トップページ > 新聞論評 > 新聞論評 2012 > 新聞論評 20120802 > this Page
updated:2012-08-06 18:26:38 (Mon)
2012年8月2日締切 新聞論評 200914026 亀本啓介
1.新聞情報
- 見出し:高速ツアーバス規制強化、安全のコスト利用者に、旅行会社、4割が「値上げ・減便」。
- 新聞名:日本経済新聞 朝刊
- 発行日:2012年8月4日
- 面:2面
2.要約:
関越自動車道の死亡事故による安全規制の強化による運行費用の上昇により、高速ツアーバス旅行を企画する旅行会社の4割が値上げや運行便数の削減を実施・検討しており、今後の利用動向へ影響が出そうだ。(95文字)
3.論評
高速ツアーバス事業者の約9割が加盟する高速ツアーバス連絡協議会の会員旅行会社35社の調査から、回答企業の5割が運行を委託する貸し切りバス会社の選定基準を「衝突防止装置導入の可否」「従業員教育の内容」を考慮するなど厳格化した。
国土交通省が指定した規定強化内容は、400キロメートル以上を走る夜行バスは2人以上で乗務することや、運転手の1日当たりの乗務時間を休憩を含め10時間以内に制限、そして旅行会社と運行契約を結んだ貸し切りバス会社が運行を下請けに回すことなども禁止された。これらに対応するためコストが膨れ上がり、格安料金や柔軟な増便を武器に年間600万人以上が利用する交通手段となった高速ツアーバスは事業モデル見直しを迫られている。
値上げ幅は全路線平均で200~400円との答えが大半を占める。安全性は高まるが、そのためのコストは消費者へ転嫁されるわけで、夏休みのシーズンにも関わらず、旅行会社にとって苦しい展開が続きそうだ。(404文字)
- 自身の主張に乏しいため中身が入ってこない、自らの考えをもりこむことも重要である -- (平中) 2012-08-12 17:19:40
- うるさい黙れ -- (亀本) 2012-09-14 20:13:55