りせのかげ
CV:釘宮理恵
公式
様々な役・顔を演じ分けるアイドルを続けている中でりせが抱え込むようになった「誰も本当の自分を見てくれない」「アイドルじゃない本当の自分を知って欲しい」というジレンマが顕在化したもの。
露出度の高いビキニ姿で「ビッチ」一歩手前レベルの際どい言動を平気で口にする過激な性格。
加えて、りせ本人曰く「(自分よりも)胸がある」らしい。
りせに完全に否定されたことで暴走した影は、ポールダンス用の柱にぶら下がった極彩色の肌をした全裸の女性の姿を取り、顔の部分は
ペルソナヒミコと同じく電波受信用のアンテナで覆い隠されている。
アニメ版では、ビキニ姿の影のほか、彼女がアイドルとなってから演じてきた数々の姿が「影」となって現れ、「こんなの本当の自分じゃない」と苦悩する彼女に「じゃぁ本当の自分って、どれ?」と、主人格のりせに対して精神的な重圧を強める描写が付加されている。
漫画版では精神攻撃を多用する描写が目立ち、
完二や
陽介を悩殺しダウンさせ、
主人公に(精神的な意味で)「食いしばり」を発動させるなど、戦闘に際して彼女の特性・恐ろしさがより強調されている。
非公式
りせの「本当の自分を見てほしい」という願望は、一見すると影にはなり得ないとも思える。
少々穿った言い方になるが、りせが自分を周囲の無理解に傷つけられた被害者として捉えていたのならば、その願望はむしろ積極的に肯定されるものにすらなるからである。
本来ならば影になるはずのないものが、現に影として顕在化した原因について、りせの「アイドルとしての自分に対する責任感」とすれば辻褄は合うと思われる。
理由が何であれ、職責を放棄して関係者各位に多大な迷惑をかけ、ファンの期待を裏切った事に変わりはなく、そのことを彼女自身気に病んでいたのならば、この期に及んでなお自分の都合だけを喚く願望は、確かに認めたくない影にもなり得る。
もっとも、この時点での彼女がそこまで能動的なプロ意識を確立できていたかには疑問があるため、周囲の期待に応える「良い子」のレールから外れてしまった事への負い目と考える方が適切であろうか。
影よりも、ある種自然な願望を影たらしめていた自縛の感情こそが根本の問題であったケースとするならば、「影≠悪」を示す好例とも取れる。
そう考えると、りせの影が殊更に「ビッチ」な言動をしていたのも、自らの願望を「恥知らず」と考える意識の現れ(のテレビによる曲解)かもしれない。
相反する感情は1人の人間の中に同時に存在し得る。「本当の自分を見てほしい」のも「アイドルの自分も自分」だと思うのも偽らざる彼女の本心なのだろう。
周囲の顔色を窺うあまり「影」として目を逸らしていた己の中の「我」を受け入れることで、彼女は流されるだけの存在から一歩を踏み出したと言えるのかもしれない。
戦闘スペック
アギ系を柱とした諸々の属性魔法で攻撃してくるが、中でも攻撃が一切命中しなくなる専用スキル「マハアナライズ」が最も恐ろしいが…所詮イベント戦闘。
解析能力を駆使し
自称特別捜査隊を追い詰めるが、「
クマの特攻」という予想外の事態になすすべもなく倒される。
最終更新:2022年10月27日 06:53