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updated:2012-02-05 08:20:36 (Sun)
2012年2月6日締切 新聞論評 200814080 柏成昭
1.新聞情報
- 見出し:「スマホ競争」収益圧迫
- 新聞名:日本経済新聞 日刊
- 発行日:2012年2月3日
- 面:13面
2.要約:
スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の販売競争が携帯通信各社の収益を圧迫している。ソフトバンクが2日発表した2011年10~12月期連結経常利益は、販促費が膨らみ前年同期比11%減の1294億円だった(90文字)
3.論評
携帯通信各社は、スマホの競争により収益が圧迫されている。ソフトバンクは携帯電話販売台数およびその業績がはじめてKDDIを抜いた。旧型機能の形態を持っている顧客に対し、新型機能への買い替えを促したことが吉と出る結果となったのだ。しかし、スマホは売れば売るほど販売費用が重荷しやすいことでもある。機種変更だけでiPhoneの販促策の費用が300億円増につながる結果となった。ソフトバンクは、17年3月期に連結売上高1兆円を目指す経営目標を示した。スマホは、動画の閲覧、アプリケーションソフトの利用が多く、データ通信収入が押し上げやすい。そのため、携帯通信各社は従来型から機種変更の促し、他社から顧客の獲得に力を入れているのである。年末商戦は、KDDI、NTTドコモの2社が販促費用を膨らむ結果となった。KDDIは、携帯電話の社製変更でも電話番号継続の制度で9四半期ぶりに流入超に転換したものの、経常利益は減少してしまった。NTTドコモはデータ通信収入の伸びとコスト削減で利益が増加した。(420文字)