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1.新聞情報
2.要約:
日銀が保有する日本国債の発行残高全体に占める割合は昨年 11,12月に2カ月連続で10%を突破。2007年1月以来の高水準となった。日銀が保有する日本国債の残高は昨年末時点で約90兆円。08年9月のリーマン・ショック前から3割強増えた。(122字)
3.論評
国債の消化を日銀に依存する構図が鮮明になってきた。日銀が保有する日本国債の発行残高全体に占める割合は昨年11,12月に2カ月連続で10%を突破。2007年1月以来の高水準となった。中央銀行による国債購入は金融緩和の一環だが、財政規律の緩みと市場に受け止められると、逆に金利が上昇するリスクもはらむ。日銀が保有する日本国債の残高は昨年末時点で約90兆円。08年9月のリーマン・ショック前から3割強増えた。
短期金融市場の資金の過不足を調整する通常のオペ(公開市場操作)での国債買い入れに加え、10年10月に資産買い取り基金を新設。市場安定に向けて、同基金による国債購入を増やした影響が大きい。国債発行残高に占める日銀保有割合は、08年末の8.0%から11年末には10.1%に上昇した。
日米欧中銀の国債買い入れは、金融市場の安定やデフレ圧力の緩和が狙い。手法は同じだが、FRBの米国債保有額は発行残高全体の2割に迫るなど、1割にとどまる日銀と比べて積極性で違いがあるとの見方もある。国債が年々増していることには、 災害など仕方ない事態のもと増えていくものもあるが、日銀に頼りすぎではないか、客観視すれば日銀が機能しなくなったらどうなるのか心配だ。(519字)
4.コメント
updated:2012-02-08 11:59:41 (Wed)
2012年2月6日締切 新聞論評 201014032 森山直哉
1.新聞情報
- 見出し:国債、日銀保有1割突破、昨年末90兆円
- 新聞名:日本経済新聞 朝刊
- 発行日:2012年2月8日
- 面: 5面
2.要約:
日銀が保有する日本国債の発行残高全体に占める割合は昨年 11,12月に2カ月連続で10%を突破。2007年1月以来の高水準となった。日銀が保有する日本国債の残高は昨年末時点で約90兆円。08年9月のリーマン・ショック前から3割強増えた。(122字)
3.論評
国債の消化を日銀に依存する構図が鮮明になってきた。日銀が保有する日本国債の発行残高全体に占める割合は昨年11,12月に2カ月連続で10%を突破。2007年1月以来の高水準となった。中央銀行による国債購入は金融緩和の一環だが、財政規律の緩みと市場に受け止められると、逆に金利が上昇するリスクもはらむ。日銀が保有する日本国債の残高は昨年末時点で約90兆円。08年9月のリーマン・ショック前から3割強増えた。
短期金融市場の資金の過不足を調整する通常のオペ(公開市場操作)での国債買い入れに加え、10年10月に資産買い取り基金を新設。市場安定に向けて、同基金による国債購入を増やした影響が大きい。国債発行残高に占める日銀保有割合は、08年末の8.0%から11年末には10.1%に上昇した。
日米欧中銀の国債買い入れは、金融市場の安定やデフレ圧力の緩和が狙い。手法は同じだが、FRBの米国債保有額は発行残高全体の2割に迫るなど、1割にとどまる日銀と比べて積極性で違いがあるとの見方もある。国債が年々増していることには、 災害など仕方ない事態のもと増えていくものもあるが、日銀に頼りすぎではないか、客観視すれば日銀が機能しなくなったらどうなるのか心配だ。(519字)
4.コメント