『「幻想体」という存在をキヴォトスに落とし込んだらどうなるのか』の解釈 - ロボトミー追及学園

このキヴォトスにおいて、全ての存在の内部には「神秘」と呼ばれる神性が少なからず宿っている。だが、ほとんどの場合においてそれらの神秘は露出することなく身を潜めている。それは、神秘を秘める者に「存在する価値」がないからだ。
それでは、本来存在する価値の無い者に"価値"を＿「生きる意味」を与えたら、どうなるのだろう？
その疑問から生まれた結末は、2つに別れた。
一つは、溢れ出す神秘に素体が耐えきれず崩壊・侵食してしまい「幻想体」と呼ばれる存在になる凄惨な結末。
一つは、神秘と素体が適合しコントロールが可能になることで"価値"を追い求めることのできるようになった「E.G.O発現体」と呼ばれる存在になる幸福な結末。
「幻想体」は神秘の性質に完全に呑まれてしまい、ただその性質を遂行するためだけに行動する、いわば怪物だ。
だが「E.G.O発現体」は、神秘の本来の力を100%引き出すことはできないもののコントロール下に置くことで自我を維持し人間のように行動することが可能な存在である。さらに身体能力や耐久性、銃器の扱いの上手さが飛躍的に向上する他、その見た目も可憐な女性のような風貌へと変化を遂げる。そんな彼女達のことを、この世界はこのようにも呼ぶ。
「生徒」と。