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Ver3.4(VerRe:3.0) |
Ver3.4(VerRe:3.0) |
全長 |
15[meter] |
重量 |
22[t] |
最高速度 |
80[km/h] |
寿命 |
相当長命 |
個体数 |
希少・世界で最後の一体 |
名称 |
サンドドラゴン |
イラストレーター |
高村 英彰 |
フレーバーテキスト |
舞い散る砂塵、そして凄まじい地鳴りと共に、“それ”は突如として姿を現しました。 見渡す限りの瓦礫と水晶――数刻前まで広がっていた 無機物の支配する空間に、巨大な竜が悠然とそびえ立っていたのです。 竜が生み出し、その身に纏う水晶は、いわば「撒き餌」でした。 竜が砂と瓦礫にその巨体を紛れさせ、その間から美しい水晶をのぞかせるだけで、 人間たちは不用意に竜に近づいてしまうのです。 そうして人間が水晶へと無邪気に獲物を振り下ろしたとき、竜は歓喜と共にその牙をあらわにします。 その犠牲となった人間は数知れず。まるで欲深き人間を罰する凶悪な処刑台のごとき、その竜の名は――。
「…ってなわけで、やべぇっすご主人様。 水晶見物なんて言ってる場合じゃないっす。 あそこで暴れてるのはサンド――」 「……あれは、グラディボロトルだ!」 「? ぐら…なんすかそれ?」 「ああ、祖父が寝物語に聞かせてくれた武勇伝のひとつに出てくる竜だ。 祖父と何度も死闘を繰り広げた因縁の相手…あの巨躯、あの凶暴さ…私の勘が告げている。 あれこそまさしく伝説の邪竜、グラディボロトルに違いない!」 「でもあれはサンドドラゴ―― いえ、ご主人様が言うのであれば、あれは『ぐらでぼーとる』…でしたっけ?なんすね。 サンチョはまたひとつ賢くなったっす」 「ああ…しかしこんなところでまみえるとは、 やはり『ドン・キホーテ』の宿命ということか…」 「で、ご主人様。そんな因縁深き『ぶらびぼろぼろ』っすけど、 どうしましょ? 見るからにヤバそうなんすけど…」 「なに、問題ない。ヤツの弱点は祖父から聞き及んでいる。 まず翼の付け根あたりを――」 「ご主人様、あいつ、翼がねーっす」 「………」 「ご主人様、もしやあれは『ぼらひぶるぶる』じゃな…」 「みなまで言うな――よし、ドン・キホーテ流逃走術を見せてやろう 共に叫べサンチョ! せーの――イル・アサールト!!」
~『夢なりし紅の騎士物語』 その3~ |
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