焼却施設として早期復旧を果たしたのだ。大船渡工場はセメント生産において東北地方全体でも4割を占め、大船渡の重要な産業となっている。セメント業界はここ数年低迷しているが、この震災で今こそ出番であると力を込めているという。(415文字)
2010年6月6日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814080 氏名 柏成昭
1.新聞情報:
- 見出し:大震災 企業はどう動いた
- 新聞名:日本経済新聞 朝刊
- 発行日:2011年6月2日
- 面:12面
2.要約:
津波で甚大な被害を受けた太平洋セメントの大船渡工場(岩手県大船渡市)は、現在もセメント生産が止まったままだ。電気などのインフラ復旧が遅れるなか、5月中旬には工場設備を活用したがれき焼却が始まった。(98文字)
3.論評:
東日本大震災から2ヶ月たった5月中旬頃に津波で飲み込まれた街のがれきの焼却作業が太平洋セメントの大船渡工場で始まった。街の復興がなければ工場の復興もないと思いで始めたのだ。この工場は普段はキルンで石灰石と廃棄物などを高温で焼き上げてセメントを生産する工場である。しかし、震災で街中にがれきが大量に溢れたため、廃棄物だけ焼却する工場となってきた。すでに計1千tの試験焼却は終了しており、6月中旬から街中に溢れているがれきを受け入れる予定である。大船渡工場は古い歴史を持ち、1960年におきた世界最大の地震であるチリ地震の時にも津波の被害にあった経験がある。この教訓を生かし、今回の大震災でも無事だった高台のキルンがあり、焼却施設として早期復旧を果たしたのだ。大船渡工場はセメント生産において東北地方全体でも4割を占め、大船渡の重要な産業となっている。セメント業界はここ数年低迷しているが、この震災で今こそ出番であると力を込めているという。(415文字)