■全車CVT 標準搭載
1.6(DIT)仕様……リニアトロニックCVT
2.0(DIT)仕様……スポーツリニアトロニックCVT
■<リニアトロニックCVT 関連>
□レヴォーグのリニアトロニックCVTは、さらに低フリクションに
CVT改良の目標は低フリクション化で、
トランスミッション内の回転体(ギヤ類)を、油に浸かったままにしないよう工夫されている。
具体的には、ギヤ下部を覆うようなエンジニアリングプラスチック製のフードを設置。
これによりトランスミッション下部にたまる油とギヤをセパレートしている。
その他には、発進加速や減速時にオイルが前後に動きすぎないよう、
トランスミッション内に小さな仕切り板も設置されていた。
これらの積み重ねで、オイルの攪拌抵抗を低減。その結果、優れた燃費を確保する。
ネタ元
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■
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■CVT車の制御
セレクトレバーが<D>での走行時、スムーズな走りを実現するための制御を行います。
• 低水温時に暖機促進や走行性を良くするため、変速タイミングを通常時より高回転側にしています(暖機が進むと、自動的に通常の変速タイミングに戻ります)。
• 急な上り坂の連続運転など、継続的に負荷のかかる走行を行った場合、車両の冷却性能を維持するためエンジン回転数または車速が自動的に低下することがあります。
負荷が低下し、冷却性能を維持できる状態に戻るとエンジン回転数または車速は元に戻ります。
▼Nコントロール(I選択時)(アイドリングストップ装備車以外)
車が完全に停止した後、セレクトレバーが<D>のままアイドリング状態でブレーキペダルをしっかり踏んでいると、ギヤがニュートラル状態になります。
▼登降坂制御(IまたはS選択時)
走行中の路面勾配による駆動力とエンジンブレーキ力を最適に制御し、登坂、降坂での運転をアシストします。
▼アダプティブ制御(IまたはS選択時)
旋回時の遠心力や連続性、アクセル操作などからスポーツ走行と判定した場合は、エンジンを高い回転数に保つことでエンジンブレーキの効きを高め、アクセルを踏んだときのレスポンスを向上させます。
▼登坂制御(S#選択時)
登坂での不要なシフトアップ・シフトダウンを防ぎます。
▼コーナリング制御(S#選択時)
旋回時の遠心力が大きいときは加速中でもシフトアップしません。
▼ブレーキング制御(S#選択時)
コーナーの入り口などでブレーキを強く踏むと自動的にシフトダウンし、再加速性能を高めます。
▼アクセル急戻し制御(S#選択時)
加速中、コーナー手前などでアクセルを急に戻してもシフトアップしません。
2.0L車は、S#(スポーツシャープモード)を選択すると、トランスミッションの変速比が無段変速から8段変速に切り替わります。
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■走行
通常の走行:
<D>で走行します。アクセルとブレーキの操作だけで自動的に変速され走行できます。
2.0L車はセレクトレバーが<D>でSI-DRIVEのI(インテリジェントモード)またはS(スポーツモード)のとき、アクセルペダルを踏み込むと無段変速から多段変速のような制御に切り替わります。
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強く加速したときや急発進など、急なアクセル操作時にはまれにエンジンから過渡的なノッキング音が聞こえることがありますが、異常ではありません。
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■停車
<D>のままブレーキペダルを確実に踏みます。
エンジン始動直後やエアコン作動時、または停車時にハンドルを操作するとアイドリング回転が高くなり、クリープ(車が動きだす)現象が強くなります。確実にブレーキペダルを踏んでください。
<アイドリングストップ装備車以外>
Nコントロール機能が装備されています。
• I(インテリジェント)モード選択時、車が完全に停止した後、セレクトレバーが<D>のままアイドリング状態でブレーキペダルを踏んでいると、ギヤがニュートラル状態になります。
• 再発進時はブレーキペダルから足を離してギヤがつながるまで若干時間(約1秒)がかかります。
急な上り坂での再発進時は、ヒルホールド機能をONにすることをお奨めします。
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■マニュアルモード
■マニュアルモードの使いかた
セレクトレバーを<D>から<M>に動かすとマニュアルモードになります。
■シフト操作
パドルシフト右側のレバーが<+>(アップ)になり、左側のレバーが<->(ダウン)になります。
1 段上のギヤに変速するときはのレバーを手前に引きます。
1段下のギヤに変速するときはのレバーを手前に引きます。
ギヤ段は1~6速です。
ただし、2.0L車はS#(スポーツシャープモード)選択時、1 ~ 8 速になります。
■マニュアルモードの解除
マニュアルモードを解除するときは、セレクトレバーを<M>から<D>の位置に移動させます。
• シフトダウン不可能な車速
(シフトダウンすることによりエンジンの回転がレッドゾーン付近になる場合)
でシフトダウン操作をした場合、
“ピピ”とブザーが鳴り、運転者にシフトダウンできないことを知らせます。
• マニュアルモード時、エンジン回転数がタコメーター(エンジン回転計)のレッドゾーンに近づくと自動でシフトアップします。
ただし、
2.0L車でSI-DRIVEのS#(スポーツシャープモード)を選択している場合、
自動でシフトアップしません。レッドゾーンに入らないようにシフトアップをしてください。
• 低過ぎる車速でシフトアップを行った場合、変速しません。
• 車が停車したとき、自動的にギヤは1速になります。
• 下り坂ではエンジンブレーキを併用することをお奨めします。
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■Dレンジパドルシフトマニュアル操作機能
走行中、<D>のままパドルシフトで変速すると
自動変速モードから一時的にマニュアルモードに切り替わり、シフトポジション表示にギヤ位置を表示します。
その後しばらく走行すると通常の自動変速モード(D)に復帰します。
下り坂やカーブの手前など、一時的にエンジンブレーキが必要なときに有効です。
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SI-DRIVE(SUBARU Intelligent Drive)
SI-DRIVEは、3つの特性をもった走行モードの、
I(インテリジェントモード)、
S(スポーツモード)、
S#(スポーツシャープモード:2.0L車のみ)を選べるシステムです。
※ SI-DRIVEは、SUBARU Intelligent Driveに由来します。
I(インテリジェントモード):
ストレスのない走行性と低燃費を両立させたモードです。
市街地走行などの日常の使用に適しています。
S(スポーツモード):
I(インテリジェントモード)よりも走行性を向上させ、場所を選ばない走行モードです。
高速道路での巡航時や郊外の道を走行するのに適しています。
S#(スポーツシャープモード) :
レスポンス重視のモードです。
山間部での走行や高速道路の合流、追い越し加速時などに適しています。
■SI-DRIVEスイッチ
プッシュエンジンスイッチをON にしたときはI(インテリジェントモード)になり、メー
ターに“I”(インテリジェントモード表示)を表示します。
スイッチを押すとモードが切り替わります。
●1.6L車
▼Sスイッチ
スイッチを押すとS(スポーツモード)に切り替わります。
▼Iスイッチ
スイッチを押すと(I インテリジェントモード)に切り替わります。
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●2.0L車
▼S/Iスイッチ
• スイッチを押すごとに、I(インテリジェントモード)とS(スポーツモード)が切り替わります。
• S#(スポーツシャープモード)選択時、スイッチを押すとS(スポーツモード)に切り替わります。
▼S#/Iスイッチ
• スイッチを押すとS#(スポーツシャープモード)に切り替わります。
• S#(スポーツシャープモード)選択時、スイッチを押すとI(インテリジェントモード)に切り替わります。
セレクトレバーが<D>で走行中、
S#(スポーツシャープモード)にすると
トランスミッションの変速比が無段変速から8段変速になり、メーター内の表示が“D”からギヤ位置に切り替わります。
• エンジンが冷えているときは、S#(スポーツシャープモード)を選択しても切り替えができません。
この場合ブザーが鳴り、切り替えができないことを運転者に知らせます。
• プッシュエンジンスイッチをOFFにし、再度ONにした場合は、OFFにする前の走行モードに関係なくI(インテリジェントモード)になります。
• エンジン回転中にエンジン警告灯が点灯したときは、どの走行モードに入っていてもS(スポーツモード)になります。
この場合、S#(スポーツシャープモード)またはI(インテリジェントモード)への切り替えはできません。
• エンジン冷却水の温度が上がりオーバーヒートのおそれがあるときは、S#(スポーツシャープモード)への切り替えができません。S#(スポーツシャープモード)で走行している場合は、S(スポーツモード)になります。
最終更新:2014年08月02日 18:50