2ch黒猫スレまとめwiki

無題:49スレ目498(小ネタ)

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匿名ユーザー

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ある日の黒猫と京介とあやせ

「―――そうね」
「……」
「付き合っている間もその前も、『結婚してくれ』だなんて言われたことはないわね」
「ほ、ほらやっぱり!結局この人とは遊びだったんですよね、お兄さん!」
「っ……!そう、キスしたこともなければまともに手を繋いだこともないわ。……貴女の言うとおり遊びだったのかもしれないわね」
「っ!そんなわけ―――」
「最高に不愉快だからここで失礼するわ。桐乃達にはよろしく言っておいて頂戴」
「ちょ、ちょっと待てって!」
「……最後に貴女の知らないことを教えてあげようかしら」
「……なんですか」
「私と京介は―――もう別れたわ」
「……えっ?」
「おめでとう、次は貴女のターンよ。精々頑張りなさい」
「嘘っ……私そんなの知らな……」
「それじゃあ帰るとしましょう。はぁ、電車代が無駄になってしまったわね」
「待っ……」
「何度も言わせないで頂戴―――さようなら」

数時間後 あやせに呼び出された黒猫

「貴女に呼び出されたからわざわざ来たのだけど」
「っ……その……」
「用がないなら帰るわ。こう見えても忙しいの」
「ま、待ってください!」
「だったらさっさとして頂戴。正直言うとあまり貴女とは関わり合いになりたくないのよ」
「さっきは、その……すみませんでした」
「……」
「黒猫さんのこと何も知らずに、考えずに好き勝手言って……本当にごめんなさい!」
「……別に気にしてなんていないわ。貴女が言ったこと―――そう間違ってはいないでしょうし」
「そ、そんなこと!」
「……そんなこと?」
「……そんなこと、ないと思います。お兄さんは遊びなんかじゃ」
「どうしてそう言えるの?」
「夏休み、最後に会ったとき言われたんです」
「……」
「『もうセク」
「セク?」
「あ、いやその……えっと……そう!『恋人が出来たからもう前みたいには親しく出来ない』……みたいなことを」
「言い直したことが引っ掛かるのだけれど……」
「それは気にしないでください!忘れてください!」
「……まあいいわ」
「だから……その……お兄さんはいい加減な気持ちで付き合ってたわけじゃないと思います」
「……ふん」
「もっとお兄さんのこと、信じてあげてください。黒猫さんが考えてる以上に、お兄さんは黒猫さんのこと……大切に思ってるはずですから」
「……貴女は」
「えっ?」
「貴女はそれでいいの?」
「何を……」
「貴女の想いはどうなるの?そんなことで諦めても」
「黒猫さんは!」
「!!」
「黒猫さんは、もう少し自分に甘くなってもいいと思います」
「……な、何を」
「フェアでいようとするのは分かりますけど……自分から不利な方向に不利な方向に行こうとしてるように見えます」
「……貴女に何が分かると言うの」
「忠告ですよ。黒猫さんが後悔しないように」
「……それはどうも、ご忠告感謝するわ」
「いえいえ……それより黒猫さん、よかったら仲直りしませんか?」
「仲直りも何も最初から関係は最悪……」
「それは言いっこなしです!とにかく、仲直り」 スッ
「……」 スッ

ギリィ

「痛っ!?ちょっと何を……!」
「おやおや困りますね、このくらいの苦痛に耐えられないようじゃ……お兄さんと桐乃を本当の意味で墜とすなんて出来ませんよ?」
「……あ、貴女」
「黒猫さんにはもっと強くなってもらわないと、そうじゃなきゃ……安心して手を引けないでしょ?」

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