Xジェンダー

Xジェンダー(Xgender/X-jender/X-jendā)とは自分の性別がどのようなものか感じる性自認がただ単に男性や女性のどちらかということに当てはまらない状態やそのような人をいいます。

ただ単に男性である、ただ単に女性であるというそのどちらかに当てはまらないそのような性別の性自認がある状態や人のことの総称を日本ではXジェンダーといいます。この言葉は関西の当事者のグループで使われ始めそれが広がっていきました。このXジェンダーにあたるような言葉は外国にはないというようなことを言われたりしますが、Nonbinary genderやGender queerという言葉が同じようなことを示す言葉になります。このような性自認を持つ人は生物学的な性別が男性や女性の人だけでなく、性分化疾患のような人の中にもいます(ただし、性分化疾患のような人の全てがXジェンダーのような性自認を持つわけではなく性自認が男性や女性の人の方が多くいます)。

このようなXジェンダーに該当する性自認の場合、多くの人は生物学的性別とは一致しません。ですがこの不一致による違和感から来る苦痛や不快感などは人によってさまざまです。こうした苦痛や不快感が強い人の中には身体の性別の移行を望んで性ホルモンを利用したり、時には手術も受ける人もいますが、男性でも女性でもないという性自認の性別の具体的な身体の特徴がはっきりしないことや弱い傾向の人は多くいてそうした人の中には身体などのなんらかの性別の移行までは望まない場合もあります。しかし、他者から見た性別(性他認)による「男性らしく」・「女性らしく」のような性的役割(Gender role)に対しては様々な違和感や苦痛・不快感を強く感じていることや男性女性のみの性別欄への記入へ違和感や拒否感がある場合など、生きづらさや違和感などの精神的苦痛を感じているXジェンダーの人々は多くいます。

Xジェンダーである人の性自認には様々な性別があり、主なものとして

  • 中性(Neutral)
  • 両性(Bigender)
  • 無性(Agender)
  • 全性(Pangender)
  • 不定性(Genderfluid)

などがあります。これらはあくまでも主なものであってこれらにあてはまらない性自認の人もいます。
それから、ここでいう中性はレズビアンの性的表現のタイプの名称である中性とは違います。

また、Xジェンダーであるという表記に
  • MtX(身体の性別:男性 性自認:男性もしくは女性の性別以外のもの)
  • FtX(身体の性別:女性 性自認:男性もしくは女性の性別以外のもの)
  • XtX(身体の性別:性分化疾患など 性自認:男性もしくは女性の性別以外のもの)外国ではシスジェンダーであるという考え方もあるようです。
というものもあります。

さらに、性的指向・恋愛的指向は他の人たちと同じようにさまざまな種類があります。しかし、ヘテロセクシャルホモセクシャルのような性自認と指向の対象との関係によるものに違和感がある人もいて、どのように表現するか困惑する人やAndrosexualやGynesexualなどのような指向の対象の性的指向や恋愛的指向の名称を使う人もいます。



記事更新 2017/03/25
(記事作成 2017/02/23)

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最終更新:2017年03月25日 02:39