新生人工言語論

音について

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lideldmiir

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音について


音素


まず、音素を選びましょう。
文字や文法から作る人もいますが、音から作るとやりやすいです。
表音文字を使う場合、音が決まらないと単語が作れません。
表意文字の場合、音が決まらないと文字に名前を付けられず、文字リストの管理が難しくなります。
なので、音素から選びましょう。

音素の選択ですが、まず子音と母音に分けるべきでしょう。
子音のほうが多いのが一般的です。音素数は20前後が一般的です。
ロトカス語のように音素が非常に少ない言語は一見学習しやすそうなイメージがありますが、こういう言語は単語が長くになりがちで、実用に不向きです。
なお、中国語のような声調言語の場合、音素数は一般に少なくなります。

ではどの音素を選ぶかですが、人間がよく使う音素を選ぶといいでしょう。
例えばp, t, k という音はよく使われる音です。逆に日本語のラ行とか、入破音といわれる音は頻度が少ないです。
入破音が存在するのに p, t, k がない言語はありません。
実用的な言語を目指すなら、あえて入破音を取ってpを捨てるような行為は避けるべきです。

母音は5つが一番多いパターンですから、5が無難でしょう。アイウエオでOKです。
細かいことをいうと、同じ「ア」でもアメリカ人の発音する「ア」は日本人と違っています。
なので、きちんと自言語の音声学を作って、音声の定義をする必要があります。

アクセント


アクセントには自由と拘束の2種類があります。
常に最初の音節にアクセントが来るフィンランドは、拘束アクセントです。日本語は自由アクセントです。

拘束と自由のどちらにも利点があります。拘束は覚えやすい、というか覚える必要がない。その反面、同音異義語に弱いです。
自由はその逆です。日本語は橋と箸をアクセントで区別できます。拘束アクセントのフィンランド語にはできない芸当です。
したがって、アクセントはどちらを選んでも良いでしょう。

なお、自由アクセントの場合、アクセントを表記することができます。
アクセントを表記すれば読むときは楽で、同音異義語も区別できますが、書くときは面倒です。
ちなみに、アクセントを文字の上につける場合、字上符つきのフォントを作らなくてはならず、入力も厄介になります。

イントネーションについては文中・文末などによっても異なりますが、初期の段階ではあまり細かく決めないでいいです。
アクセントや声調と違い、イントネーションは言語そのもののシステムではなく、言語の運用時に関することが多いためです。

声調はあってもなくてもいいです。長所は、少ない音節数を最大限活かせることです。
声調があると少ない音素数で済むため、よく使われる音だけを使えばよくなります。その結果、音素の聞き取りが楽になります。
短所は、音節数が少なくなりがちなので、外来語の音訳で苦労することです。試しに中国語で「コカコーラ」を何ていうか、ぐぐってみてください。
また、音の高低が重要になるので、高低をはっきり付けるために省エネ発話を断念させられます。

音節構造


音節構造はCV(C=子音、V=母音)だと単純なのですが、音節数が少なくなってしまいます。
CVしか音節がないと、同音異義語が増えたり、語形が長くなったりします。

ただし、声調言語の場合、声調で同音異義語を区別できるので、音節構造が単純でも構いません。
Cが20種でVが5種だとすると、CVの音節数は単純計算で100しかありません。
しかし声調が4種あればこれだけでも400の音節数を獲得できます。

一方、CVCだと同条件下で20×5×20とすると、計2000の音節数を獲得できます。
2000の音節数が獲得できれば2000語をCVCで表現できます。
2000語あれば基本語としては十分ですので、この方法は効率的といえるでしょう。

よって、音節構造はCVだけでなく、CVCくらいは認めておいたほうが無難でしょう。




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