主人公花村陽介と知り合いになるのは自転車でゴミ捨て場に突っ込み、ポリバケツを頭から被って自力で取り外せない花村を助けた時からである。

この「ポリバケツを頭から被る姿」は、アニメ「PERSONA-trinity soul-」の前期EDの絵を彷彿させられる(前期EDの絵は学生服を着た男女達がバケツや動物の被り物をしながら走っている)。

上記は「困っている花村を主人公が助けたことで知り合う」という趣旨のイベントであるため、そういう点ではゴミ捨て場に突っ込んだ花村がゴミを捨てるためのポリバケツに頭を突っ込むのは自然(?)な流れではあるし、アニメの絵でも実際に被っているのは通常、水などを汲むためのバケツなので正確には一緒ではないため、深読みと言われればそれまでである。

が、気づいてしまうと思わずにはいられない一場面でもある。

深読みするならば、寧ろP4のテーマである「ペルソナ」「シャドウ」と考える方が自然では無いでしょうか?

つまり、

「自転車で突っ込んだゴミ捨て場(=自身の心に歪みを齎す物が集まる現実)」
「顔を覆い隠すバケツ(=自身の本当の顔の否定)」
「バケツの中身に頭が刺さって視界が全てゴミで埋まる(=自身の汚れた内面を否応無しに見せられる)」
「中身が汚い(=見たくない自身の汚れた内面とそれを覆い隠す外面)」
「中のゴミの所為で汚れる顔(=ストレス等を溜め込む程に歪んで行く精神)」
「人の手を借りないと外せない(=対シャドウ戦やコミュの様に『人は他者の手を借りなければ自身を乗り越えるのは難しい』事の暗喩?)」

と言う感じで。

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最終更新:2010年10月02日 23:31