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Ver3.4(VerRe:3.0) ネタバレ注意 |
Ver3.4(VerRe:3.0) |
身長 |
多次元を越えるほど |
体重 |
多次元を越えるほど |
最高速度 |
多次元を越えるほど |
目的 |
退屈しのぎ |
得た力 |
次元を越える能力 |
協力者 |
今はまだ明かせない |
イラストレーター |
RARE ENGINE |
フレーバーテキスト |
――ヒヒヒ この使い魔は「映し魂」という術霊でな。 まぁ“本人”ではない。だが、心や記憶は本物よ。 どれ、その心の底は…
――『混沌の使者』は、ロキが差し出した盃を受け取ると、 一度も口をつけることなくテーブルへと戻した。 その様子を見たロキは、ニヤニヤしながら使者に言った。
「あらら、残念。どうして呑んでくれないのかな? まぁ、とにかくこのままじゃ商談は不成立だね」
混沌の使者は言った。 毒は飲まぬ、と。
「アハハハ、しょうがないね~。 まぁ、話くらいは聞いてあげようかな。 君はなんで、この多元宇宙を消そうとしているんだい?」
混沌の使者は答えた。 理由などない、それは混沌の本能であり、存在意義だと。
「…僕が聞きたいのはそんなことじゃない。 もう一度聞くよ? “君”は、なんで多元宇宙を滅ぼしたいんだい?」
混沌の使者は、しばらく黙っていたが、たった一言、 笑えそうだろ?――と答えた。 使者の言葉に、ロキは手を叩いて喜んだ。
「いや~、君からは僕とおんなじ胡散臭い臭いがプンプンしてたんだ。 そもそも君は“使者”なんて面構えじゃぁない 藪はつついてみるもんだね。 こんなにデカい蛇が出てくるんだから!」
混沌の使者は、その無貌を歪めて笑った。
「いいね…君のこと、気に入ったよ。 君の望み通り、僕は今から混沌の駒となろう。 でも…君と僕とは協力者であり敵同士… どちらが先に望みのゴルを手にするか、さあ、ゲームの始まりだ!」
そう言って、ロキは懐からもう一つ盃を取り出すと、 先とは別の血のように赤い酒を注ぎ、混沌の使者へと差し出し。
「さて、商談は成立、これで僕は君らのものだ。 今度こそ、乾杯といかないか? ――毒入りだがね」
その言葉に、二人は大きな嗤い声を上げた。 |
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