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Ver3.3 |
身長 |
1.80[meter] |
大鏡の前で男はつぶやいた。 「ヘッ こうなるたぁな... 『教会』の奴らも誤算ってわけだ ...しっかし男前が台無しだぜ」 大きくえぐれた胸の傷は、彼に人ならざる命を与えていた「魔人の左腕」の力と引き換えに塞がれていた。 しかし、左目を縦に走る顔傷までは治癒しきれなかったようだ。 だが、彼は口で言うほどその傷を気にしているようには見えない。なぜなら、その傷は――。 男は周囲を見渡す。朽ち果てた研究施設。絶望に染まった彼は、この場所で『教会』により施術を施され“背教者”となった。 「なんでだろうな... 一度は捨てた相棒だがよ 昔よりビンビン身近に感じるぜ」 そう言って男は大鏡を叩き割る。その向こうにはホコリをかぶった白銀の鎧と楯、そして真紅の剣が隠されていた。 彼は、まだうまく動かない左腕をぎこちなく通しながら、鎧を身に着ける。 そして、顔の傷――暗い瞳を湛えた弟の刃によりつけられた――その傷をそっと撫で、剣を手に取った。 「ずいぶんと遠回りしたがよ... ちったぁ兄貴らしいとこみせなきゃな」 彼は気づいているだろうか...。 その剣には、かつて彼が宿していたものよりも、かつて幼い兄弟が憧れた、あの聖戦士のものよりも、ずっと強く眩い聖光が宿っていることを――。 |
体重 |
75[kg] |
失ったもの |
魔人の力 |
取り戻したもの |
聖騎士の力 |
蘇ったもの |
在りし日の記憶 |
目的 |
弟の救済 |
イラストレーター |
須田 彩加 |
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