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ノームの歴史

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lupinduke

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ノームの歴史
The History of Gnomes
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北FP、南Qyそれぞれの図書館からスターターを購入可能です。
第2版(見開き)は2007/8月時点では出てないようです。
(※構成上、物語1~物語3に分岐しているため、見出しだけ書き足しています。)

ノームの歴史

この歴史書は、それぞれの定められたときにのみ完成される。
[物語1]
僕たちは、よりがっしりした体格で近しい一族のdwarfたちと冗談を言い合うのが大好きだ。たとえば、Brellは僕たちを生み出すときにやっと物事を正したってわけだ! ってね。だけど、この冗談を言う相手は選ばなくちゃだめさ。dwarfたち皆にユーモアのセンスがあるわけじゃないからね。それから、その冗談を楽しんでるdwarfの連中から目を離しちゃいけないよ。なぜって、背後から襲いかかるのが彼らの得意技だからさ。
僕たちノームは自分たち自身の歴史にはあまり興味がないんだ。時々は歴史について考えることも悪くないさ。誰かの失敗から多くを学ぶことができるからね。だけど、僕たちは歴史のなかに生きているわけじゃない。elf族なんかは歴史が深いからさ、ずっと過去の栄光に生きてるけどね。
僕たちに昔の日々を懐かしく思わせるものといえば、アッカノンにいた先祖たちの発明品だね。でも、それって歴史を先取りしてるよね? 君はこの本を読み始めたばかりだから、僕たちがもうフェイドワーには住んでいないってことは知らないよね? あっ、でもたったいまそのことを話しちゃったね! さっきも言ったけど、僕たちの祖先のふるさとはアッカノンだ。アッカノンは修理と構築、そしてそれらに関する議論が盛んな街だった。何かを作ること以外にgnomeが楽しめることなんかないのさ。ただし、作ることについて考えを巡らしたり、それがどんな仕掛けで働くかを誰かに説明することは別だけどね。
機械や金属をいじったり、それについて議論したりすることにかけてはgnomeの評判は絶大だ。かつては、Academy of Arcane Scienceから僕たちのなかでも腕利きの何人かにお呼びがかかったんだ。今でも使われているノーラス取り引き基準を制定するためにね。  
[物語2]
この目で見てみたいといつも僕が思っているのがCog of Precisionなんだ。Wobblecogの先祖にあたる人が純白金から作り出したもので、特にスプロケットのサイズについてはどんな難癖も付けられないくらい素晴らしい出来なんだ。もし残っていれば、多分まだアカデミーにあるんだろうな。でも僕がもう一度そこへ行ったりしたら、物語の結末が台無しになっちゃうから止めとくよ。
ところで、これを読んでるからには、家族が無事に”大変動”と”大破砕”の時代を生き延びたってことだね。じゃあ、”大変動”や”大破砕”のことはすっかり聞いたことがあるよね? つまり、僕たちにはわからないけど、物事をうまく切り抜ける術を心得ているわけだ! もしケイノスにいったことがあるんだったら、きっとAK'Anonの大時計を見たことがあるだろうね。あれは僕たちを救ってくれたお礼として大昔にBayle一族に贈ったものなんだ。
それが一体なんだっていうの? という疑問はもっともだけど、僕たちに言えるのは、その時計は僕たちが手がける最高のクロックワークの1つだったってことだけさ。僕たちノームはクロックワークが大好きで、それは時計を動かすものだけに留まらない。大昔から僕たちは、ちょっとしたゼンマイ仕掛けだけで自動的に動く素晴らしい仕掛けを作ってきたんだ。なかにはあまりに凄すぎて、自分たちの腕前に畏敬の念を抱きながら完成させ、惚れ惚れと眺めてしまうものもあるくらいだよ。 戦争のときだって、僕たちは自分たちの務めを怠ったりはしない。もし前もって知らせがあれば、クロックワークの軍勢を整えて、先陣に立てることができるんだ! たとえば、”フェイの攻防”では、ただそこにいたというだけで自分たちの身を守らなくちゃならない不利な立場にいたんだ。まったく、フリズギグと硬い場所のあいだに挟まれたような、手も足も出ない状況だったんだよ!
あの戦いでは数々のクロックワークが生み出されたんだ。だけど、今となっては誰もそのことを語ろうとはしない。正直なところ、満足のいく出来じゃなかったからね。そうはいっても、失敗から学べることもあるだろ? 僕たちはあることを始めたんだ……でもそんなことには興味ないよね? じゃあ、気にしないでおくれ。

 

[物語3]
ノームの若者なら誰しも夢に見るのがフリバーティを手がける日のことさ。そのときこそ、自分自身のクロックワーク仕掛けを作らなきゃならないんだ。もちろん、最初の一歩を踏み出したそのときから、僕たちは片方の手にコグ、もう一方の手にレバーを握ってきたんだ。
gnomeは若者になると、大人の仲間入りをする準備が整い、大人の手を借りずに魔法工芸の仕事を引き受けられることを証明してみせるために、フリバーティやジベットを作ることになっているんだ。僕自身の作品はクロックワークによるミツバチの巣箱で、クロックワークのミツバチが花の蜜を持って帰ってくると自動的に開く仕掛けのものだった。
この部品が持つとても大切な意味について、僕たちはおおいに議論するんだ。実際、お喋り好きな誰かのことを”フリバーティジベット”だなんて言って話しているのを聞いたことがあるはずさ。そうなのさ、これこそ”フリバーティジベット”って言葉が”おしゃべり”を意味するようになった由来なんだよ! AK'Anonに戻ると、僕たちの手でたくさんの参考資料がLibrary Mexhanamagicaに保管された。そうした書物を少しでも読むことができたらなあ! 僕のじいさんは百科事典のことについて話してくれたよ。もちろん、クロックワークの百科事典さ!
たぶんあのガラクタは全部まだAK'Anonにあるんだろうな。もちろん僕たちは、まるで大掛かりなクロックワークのように世界全体を恐ろしいくらいに揺るがした”大変動”以来、そこへは行ったことはないさ。もし僕たちが......あっ、だけど詳しいことを聞きたくなんかないよね? きっと早くうちに帰ったほうがいいよ、じゃあね。

 

注)「ノーラス取り引き基準」に関しては、各地の図書館で読むことが可能です。
注)Cog of Precisionは東FPのスロープの途中に、AK'Anonの大時計はケイノス港の銀行前広場に行けば見ることが出来ます。

というわけでノーム本でした。
なんというか、「ノームっぽい」の一言に尽きます。

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