メアト
「あ〜〜〜〜イライラするぅ〜〜!!!」ビクッ!
ジーン
「………いつになく荒れてますね」
メアト
「当然よ!!あたしのコンディションはもう最悪!!一睡も出来てないし昼寝しようにも全然夢に入らないの!!」
ジーン
「昼寝というか朝ですけど」
イグニス
「おはよう………ん?メアト、その顔は……」
メアト
「あっ、聞いてよイグニス!!あいつのせいで!!」
ジーン
「今朝、一睡も出来なかったらしいですよ………」
メアト
「やっぱりあのフクロウがなにかしたんだわ………」
イグニス
「改めて、昨晩について詳しく聞かせてくれ」
メアト
「…………あたしが寝よーって時に、なんか怒った調子でフクロウみたいなモンスターが現れたのよ」
メアト
「名前が……えーと、バロ……じゃなくて、ホルル……みたいな」
ジーン
「ホロロホルル?」
メアト
「そう!!ホロロホルル!!」
ジーン
「有り得えない……ホロロホルルは混乱と眠りのエキスパート」
ジーン
「逆に寝られなくなるなんて事は聞いたことも………」
メアト
「現にあたしは今眠れなくなってるのよ!!」
イグニス
「スリープをかけても眠れないか?」
メアト
「ダメ…………どうしても寝れないの」
イグニス
「………これはまずいな、眠れないということは疲れを取れない事と同義だ」
イグニス
「それに生物は1週間眠らない状態が続くと突然死すると言われている」
メアト
「あたしまだ死にたくない〜!」
ジーン
「…………………方法あるにはありますよ」
メアト
「ホント!?早くやって」
ジーン
「本当にいいんですか?」
メアト
「なんでもいいから!!」
ジーン
「…………」
ジーン
「サンダーー!!」
メアト
「ぎゃああああ!!」ガクッ
ジーン
「ほら、眠ったでしょう?」
イグニス
「…………それは『眠った』ではなく『気絶した』と言うんだ」
ジーン
「なんでもいいと言ったのはメアトです、ひとまずこれで………」
メアト
「何すんのよ!!」
ジーン
「起きた!?結構強めの与えたのに!?」
イグニス
「なんてものをぶつけてるんだお前は!!」
<失礼しまーす
ジーン
「まずい!別世界の住民がもう現れた!」
イグニス
「何!?たしか俺は今回選手として………だがこの状況を………」
ジーン
「メアトの方は私がなんとかしておきます!!貴方はそちらに行ってください!」
ジーン
「魔王様の為にも今回は失敗は許されないんです!」
イグニス
「………任せたぞ!」
ジーン
「………………さて、メアトを眠らせるためにはどうするか」
ジーン
「今どんな状態なんですか?」
メアト
「………凄く頭が重いわ、体もめっちゃだるい、昨日の疲れが全然取れてないのよ」
ジーン
「よいしょ」トン
メアト
「うっ!!」
ジーンはメアトの首を叩いて気絶させるが、すぐ起き上がる
メアト
「やめなさいってのそれ!!」
ジーン
「私は真剣にやっているんですよ…………ぐぬぬ」
ジーン
「まずは色々と試してみましょう!」
ジーン
「メアト、これを見なさい」
ジーンは丸い硬貨に紐をつけたものを用意する
メアト
「何これ」
ジーン
「典型的な催眠術です……ほ〜ら、振り子のように揺れるこれを見なさい………」チッチッチッチッ
メアト
「…………これで本当に眠れるの?」
ジーン
「静かに………今集中してるんです………」
メアト
「…………………」
メアト
「………………別になんともないけど」
ジーン
「ずおー…………」
メアト
「あんたが寝てどーすんのよーーっ!!」
ジーン
「ぎゃあああああああああ!!!」サンダー
ジーン
「……………いいですか?そもそも寝る上で焦りは禁物です」
ジーン
「寝よう寝ようって考える事が、却って睡眠を阻害することになるんです」
メアト
「じゃあ何よ、寝ちゃいけないの?」
ジーン
「大事なのは落ち着くこと、リラックスです」
ジーン
「心を空気のようにすーっと静かにすること、それが寝る上で1番大事なことなんです!」
メアト
「………知らなかったわー、寝るのってこんなに面倒臭い事だったのね」
ジーン
「ほら、やりますよ!!」
ジーン
「元はと言えば!!今日はメアトが
ゲームマスターをする予定だったからな!?」
メアト
「………………」
ジーン
「こうやって空気と一体化して………無の領域になるのです」
ジーンとメアトは城の外で座禅を組んでいた
メアト
「修行かーーっ!!」バシッ
メアト
「何よもう!!さっきから全然眠れないじゃない!!」
ジーン
「ちゃんと手伝ってるのにその言い草はなんだ!」
ジーン
「じゃあ………もうアレだぞ!アレ!お前の飲み物に薬仕込んだり、やわらかハンカチ口に押し付けるぞ!」
メアト
「そっちのネタはダメだって!!」
メアト
「そうじゃなくてやってる事がしょうもないって言ってんの!!」
…………
イグニス
「ホロロホルルか、最近この大陸に現れた新種で分かってることは少ない」
イグニス
「………ゲームに参加しながら情報を集めるか」
イグニス
「………それにしてもジーンの方は何をしているのか、何やら嫌な予感が………」
…………
ジーン
「……………ふううう!!」
ジーン
「はあああああああ!!!」
ジーン
「……ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、だめか……………」
メアト
「………………何したの?」
ジーン
「暗示をかけて眠るように誘導したのですが………」
メアト
「洗脳っ!!!」パン!!
ジーン
「いったい!!」
メアト
「なんで危ない橋渡るのよ!!」
メアト
「あたしが言ってるのは!簡単で、楽で、即効性があるやつ!!」
ジーン
「なんて無茶苦茶な………………」
ジーン
「もういいですよ!!そんなに言うんだったら」
ジーン
「ホロロホルルを召喚します!!それでいいでしょう!?」
メアト
「ホロロホルルを〜?」
ジーン
「ホロロホルルは本来、催眠を得意とするエレメント!もう1回掛ければきっと」
メアト
「ジーン」
ジーン
「はい」
メアト
「酷くなったらホントに許さないんだからね 」
ジーン
「…………何するんですか?」
メアト
「あんたが魔王様に隠してるアレを次元葬で………」
ジーン
「うわっ!!それだけはやめて!!」
ジーン
「うぬぬぬ失敗しないでくれよホロロホルル、私のアレが掛かってるんだ!!」
ジーン
「召喚!!!」
ホロロホルル
「大登場」
メアト
「喋れるんだこいつ」
ジーン
「外来種はエレメントの影響で知能が発達すると記録しておきましょう」サラサラ
ホロロホルル
「それで、誰を始末して欲しいんだ?」
ジーン
「え、始末?なんの事です」
ホロロホルル
「なんだ暗殺ではないのか?ホロロ種は混乱と催眠を利用した暗殺のスペシャリストなんだぞ?」
メアト
「あ………暗殺!?」
ホロロホルル
「ああ、血種によっては【透明】にもなれるらしいぞ、俺は無理だが」
ジーン
「………実はかくかくしかじかで」
ホロロホルル
「ええ………それならドスバギィでもよくないか?まぁ召喚されたからには仕事はきっちりこなすが」
ホロロホルル
「行くぞっ!!」バシッ!!
メアト
「あう〜」
ホロロホルルは特殊な粉を撒きながら羽で叩く
メアト
「わーいママとパパがおいでおいでしてる〜」
ジーン
「混乱させてどうするんですか!!」
ホロロホルル
「す、すまん!つい仕事癖で!」
ホロロホルル
「改めて催眠音波!!」ボォーーーン!!
メアト
「あっ…………」
メアトは催眠音波で倒れた
ジーン
「…………ふう、これでよし」
ジーン
「ようやく眠りましたか」
ホロロホルル
「よく分からんがアンタも大変だったn」
メアト
「どうだった?」
ジーンホロロ
「「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 」」
ジーン
「もうそれどうしようもないですよ!!」
ホロロホルル
「嘘だろ……古龍クシャルダオラも眠らせる催眠音波だぞ(自称)」
ジーン
「手段と彩に長ける彩喚士の私(自称)もついているのに!」
メアト
「これまでの数々に彩喚士要素あったぁ!?」
ジーン
「………あ、そういえば貴方を襲ったフクロウみたいなのってこんな感じでした?」
メアト
「違う、もっと汚い色してたわ」
メアト
「なんか………ホロロホルルなんて名前じゃなかったと思う、ゲロロみたいな」
ホロロホルル
「名前まで汚らしくするのやめてもらえる?」
ホロロホルル
「えーと、それって………あ!!分かったぞ!バロロバルルだ!!」
メアト
「それ!!それよ!!」
メアト
「バロロバルルってなんなの?」
ホロロホルル
「………んー、ホロロホルル種の仲間ではあるんだが、なんというか………腕が鈍いというか、中途半端というか」
ジーン
「ああ、それでどんな卑怯な手でも使うしコンプレックスでもあるような………」
ホロロホルル
「随分詳しいな」
ジーン
「いえ、こちらも似たような前例がありましたので………」
ホロロホルル
「奴の催眠は………眠らせるどころか、二度と寝ることが出来なくなってしまう」
ホロロホルル
「科学的に言うと、眠るために必要な体の部分が完全に麻痺してしまうらしい」
メアト
「…………!!」
メアト
「それで!?どうしたらあたしは眠れるようになるの!?」
メアト
「ずっと嫌だったの!こんなに体はだるいのに、どうしてあたしは寝れないのてっ!!」
ホロロホルル
「俺たちにホロロにも分からない、奴は強い」
ホロロホルル
「狩猟に行ったハンターたちが全員戻ってこないと言われるくらいだ」
ジーン
「ちなみに、過去に同じ被害があった人はどのように対処を?」
ホロロホルル
「……………本当に聞きたいか?】
メアト
「………!」ゾクッ
ジーン
「これはもうバロロバルルを捕まえるしかない、か」
ジーン
「これ以上メアトの睡眠を狂わされてはこちらにも支障が出る、不眠の三術将なんて洒落にもなりません」
ジーン
「………それに、奴は今もこの大陸にいる」
ジーン
「犠牲者が増える前に………奴を叩く!!」
メアト
「それであたしはどうしたら……」
ジーン
「寝るのはもう少し我慢してください」
メアト
「え〜!?」
ジーン
「その代わり…………」コト
ジーンはメアトの手にティーカップを置く
ジーン
「疲労回復、眠気覚まし、頭痛に効く特別なハーブティーを作っておいた」
ジーン
「気休め程度にはなるでしょう」
メアト
「いつの間に………」ゴクッ
メアト
「苦っ……でも少しはマシになったわ」
ジーン
「さて、私は外からバロロバルルを探してきます、この周りに来たらイグニスに伝えておかなくては」
メアト
「あっ、ジーン!」
ホロロホルル
「おーい兄ちゃん!ケータイ落としてるよー!」
ホロロホルル
「あっ、行っちまった」
メアト
「…………えー?これあたしが連絡入れなくちゃいけないの?」
………
メアト
「………ってことらしいのよ、イグニス」
イグニス
【そうか………怪しい奴を見つけたらすぐに連絡する】
メアト
「頼むわよ、あいつは夢幻術でぐちゃぐちゃにしてやるんだから」
イグニス
【そんな物騒な技はないだろう、夢幻術に………ところで眠気は大丈夫か?】
メアト
「ん?ああ………今のところはね」
メアト
「ジーンがハーブティー作ってくれたから」
イグニス
【そうか、ジーンは上手くやったんだな】
メアト
「そこに行き着くまでがめちゃくちゃだったけどね………」
イグニス
【奴なりにお前を気遣っているんだろう】
メアト
「……………ジーン、大丈夫かしらね?」
イグニス
【問題ない………と、思いたいが】
イグニス
【………『眠らせない』だけの怪物が、狩人を数多く失踪させるというのは妙だ、何か他の力が………】
イグニス
【と、急用が出来た、失礼する】
メアト
「ちょっとイグニス!?」
メアト
「勝手に切らないでよ………」
メアト
「イグニス、ジーン………」
ホロロホルル
「嬢ちゃん、優しんだなあの二人心配して、好きなの?」
メアト
「うーん………そうね、ここが好き」
メアト
「ナントカ三術将、結構楽しいのよ」
メアト
「だから………何も失って欲しくない」
ホロロホルル
「…………」
メアト
「でもあんたも気が合うわね、あたしの新しい使い魔ちゃんにならない?」
ホロロホルル
「いや、俺には合わないよその空気」
ホロロホルル
「俺たちホロロホルルは暗殺者、大切なものを沢山奪っちまうのが運命なんだ」
ホロロホルル
「俺よりかは……うーん……アイルーの方がいいかもな」
魔王
「メアト!」
メアト
「あ、ヘリオー……魔王様」
魔王
「2人はいないんだろう?なら、ヘリオールで構わない………そのエレメントは?」
ホロロホルル
「お、アンタがここのボスかい、お邪魔してまーす」
………
魔王
「………最近は、別世界からエレメントが流れ込んでいたが、ついに被害が出たか」
ホロロホルル
「あー、こっちじゃモンスターはエレメントって言うんすね」
魔王
「……………何故、奴はメアトを」
ホロロホルル
「あいつ、自分が寝かせられないことを拗らせていたからな、眠ろうとするやつを見ると虫唾が走るそうで」
魔王
「そんなことで………」
ホロロホルル
「嬢ちゃんは本当に気の毒だよ、無差別テロみたいな物だからな」
ホロロホルル
「しかしあんたも随分この子に拘るもんだ………ああ、なるほど」
ホロロホルル
「あんた、ちょっと面見せてもらっていい?」
魔王
「ん………別に構わないが」すっ
ホロロホルル
「……………ほーそういう事ね完全に理解したわ」
魔王
「ん?」
メアト
「ねぇ、ホロロホルル」
ホロロホルル
「どうした?」
メアト
「あんたの種って催眠の他に混乱も出来るんでしょ?バロロバルルはどうだったの?」
ホロロホルル
「混乱は問題なかったよ、技術が必要な催眠音波と違ってこっちは羽に粉がついてるだけだからな」
ホロロホルル
「……………ただ、もしなんかの気まぐれで混乱粉でも起こされたら………」
ホロロホルル
「なんというか、混乱をコントロールみたいな」
魔王
「………混乱をコントロール?言ってる意味がよく分からない」
ホロロホルル
「いやいや、なんかさ………こう、頭を狂わせて?思いどおりに操るみたいな………」
…………
ジーン
「…………とは言うものの、ここからどうやって集めるか」
ジーン
「クーは今メアトの代わりにゲームマスターをやらせてきるから呼び出せないし…………」
ジーン
「な、何だこの声………」
バロロバルル
「おりゃああああああああ!!!」
ジーン
「ぎゃあああああああああ!!」
バロロバルルは自分の羽をジーンの顔に押し付ける
ジーン
「うわっ!!臭っさ!!何だこの羽!!」
バロロバルル
「は!?臭くねーし!!混乱の粉のせいだし!!」
ジーン
「う、羽毛………」ガクッ
バロロバルル
「よし、幹部の頭脳派っぽいやつを止めたぞ………これで壁は崩れた」
バロロバルル
「よーし!!早速魔王の城に行ってくるか!!」
ジーン
「…………ひゃひゃひゃひゃひゃ」
ジーン
「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
……………
イグニス
「………ん?電話………メアトでもジーンでもない」
たくっちスノー
「ああ、それは緊急番号だ」
たくっちスノー
「街で何かあった時にSOSみたいな形で掛けるように軍に頼んどいた」
イグニス
「………もしもし?」
イグニス
「ああ、守影術士のイグニスだ………何?」
イグニス
「ジーンが?乱心?どういうことだ?」
イグニス
「何を馬鹿なことを、ジーンはそんな事をするような奴ではない」
イグニス
「……本当なのか?まさか…………分かった、ゲームを進めながら確認する、報告感謝する」ピッ
たくっちスノー
「………彩喚士さんに何か?」
イグニス
「…………おかしくなった、と言っている」
イグニス
「軍によると………」
イグニス
「スープを四つん這いで舐めまわし、その上食い逃げ」
イグニス
「カメレオンみたいに衣装の色をころころ変えて最終的に全……これ以上はやめよう」
イグニス
「そして、最後には酒の入った樽に頭を突っ込み一気飲みしたそうだ」
ジーン
「あばばばばばばばばばば!!!」
ジーン
「………はっ!!私は一体何を……」
ジーン
「うわっ気持ち悪っ!?これ酒かっ!?」
ジーン
「てかなんだこの格好!!なんてゴチャゴチャして………」
ジーン
「………ん、どうしたんだ、皆………そんな顔をして………私が」
ジーン
「おい!!待ってくれ!!私は一体何をしていたんだ!?」
ジーン
「そこの少年逃げないでっ!!わたしはっ!!何をしていたんだあああああ!!」
雪
「あの………これ、落し物ですよ」
ジーン
「えっ?」
プルル
イグニス
【……………ジーン、聞こえるか?】
ジーン
「い、イグニス!!」
イグニス
【どうやら正気に戻ったようだな………三術将としてその行為は………】
ジーン
「私も今、何がなにやらなんですよ!私は一体何を………」
イグニス
【…………本当に聞きたいか?】
ジーン
「………えっ、わたし、そんなことを………?」
イグニス
【ああ、軍から被害報告も出ている】
イグニス
【無自覚とはいえ独断で動いてここまでの騒ぎとなった以上、魔王様からの大目玉は避けられないだろう】
ジーン
「…………は…………はははは………」
ジーン
「魔王様に怒られるくらい、何なら三術将をクビになったって覚悟の上ですよ………」
ジーン
「私、明日からどうやってここの人達と接していけばいいんでしょう」
ジーン
「今!!私を横切る人々の目が、変質者を見る時のそれなんですよ!!」グスッ
ジーン
「あのフクロウ!!メアトを眠らせないようにするどころか、私の尊厳まで粉々にぶち壊した!!」
ジーン
「絶対に生きて返さん!!あの悪臭フクロウが!!」ブチブチ
イグニス
【…………】
ジーン
「イグニスも気を付けてくださいよ!あの粉に触れられたら人生終わりますから!!」
イグニス
【あ、ああ………気を付ける、今は合流するんだ】
ジーン
「その前に一風呂浴びてきます、あのフクロウの匂いが全然落ちないんですよ」
イグニス
【分かった………その、災難だったな………】
………
イグニス
「ジーン………戻ったら慰めてやるか」
たくっちスノー
「コワ〜………なんかどえらい事になったな」
…………
そしてジーンの被害は魔王にまで行き渡り………
魔王
「………」
ジーン
【わ、私がやったということは……間違いない、でも意図的にやったことではないんです!!】
ジーン
【生物として終わった………あんなバカみたいな真似を、人々の前で………私はなんて恥さらしだ………死にたい………】
魔王
「………今は休んでいい、お前の処遇はまた後だ」
ジーン
【はい………申し訳ありません、魔王様………】
メアト
「………ジーン、今日だけ次元層貸してあげるわ」
メアト
「1人になりたい時、あそこはすごく楽になれるわよ」
ジーン
【…………今は、そうさせてもらうよ、メアト…………】
メアトはジーンの居る所に次元の穴を作り、ジーンは入っていった………
メアト
「……ジーンがあたしのせいでこんな事になるなんて」
ホロロホルル
「でもまぁ1人の社会的な死と引き換えに有益な情報は得られたぞ」
ホロロホルル
「あいつの羽はとってもくさーい」
ホロロホルル
「あまりの臭さに理性を失って、混乱の粉と力があわさって頭がパッパラパ〜になっちゃう」
ホロロホルル
「こりゃ危険だ」
魔王
「…………」
ホロロホルル
「多分、あいつはナントカ三術将とやらもアンタのことも調べてる」
ホロロホルル
「ジーンとやらにも狙ったなら間違いなく八つ当たりでもう1人にも来る」
メアト
「イグニスまでアホになっちゃったら三術将もおしまいよ!」
魔王
「イグニスに限ってそれは無い………と思いたいが………」
ホロロホルル
「あんたも危ないぜ?」
魔王
「気を付けるつもりさ」
メアト
「なんか弱点ってない?何属性が弱いとか………」
ホロロホルル
「ホロロ種の弱点は水だ」
メアト
「水ねぇ………なんとか用意できない?」
魔王
「氷では無理か?」
ホロロホルル
「あーダメダメ、氷はむしろ耐性あるんだ俺ら」
………
ガッシャーーン!!
メアト
「何!?」
魔王
「魔王城になにか侵入してきたのか!」
ホロロホルル
「奴だな!どうやらあいつ混乱させる奴よりバカみたいだ!」
ホロロホルル
「乗りな魔王さんよ!こっちの方が速いぜ!」
魔王
「すまない!」
メアト
「ホロロホルル‥‥‥ヘリオール‥‥‥」
………
魔王
「聞いてもいいだろうか?何故召喚された身に過ぎない君がここまで私たちに手助けを‥‥‥」
ホロロホルル
「ま、俺たちホロロ種の恥晒しを止めたいってのもありますけど‥‥‥‥」
ホロロホルル
「いいじゃねぇか、家族愛って」
魔王
「‥‥‥‥‥!!」
ホロロホルル
「娘さんを助けたいんだろ?だったらパパには頑張ってもらわないとな」
魔王
「‥‥‥‥‥‥娘か、ふふっ、そうだな」
魔王
「ああ、【そういう事】にしておこう」
魔王
「急いでくれ!」
ホロロホルル
「あいよー!!」
‥‥‥‥
メアト
「‥‥‥‥‥‥あたしに、なにか出来ないの?あたしに‥‥‥」
‥‥‥
イグニス
「!!」
バロロバルル
「3人目みーっけ!!」
イグニス
「お前が昨晩の奴か」
イグニス
「!」
バロロバルル
「いっくぜぇー!!まずはそのパワーバカを黙らせ」
イグニス
「影柱」
バロロバルル
「えっ」
バロロバルルはあっさりと結界に捕まった!!
バロロバルル
「いっててええ!!何これええ!?」
イグニス
「お前の粉は人を狂わせる力があるそうだからな、近付かないようにすれば問題ない」
イグニス
「そして、これを使う」
バロロバルル
「麻酔銃ー!?なんでそんなものを!?」
イグニス
「ここで死なせてしまっては、メアトの不眠を戻す方法を聞き出せなくなる」
バロロバルル
「ちくしよー!!ならこれでどうだ!!」
バロロバルルは結界内で飛び上がり、頭上から音波を飛ばす
バロロバルル
「空なら近づけないだろ!!お前も眠れないようにしてやる!!」
イグニス
「影柱!」
イグニスは自分の真横2方向にも結界を作り‥‥‥
イグニス
「お前も随分‥‥‥視野が狭い!」
イグニスは結界を壁のように蹴って、上空のバロロバルルに近づき
イグニス
「圧縮!!」
バロロバルル
「ぎゃああああ!!」
バロロバルル内の結界を狭くする!!
バロロバルル
「あ、あ、あれー!?なんだこの頭脳プレー!?」
バロロバルル
「普通、赤色っていえばパワーこそ力みたいな脳筋キャラが当てられるはずなのにーー!!」
イグニス
「俺はそんな風に思われていたのか‥‥‥何故メアトとジーンを狙った!」
バロロバルル
「眠そうにしていたからというのは建前なんだ!!ナントカ三術将とかふざけた名前してるから、俺でも余裕で暗殺できると思ったんだ」
イグニス
「‥‥‥自惚れるな!お前のような未熟者に潰されるほど我らは脆くない!」
イグニス
「それに、俺たちは【ナントカ三術将】ではない!」
イグニス
「我らは魔王様に選ばれし‥‥‥」
イグニス
「ヘリオール・ゼ・ソウラルテア・ユーデルネイト・レシェ・イトイリス・アルアディアの三術将!」
イグニス
「これが正式名称だ!」
バロロバルル
「ぎいいいいつぶれるうううう!!分かった、わかったからああああ!!喧嘩売ってすみませんでしたあああああ!!」
イグニス
「答えをいえ、不眠を覚ます方法は?」
バロロバルル
「っあああああ!!知らないよそんなのおおお!!俺だって眠らせるつもりでやってるのにさああああ」
「いや、あるだろ方法は」
ホロロホルル
「鳥頭アターック!!」ゴン
ホロロホルル
「か、かてぇーー!!オオナヅチの角も折った俺の石頭がー!!(自称)」
魔王
「イグニス!」
イグニス
「魔王様‥‥‥侵入者、並びにメアトとジーンを狙った者を捕まえました」
魔王
「よくやってくれた」
ホロロホルル
「あー‥‥‥兄ちゃんがやったのこれ?すげぇな」
バロロバルル
「ホロロホルルーー!!同種だろーー!!?たすけてくれー!!!」
ホロロホルル
「‥‥‥‥‥‥‥助けて欲しい?じゃ、あの嬢ちゃんの不眠を何とかする方法をな」
バロロバルル
「知らないってのそんなのー!!」
ホロロホルル
「‥‥‥‥‥うーん、本当か?俺は多分心当たりあるぞ」
ホロロホルル
「ほら、あれだよあれ‥‥‥アレ出せよ、そうしたら」
バロロバルル
「ほ、本当か!?出すもの出せばいいんだな!?なーっ、そういうわけだから出してくれよ!!」
イグニス
「しかし‥‥‥」
ホロロホルル
「俺の方からも頼む、アンタに迷惑掛けたくないんだ、ごめんな」
ホロロホルル
「責任は俺も取るから」
魔王
「イグニス」
イグニス
「‥‥‥‥影柱、決壊」
イグニスは影柱を破壊すると、結界が消えていく
バロロバルル
「はーーははは!!自由だ!!誰が不眠なんか解除してやるか!!」
バロロバルル
「今度はお前に」
ホロロホルル
「よいしょっと」
ホロロホルルは翼をバロロバルルに突き刺した!!
バロロバルル
「な‥‥‥何を‥‥‥!?」
ホロロホルル
「言ったろ、出すもん出せば見逃してやる、何をすれば治るかって」
ホロロホルル
「‥‥‥‥‥お命、頂戴致します」
バロロバルル
「ま、待って!!まだ死にたくな!!」
ホロロホルル
「天誅!」
バロロバルル
「アバっ!!」
ホロロホルルは翼を抜いて、鉤爪を傷口に突っ込んで‥‥‥内蔵を引っ張り出した!!
ホロロホルル
「‥‥‥‥うっわ、予想通りだ」
ホロロホルル
「‥‥‥‥‥めちゃくちゃ汚ねー‥‥‥お前の袋」
イグニス
「‥‥‥‥‥何を?」
ホロロホルル
「これは俺たちの種族としての、おトリ前、いや落とし前か」
ホロロホルル
「‥‥‥‥泣けぬなら殺してしまえホトトギス、だったら俺らは」
ホロロホルル
「寝かせぬなら殺してしまえホロロホルルだな」
魔王
「‥‥‥‥ホロロホルルよ、その腐った内蔵は一体」
ホロロホルル
「俺たちの【睡眠袋】だ、随分汚いってことは機能してなかったんだな病気かなにかで」
ホロロホルル
「毒袋とか水袋みたいに、俺たちは専用の【袋】があるんだ」
イグニス
「‥‥‥‥状態が悪すぎる、とても機能しているとは思えん」
ホロロホルル
「まぁ、後はこいつを調べればおかしくなった原因とか治すための薬でも出来る」
ホロロホルル
「聞くところによれば俺たちの睡眠袋取り出して治す方法作ってる世界もあるらしいからな」
魔王
「よし、直ちに作らせる」
ホロロホルル
「けどよぉ、今の研究者さんってメンタルぐちゃぐちゃになって‥‥‥」
「‥‥‥‥やります!!」
ジーン
「やらせてください、魔王様!!」
魔王
「ジーン!」
イグニス
「もう大丈夫なのか?」
ジーン
「いつまでも過ぎたことを引きずるよりは‥‥‥メアトを助ける方が大事じゃないか!!」
ジーン
「‥‥‥うわ臭っ!どんな食生活したらこんなに内蔵がダメになるんだ!ひっ、寄生虫までいる!!」
ジーン
「‥‥‥‥‥話は聞いていました、これを元に解除薬を作ればいいんですね」
ジーン
「行ってきます!!」
ホロロホルル
「あ、おーい!俺たちのとは性質がちょっと違うんだ、上手くいくかも‥‥‥行っちゃった」
イグニス
「‥‥‥‥‥‥いや、出来る」
イグニス
「ジーンなら間違いなく‥‥‥」
魔王
「ああ、そうだ‥‥‥彼を信じよう」
魔王
(‥‥‥頼む、メアトを‥‥‥たすけてくれ‥‥‥‥)
魔王
(あんな、くだらない奴に‥‥‥メアトを‥‥‥‥)
バロロバルル
「‥‥‥‥ククキキキキククク」
イグニホロロ魔王
「「「!!!」」」
バロロバルル
「ばあああああ!!」
魔王
「まだ生きていたのか!?」
ホロロホルル
「嘘だろ!?睡眠袋掴むついでに心臓潰したんだぞ!?」
バロロバルル
「びゃああああ!!」
イグニス
「影柱!」
イグニスが影柱を展開するも、バロロバルルは結界を通り越す
イグニス
「結界が通らない‥‥‥今の奴は生物じゃないのか!?」
バロロバルル
「びゃああああ!!」
ホロロホルル
「‥‥‥‥こうなったらもう一度!!」
イグニス
「‥‥‥‥‥‥‥伏せろ!」
ホロロホルル
「え?」
バロロバルル
「びゃびゃびゃ!! 」
バロロバルルは羽から真っ黒な液体を飛ばす、ホロロホルルは間一髪かわすが、魔王の角にあり先端が溶けていく
ホロロホルル
「あっすまねぇ!」
魔王
「問題ない!それより今のは‥‥‥」
イグニス
「‥‥‥あの体の黒い成分は‥‥‥‥覚えがある!今回の参加者の中に‥‥‥同じ物が出てきた奴が‥‥‥」
ホロロホルル
「‥‥‥げっ!!まさかアレ、
マガイモノ成分か!?」
ホロロホルル
「ってことはバロロバルルの奴は普通の生物じゃなくて‥‥‥マガイモノのなり損ないだったのか!」
イグニス
「ということは、今の奴は‥‥‥不死身!」
ホロロホルル
「そうでもないみたいだぞ‥‥‥見ろ!」
バロロバルル
「うおおおおおおおお!!」
ホロロホルル
「溶けてる‥‥‥‥やっぱ完全じゃないんだな!それにマガイモノって、オリジナルが苦手らしいしよ!」
バロロバルル
「びああああああ!!!」
魔王
「‥‥‥!!」
魔王
「逃がすか!!」
魔王は辺一帯を凍らせ、逃げ道を無くす
しかし、成分は凍った部分から崩れていく
ホロロホルル
「‥‥‥‥ちっ!ここで急所潰しておくしかないか!」
バロロバルル
「びぁ!!」
ホロロホルル
「暴れるなよ!!暴れんなって!!」
イグニス
「影柱ッ!!!」
イグニスは全員を結界で囲み、バロロバルルの尻尾を掴む!!
イグニス
「結界内なら‥‥‥掴める!!」
ホロロホルル
「ば‥‥バカやめろ!成分の拒絶する力は危険だ!お前まで溶けちまう!!」
イグニス
「いいからやれっ!!」
魔王
「イグニス‥‥お前‥‥!!」
イグニス
「ぐっ!!」
ホロロホルル
「行くぞバロロバルル!!これで終わりだ!!」
ホロロホルル
「朧裂ホルファックス!!」
ホロロホルルは透明になり、バロロバルルの急所を切り裂いていく!!
ホロロホルル
「三枚おろし!!!」
そして頭部を破壊して‥‥‥‥バロロバルルは、ついに止まった
イグニス
「‥‥‥‥ぐっ、終わったか‥‥‥‥」
イグニス
「‥‥‥‥うぐ‥‥‥‥」
ホロロホルル
「お、おいあんた!!やばいぞこれは!!」
魔王
「‥‥‥まだ溶け始めてない!まだ間に合う!!」
魔王はイグニスを丸ごと凍らせる
魔王
「これで今は問題ない‥‥‥まだ飛べるか!?」
ホロロホルル
「勿論!医務室行くんだな!?」
魔王
「よくやったイグニス、すぐ治してやる!!」
魔王は氷漬けのイグニスを抱えてホロロホルルに乗っていった‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
【ゲームの途中ですがお知らせします!!今回参加していた守影術士のイグニスさんが重症の為リタイアとなりました!】
メアト
「!!」
メアト
「い‥‥‥イグニスが‥‥‥あいつと戦ったんだわ‥‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥
ジーン
「ダメだ、ダメだ!!時間がかかり過ぎる!!‥‥‥‥そうだ!!」
‥‥‥‥‥
メアト
「ジーン、イグニス‥‥‥‥‥あたしは、どうすれば‥‥‥」
メアト
「また頭が重くなってきた‥‥‥‥体も、もう限界‥‥‥‥‥‥」
ジーン
「メアト!!」
メアト
「‥‥‥‥‥‥‥」
ジーン
「出来ましたよ!!バロロバルルを元に作った、不眠解除薬です!!」
ジーン
「‥‥‥‥うっ、頭が‥‥‥‥ほら、飲んで!!」
メアト
「‥‥‥‥うっ、うん、分かった」ゴクッ
メアト
「‥‥‥‥‥ぁ」
メアトは薬を飲んだ途端、頭がふらついて横になってしまう
メアト
(体が‥‥言うことを聞かない‥‥‥意識も朦朧として‥‥‥でも、なんだか、安心した‥‥‥‥)
メアト
(やっと、眠れ、そう‥‥‥‥ジーン‥‥‥あ‥‥‥)
メアト
「‥‥‥‥」スースー
ジーン
「‥‥‥‥やれやれ、ようやく、眠りましたか‥‥‥‥‥さて、私も疲れたので」
ジーン
「一緒に‥‥‥‥一眠り‥‥‥‥‥」ガクッ
ガチャッ!!
ホロロホルル
「ついたぜ!」
魔王
「‥‥‥‥‥!」
ホロロホルル
「ややっ」
魔王
「‥‥‥‥‥成功、したようだな」
ホロロホルル
「そうっすね‥‥‥」
魔王
「‥‥‥‥ジーン、イグニス。」
魔王
「よくやった‥‥‥我らの、三術将よ。」
‥‥‥‥‥
ジーン
「んっ‥‥‥‥おや、2人はまだ寝ていますか」
ジーン
「まぁ、今回は多目に見ますか」
魔王
「ジーンよ‥‥‥」
ジーン
「ま‥‥‥魔王様!」
魔王
「ジーン、薬の制作‥‥‥ご苦労だった」
魔王
「お前もよく頑張ってくれた」
ジーン
「はっ‥‥‥‥‥有り難きお言葉」
ホロロホルル
「ああ、よくやった」
ジーン
「ははは、流石に苦労して‥‥‥って!?何故ホロロホルルがここに!?」
魔王
「ああ、紹介しよう‥‥‥今回、新たに魔王軍に所属する夜鳥だ」
ホロロホルル
「‥‥いやー、あいつの件で尻拭いもしたいし、何より」
ホロロホルル
「あんたら3人が気に入っちゃった、もう少しここに居させてくれよ、えーとジーン様」
ジーン
「‥‥‥‥‥‥そうか、よろしく頼む」
ホロロホルル
「で?なんで寝ていたん?」
ジーン
「‥‥‥‥工程が多すぎてどうしても間に合わない、なのでタイムスロー」
ジーン
「特定の空間だけ時間が遅くなる魔法を使用しました」
魔王
「‥‥‥‥‥そうか」
魔王
「‥‥‥それで、何日掛かった?」
ジーン
「‥‥‥‥3日、三徹です。」
ジーン
「メアトが眠れないと苦しんだのも分かる気がします」
魔王
「‥‥‥‥そうか、よくやったな」
ジーン
「メアトは今日1日眠れば解決しますが‥‥‥‥イグニスは?」
魔王
「まだ少し、掛かりそうだ」
ジーン
「そうですか」
ホロロホルル
「けど、目覚めるのはメアト様の方が後になりそうだぜ?」
ジーン
「‥‥‥それなら、よかった」
ジーン
「はははは‥‥‥‥よかった、よかったぁ‥‥‥‥!!」
‥‥‥‥‥
メアト
「‥‥‥‥‥‥んん、んん」
魔王
「‥‥‥‥‥おはよう、メアト」
メアト
「ヘリオール‥‥‥‥」
魔王
「気分は‥‥‥どうだい?」
メアト
「‥‥‥聞くまでもないでしょ」
メアト
「最高よ!」
‥‥‥
魔王
「ホロロホルルはこれからお前の部下、新たな使い魔として動く」
メアト
「‥‥‥‥‥じゃあさ、いずれあたし達の関係も気付くのかな?」
魔王
「今はもう隠していることでもない、いずれ明らかになるだろう」
メアト
「そっか‥‥‥‥‥‥別にいいけど」
ヘリオール
「‥‥‥‥ねぇ、メアト」
ヘリオール
「‥‥‥『親子』と思われるほど、時間が掛かりすぎてしまって‥‥‥‥」
メアト
「もういいのよ、その事は」
メアト
「さ‥‥‥‥行きましょ!」
こうして、メアトの『眠れない1日』は終わりを告げた。
「あ、おはよメアト様、そういやお前寝る時イグニス様の隣でにy」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
【メアトの眠れない1日】
「おしまい。」
最終更新:2021年05月11日 23:47