ドゥルーズ派
11世紀初め,シーア派の一派イスマーイール派から分派して成立したイスラムの一宗派。聖典としてコーランではなく独自の「ヒクマト・シャリーファ」を用い,教義の秘儀的性格が強く,輪廻転生を信じるなど,特徴的な部分が多い。
成立した地はカイロだが,そこでは根付かず,レバノン,シリア,イスラエルなどの地域で布教活動をし,居住領域はスンナ派などの多数派との衝突を避けるため,山岳地帯に集中している。ラバノンではオスマン帝国支配下でmilletとして認められるなど広範な自治を許され,キリスト教マロン派との宗派紛争が激発した。1860年の紛争では他宗教・他宗派も巻き込んで大騒乱となり,フランスの軍事介入を招いた。
なお,レバノン山脈の一部がLe Montagne Druzeと呼ばれており,そこから山岳地帯に住む民族を指してDruzeとも呼ぶ。
成立した地はカイロだが,そこでは根付かず,レバノン,シリア,イスラエルなどの地域で布教活動をし,居住領域はスンナ派などの多数派との衝突を避けるため,山岳地帯に集中している。ラバノンではオスマン帝国支配下でmilletとして認められるなど広範な自治を許され,キリスト教マロン派との宗派紛争が激発した。1860年の紛争では他宗教・他宗派も巻き込んで大騒乱となり,フランスの軍事介入を招いた。
なお,レバノン山脈の一部がLe Montagne Druzeと呼ばれており,そこから山岳地帯に住む民族を指してDruzeとも呼ぶ。
20040123 Nao T.