1.新聞情報
見出し TPP、日本に猶予、9ヵ国、年内の交渉妥結断念。
発行日 2012年9月11日
新聞社 日本経済新聞 朝刊
面数 4面
2.要約 日本の環太平洋経済連携協定交渉参加に時間的な猶予が出てきた。関税撤廃や非関税障壁の見直しなどを巡り各国の意見の隔たりが依然大きいからだ。政府はこれを好機ととらえ交渉の参加表明を早期に打ち出す方向で改めて調整している。(108字)
3.論評
日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に時間的な猶予が出てきた。米国やオーストラリアなどTPP交渉参加9カ国は、年内に交渉を妥結させるとの目標を事実上断念した。関税撤廃や非関税障壁の見直しなどを巡り各国の意見の隔たりが依然大きいからだ。
政局の混乱もあって、野田佳彦首相は今回のAPECでもTPP交渉の参加表明を断念した。通商交渉の参加に90日かかる米議会のルールを考えれば、日本の年内の交渉参加はもはや不可能な情勢。ただ、9カ国が年内妥結を断念し、TPPの枠組みをつくる議論の途中で日本が交渉に参加することはまだ可能だ。
民主党の経済連携作業部会が7日まとめた報告書では「例外なき関税撤廃は認められない」との意見を盛り込んだ。党内で推進派と慎重派の意見が対立するなかで、政府は政局にかかわらずTPP交渉へ参加できないか道を探っている。
9カ国は、メキシコとカナダを「新たなTPPのパートナーとして歓迎する」と首脳声明に盛り込んだ。両国は10月にも交渉に参加できる。
各国の意見の隔たりが大きいが、それでもTPP交渉の参加が可能なのであれば、参加するべきだと思う。しかし首相が変わるかもしれない今難しい状況ではある。(505字)
見出し TPP、日本に猶予、9ヵ国、年内の交渉妥結断念。
発行日 2012年9月11日
新聞社 日本経済新聞 朝刊
面数 4面
2.要約 日本の環太平洋経済連携協定交渉参加に時間的な猶予が出てきた。関税撤廃や非関税障壁の見直しなどを巡り各国の意見の隔たりが依然大きいからだ。政府はこれを好機ととらえ交渉の参加表明を早期に打ち出す方向で改めて調整している。(108字)
3.論評
日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に時間的な猶予が出てきた。米国やオーストラリアなどTPP交渉参加9カ国は、年内に交渉を妥結させるとの目標を事実上断念した。関税撤廃や非関税障壁の見直しなどを巡り各国の意見の隔たりが依然大きいからだ。
政局の混乱もあって、野田佳彦首相は今回のAPECでもTPP交渉の参加表明を断念した。通商交渉の参加に90日かかる米議会のルールを考えれば、日本の年内の交渉参加はもはや不可能な情勢。ただ、9カ国が年内妥結を断念し、TPPの枠組みをつくる議論の途中で日本が交渉に参加することはまだ可能だ。
民主党の経済連携作業部会が7日まとめた報告書では「例外なき関税撤廃は認められない」との意見を盛り込んだ。党内で推進派と慎重派の意見が対立するなかで、政府は政局にかかわらずTPP交渉へ参加できないか道を探っている。
9カ国は、メキシコとカナダを「新たなTPPのパートナーとして歓迎する」と首脳声明に盛り込んだ。両国は10月にも交渉に参加できる。
各国の意見の隔たりが大きいが、それでもTPP交渉の参加が可能なのであれば、参加するべきだと思う。しかし首相が変わるかもしれない今難しい状況ではある。(505字)