肛門括約筋弛緩症候群(こうもんかつやくきんちかんしょうこうぐん、英:anal sphincter slaken syndrome; ASSS)とは、肛門括約筋が何らかの原因で弛緩し、意図せずに便が排出されてしまう後天性の原因不明の筋疾患である。2010年にアメリカの医者、アナルヴァ・ユールムによって報告された。
概要
肛門括約筋弛緩症候群は急性と慢性に分けられる。急性は何らかの拍子に急激、且つ瞬間的に肛門括約筋の力が失われるのが特徴で便を意図せず突発的に排出してしまう。慢性は常時肛門括約筋の力が失われ、便が常時排出している状態となってしまう。治療法としては人工肛門の装着が一般的である。必須アモト酸の投与により症状が緩和したという報告が中国の医者、雲黒才により報告されている。
急性と慢性は別疾患とする意見も存在し、その場合急性をアナルヴァ症候群(Analva's syndrome)、慢性をチン症候群(Tin's syndrome)と呼ぶ。
原因
原因は今のところ分かっていないが神経の伝達不全や遺伝子疾患などの可能性が指摘されている。
最終更新：2015年12月23日 14:00
