たくっちスノーVSメリーさん

「私メリーさん、今新宿駅にいるの」



「私メリーさん、今あなたの家にいるの」



「私メリーさん、今











あなたのうしろに居るの』



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メリーさん、突如電話がかかってきて徐々にその人に近付いてくるという、リアルワールドの中でも有名な怪異。

噂を聞き付けて現れた男とメリーさんのしょうもない戦いが始まる!




決戦(かってにたたかえ!)
たくっちスノーVSメリーさん」


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たくっちスノー
「メリーさん?」


「うん、君も名前くらいは知ってるかな?」

たくっちスノー
「電話がかかってきて徐々に迫るアレだろ?」


「そう、そのメリーさんの目撃例っていうか、情報が最近多発してるんだ」

たくっちスノー
「つってもアレ、対処法多いし放置でいいんじゃないのか?」


「それでもちょっと不安だよ、オカルト的な話はメイドウィンでも扱いが難しいからね」

たくっちスノー
「俺がなんとかしろと、よし分かった」

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たくっちスノー
「で、これを付けると」


(メリーさんを寄せ付けやすいように訳アリのスマホ持ってきたから、これでなんとかして!)

たくっちスノー
「……………訳アリのスマホって何?」

たくっちスノー
「てか、どうにかってどう捕まえればいいんだ」


「メリーさんは徐々にたくっちスノーに近づく、そこを逆手にとって逆にたくっちスノーがメリーさんを追い詰めるんだ」

たくっちスノー
「簡単に言ってくれやがって‥‥‥」
…………

プルルル

たくっちスノー
「おっ、来た」

【私メリーさん、今東京都にいるの】

たくっちスノー
「すげぇ曖昧だな!」

たくっちスノー
「いや、まぁ俺がいるところも東京都か………」

たくっちスノー
「さて、ここからメリーさんをどうにかして追い込む訳だが………どうすればいいか」スッスッスッ


たくっちスノー
「シュークリームが好きなのか………俗っぽい怪奇だな、まあいい買ってくるか」

…………

たくっちスノー
「売ってない!?」

「すみませんねぇついさっき売り切れちゃって」

たくっちスノー
「そんな事ある!?じゃあ他に売ってる店は!?」

「いやそれがね、見たことない女の子が全部買い占めちゃって………」

たくっちスノー
「メリーさんはさぁ………!!」


プルルル

【ふぁちゃしむぇりーじゃん】

たくっちスノー
「シュークリーム食いながらかけてくんな!」
…………

たくっちスノー
「餌付けはダメ、となると背後を取られないようにするしかないか」


たくっちスノー
「お!あれだ!!」



たくっちスノー
「なぁ兄ちゃん、これなんの行列なの?」

「ああ、今可愛いアイドルが握手会してるんだ!」

たくっちスノー
「握手会!いいねぇ俺も並ぼ!」


………

たくっちスノー
「……くくく」

たくっちスノー
(やったぜ!相当人気みたいだ、もう後ろが詰まっていく!後ろも見たところ男性だ!)

たくっちスノー
(人を隠すなら人の中!この行列から背後に回ってみろってんだ!)

プルルル

たくっちスノー
「もしもし?」

【私メリーさん】

たくっちスノー
「はっ!無駄だ!俺の背後は塞がって………」


【今握手会してるの】

たくっちスノー
「お前の握手会かーーーいっ!!」ダッシュ


……………


たくっちスノー
「ぜぇぜぇ………いや、なんか地味にもったいないことしてしまったな!手ぇ握っときゃよかった!」


たくっちスノー
「さて、背後に廻られても問題ないものとすれば‥‥‥‥」チラッ


たくっちスノー
「そうだ!!空の上だ!!」


たくっちスノー
「ベルゼブモンウィング!!飛翔っ!!」




‥‥‥‥‥



たくっちスノー
「はーーーははははは!!怪異だろうがさすがに空の上から俺を捕まえることなんて出来やしない!!」

プルルル

【私メリーさん、今スカイダイビング中なの】

たくっちスノー
「あぶねっ!!真上からなんか来た!!」


‥‥‥


たくっちスノー
「うーむ、どうにかメリーさんの背後に回れないものか」


たくっちスノー
「上がダメなら下?いやでも地下鉄は危険か‥‥‥‥」


たくっちスノー
「いや、待てよ?何も場所にこだわることは無いだろ?」

たくっちスノー
「俺の‥‥‥俺だからこそ出来る術でメリーさんを上回る!!」


‥‥‥‥



【私メリーさん、今路地裏にいるの】


たくっちスノー
「オーケイ、路地裏だってさ」

たくっちスノー
「よし!!」


たくっちスノー
(俺に向かって掛けてくるなら、俺自身を増やせばいい!!マガイモノの王だからこそ出来る手段だ!)

たくっちスノー
(よし、早速路地裏に‥‥‥‥)

プルルル

たくっちスノー
(あれ?また電話?)

たくっちスノー
「って、なんだ雪か‥‥‥もしもし」


【た‥‥‥大変だ、たくっちスノー!!】



【よく分かんないけど何故か突然メリーさんの反応が多数に増えた!!】

たくっちスノー
「は!?」

プルルル

【わたしわたしわたしわたしわたしわたしメリリリリリリリ】

たくっちスノー
「増えすぎだろ!!バグったみたいになってるぞ!?」
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たくっちスノー
「知らんかったメリーさんって分身出来るんだ、メモっとこ‥‥‥‥」

たくっちスノー
「わりと手強いぞこいつ!!舐めてた!!」

たくっちスノー
「こりゃ、回り込む方法より先に捕まらない方法を見つけておかないとヤバそうだな」


たくっちスノー
「‥‥‥‥てか、メリーさんに捕まるとどうなるんだ?」

たくっちスノー
「‥‥‥‥ちょっとリスクが高いか、試してみる必要はあるな」


‥‥‥

プルルル


【私メリーさん、今家の中にいるの】



プルルル

【私メリーさん、今】





【貴方の後ろにっ___】





アビゲイル(たくっちスノー)
「残像よ」

メリーさん
「!?」


シュンッ

バシュッ

たくっちスノー
「ちっ、ちょっと気が早すぎたか」



たくっちスノー
「‥‥‥なるほどねぇ、メリーさんに捕まると消滅するのか、怪異っぽくてこえーな」

たくっちスノー
「さて、改めてメリーさん逃走及び捕獲計画を立てるか」


‥‥‥‥


その1
『落とし穴』


たくっちスノー
「なんかわりと引っかかりそうな気がしてきた」

たくっちスノー
「周囲一体あな掘るのすげー疲れたけどな‥‥‥‥」



【わた】ズボッ

たくっちスノー
「いや本当にあっさり引っかかったな!!」

‥‥‥‥


たくっちスノー
「なんで頭から落ちてんの?」

たくっちスノー
「まあいいや、後は回収させればいいだけだな」

たくっちスノー
「もしもーし、メリーさん捕まえたぞ落とし穴で」


【落とし穴で!?】

たくっちスノー
「よく分からんが頭から落ちてた」


【頭から!?じゃあ取りに行くからそのままにしておいて、目印は?】

たくっちスノー
「目印?んーーーと、そうだなぁ………」






たくっちスノー
「兎さんのパンツ」


メリーさん
「フッ!!」ブンッ!!

たくっちスノー
「ぐおおあああああああ!!!」

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たくっちスノー
「痛ってぇ!!アッパーカットしてきたぞあの怪異!!めっちゃ鋭いのぶつけてきたぞ!!」

たくっちスノー
「パンツ見られたくないならパンツ丸出しになるような落ち方するなよ!!」

…………

その2
『厳重なロック』


たくっちスノー
「メリーさんはオートロック開けられないって報告もあったからな、顔認証ロックはさすがに開けられまい」

たくっちスノー
「さて、近づけるものなら来てみな」


【私メリーさん、オートロック開けて】

たくっちスノー
「開けるわけねーだろ」


【私メリーさん、オートロックが開かない】

【私メリーさん、今アメリカにいるの】

たくっちスノー
「急に飛んだな 」



【私メリーさん、今ガンショップにいるの】

たくっちスノー
「ん?」


【私メリーさん、今試し打ちしてるの】パンパン


【ズガァァァン!!】

【これください】

たくっちスノー
「破壊する気だ!!てか何買ったおめー!!」


【私メリーさん、発射】


チュドオオオン!!

たくっちスノー
「ぬわーーーーっ!!お前もう後ろに来て捕まえる気ねぇだろ!!!」



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その3
【アルコールの海】

たくっちスノー
(俺じゃなかったらビールの海の中で息を止め続けるなんて出来ないだろうな)

たくっちスノー
(だが俺でも酒を吸ったら速攻で気持ち悪くなる、メリーさんが入ってきたら速攻でケリをつけないとまずいな)

【私メリーさん、着火】


ボボボーボボーボボボボボーボ

たくっちスノー
『ぎゃあああああああああ!!!!』




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たくっちスノー
「馬鹿野郎お前!!普通に捕まえてこいよ!!」

たくっちスノー
「トムとジェリーやってんじゃねぇんだぞ!?」

たくっちスノー
「メリーさんはいつからこんなにアグレッシブになったんだよ!!」

たくっちスノー
「くそっ!!てめぇがそうくるなら俺も手段選ばねぇからな!?」


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「その4」
『俺自身がシュークリームとなることだっ!!』

たくっちスノー
「食われたところを体内から破って脱出してやる」

メリーさん
「!」


たくっちスノー
「いくぞっ!!!!」


メリーさん
「!!?」ダッ

たくっちスノー
「えっおい逃げるなよ!!怪異のくせに走るシュークリームぐらいで逃げるな!!」


【シュークリームに足が生えてたらメリーさんでも逃げるわ!!】

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『その5』
「化け物には化け物をぶつけるんだよ!!」


たくっちスノー
「仕方ない………マガイモノチェンジ!!」


『アブノーマリティ「規制済み」』

規制済み
「こいメリーさん!!アブノーマリティが相手」

「ぎゃああああああああああ」

規制済み
「ぎゃああああああああああああ」メキメキメキ

ビナーII
「もっと何かしら考えろ」ベキベキ


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その6
『背中を壁に付ければ………』


たくっちスノー
「背中を壁に付けたら回避出来るとは書いてあったが………本当にこんなので大丈夫か?」


【ビールに浸かったりシュークリームになるよりは確実だと思うよ………】

プルルル

たくっちスノー
「来た!」

【私メリーさん、今家の近くにいるの】


チュインンン

たくっちスノー
「いや待てよこれ!?穴開けてない!?」


【どうやらメリーさんも君が一筋縄ではいかないと思い始めたみたいだね………】

たくっちスノー
「怪異が道具使うんじゃねぇ!! 」ダッシュ




……………


たくっちスノー
「あいつが手段を選ばないっていうならよぉ」



たくっちスノー
「こっちだって最終手段だ!!」


【ファイナルラウンド】
『切り捨てる!!』



たくっちスノー
「いくらでも来いやああああああ!!!」



【私メリーさん、今後ろに………】


たくっちスノー
「おりゃああああああああ!!」ブオンッ


たくっちスノー
「いない………」


【わ、私メリーさん、今背後に】


たくっちスノー
「回転斬り!!!」ブオンッ


たくっちスノー
「また逃したか!!」



【プルルル】

ピッ

プルルル

ピッ

たくっちスノー
「イタ電やめろ!!なんか言えよ!!」

たくっちスノー
(くっ………こうなったら本能で探し当てるしかない!!)



…………


たくっちスノー
「…………」


スーッ


たくっちスノー
「そこだ!!!」ズバ


メリーさん
「キャアアアア」スカートパサー

「ぎゃあああああああああ!!」ブシャアアア


たくっちスノー
「あっ」

メリーさん
「あっ」

ファンファンファン

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プルルル


【わ、私メリーさん、ごめんなさいもうしません】

【あとスカート代払って……】


たくっちスノー
「…………うん、ちゃんと払うよ、刑務所から出られたらな」


【いくらSSだからってモブキャラ切り殺すのはまずかったよ、たくっちスノー………】


END
最終更新:2021年06月18日 07:58