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禿絶倫説

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禿絶倫説 03/04/27

  禿は絶倫という都市伝説がある。本当だろうか。

  髪の毛の成長を司るのは女性ホルモンであるから、禿の人は男性ホルモンの割合が少ないのではないかという指摘がある。一方その前提を信用しない人がいる。ここに踏み込むと似非科学に足をとられるので別の角度から検討してみよう。

  まず、禿の男がいる。非情ではあるが「禿」と表記する。禿げていない男がいる。「房」と表記する。女がいる。「女」と表記する。

  さて、禿絶倫伝説に於いて房は完全に脇に回る。従って禿と女の交錯が追求の中心となる。「禿絶倫伝説」これは「禿絶倫説」と表記するとして、この禿絶倫説、一体誰が言い出したのだろうか。単純に考えれば禿が最も利を益する立場にあるから禿が一番怪しい。しかしこれは答えに辿り着けない袋小路の罠であるからここではない。別の道なのだ。

  「禿はもてない」と思い込んでいる禿がいる。「禿はもてない」と思い込んでいる房がいる。「禿かどうかはあまり気にしない」というのが女の公式の建前となっている。では何故「絶倫」という言葉が登場するのか。必ず何かの意味がある筈だ。

  房の絶倫と禿の絶倫両方を相手にした女が比較検討した場合、「絶倫な禿」のほうが多大なインパクトがあることは認めよう。しかしこれも本線ではない。

  実のところ「『禿はもてない』と思い込んでいる禿」がこの伝説を支えているのだ。しかしそれは禿の虚勢でもなく禿の陰謀でもない。直接禿が「我々は絶倫だ」と触れ回っているわけではないのだ。この伝説を流布しているのは女である。流布しているのが女にも関らず支えているのが禿とはどういうことか。

  こうだ。「『禿はもてない』と思い込んでいる禿」は、もてないと思い込んでいるが故に女に対して一歩踏み込むことを躊躇する。それを繰り返すうちに知らず知らず女との接点が薄くなる。そういう禿が女をものにしたとき、ここで逃がしてなるものかとばかりに金と愛とその他色々を全て注ぎ込む。「次の機会がいつあるか判らない」と思い込んでいるから必死である。その結果、もてる房が軽く流すような場面も丁寧に処理し、ここぞと張り切るから、

   「ハゲは絶倫」

  となる。すべての禿が絶倫ではないし、房の中にも絶倫はいる。しかし、禿絶倫説を流布できるのはその事実身をもって確かめた女だけなのだ。日ごろ「禿だから女には縁がない」と思い込んでいる禿が縁付いた場合、発情しっ放しになることは容易に導かれ、当然ここを先途とやりまくり、そのあたりを知悉している女は昇天し、「やっぱり禿は絶倫」となるのである。

  絶倫とまではゆかなくても体力的或いは身体的にどうしても無理という者もいるだろう。しかし無理であることが自分で判っているから女の誘いを泣く泣く断ることになり、そうなると「禿は絶倫とは限らない」という伝説が拡まることもない。

  禿であることに悩む禿達よ、禿絶倫説に嫉妬する房達よ、禿を何となく嫌がる女達よ、何も気にしなくてよい、あるがままを受け入れるのだ。
 
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