カルタ「貴様、頭が高いぞ、可能な限り平伏せ。」
ソウェイル「……見ての通り私は手足が動かないのだが。誰だ貴様は。」
カルタ「ふん、愚民め。誰に向かって口をきいている?不自由なのは手足だけでは無いと見えるな。」
ソウェイル「……ファビアスさん、ファビアスさん^^」
アレックス「おお、ソウェイルが見たこと無いほどにこやかに笑っている。」
ソウェイル「この賑やかな女性はどこのどなたですか?」
ファビアス「おお、工学部のカルタだ。知らないか、有名人なんだが。」
ソウェイル「素行が悪いので有名なのか?早く治安部隊を呼べ。」
カルタ「ふっふっふ、生意気を言っていられるのもそれまでだ……鮮やかに息の根を止めてやる。」
ファビアス「カルタさん、今日はそういうお願いじゃないです。」
カルタ「そうだったな。(ゴソゴソ)お前に頼まれていたのはこれだ。」
アレックス「何か大仰な機械だな。…ロケットパンチ?」
カルタ「この愚か者にもっと良い手足をつけてやろうと思ってな……!」
ファビアス「カルタさん、チェーンソーはまずいです。見つかったら怒られます。今日はそういうお願いじゃなかったはずです。」
カルタ「……冗談だよ(ちっ)。こっちだな(ソウェイルに電極を取り付ける)。」
ソウェイル「お、おい、やめろ!変なものを付けるな!!」
ファビアス「いやいや、カルタはこう見えても工学部じゃ優秀な研究者でな。脳波を検出する機械を専門に研究してるんだよ。」
ソウェイル「脳波…その粗末な機械を頭で考えた通り動かすということか?まさか実用化されていないだろう。」
カルタ「残念ながらな。だから貴様を実験台にしてやるのだ。ありがたく思え。」
ファビアス「この通り、コミュ障なヤツなんでグループワークに向いてないんだ。ポスドクの中じゃ浮きまくっててさあ。」
アレックス「コミュ障以前の問題だろこいつの場合。」
カルタ「低予算で組んだ機械だからな。まあナリが不恰好なのはご愛嬌だ……このモニターに宿主が考えていることが言語化されて表示される。あとは付属の小さなアームが簡単な作業ならこなしてくれるのだ。」
ファビアス「ツンデレのソッ君にはうってつけの機械だね!」
ソウェイル「お前ら相手にデレた覚えは無いわ!いいから早く外せ!!」
アレックス「お、珍しく焦ってんな。カルタ、構わんからスイッチ入れてやれ。」
カルタ「スイッチオン!」
ソウェイル「うわー!や、やめろ、やめろって!!(付属のアームがズボンを下ろし始める)」
カルタ「……」
ファビアス「(画面を見て)何だソウェイル、おしっこ我慢してたのかー」
アレックス「いやー焦ったよ。どんな欲求があるのかと……」
ファビアス「早く言えば良かったのに。」
ソウェイル「この状況で言えるか!!」
カルタ「貴様…猥褻なものを見せおって!!この私の発明を愚弄するか!!(ぴっ)潔く自爆せよ!」
ソウェイル「ちょ…不可抗力…!!」
クゥ「今日の見舞いも賑やかじゃのう。皆が来てくれて兄も活き活きしているように見受けられるな。」
ヨァブ「何か妙に騒がしいねえ。差し入れの犯し…じゃない、お菓子足りるかなあ。」
火傷その他により、ソっ君の入院は延びた。